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サッカーにリフティングは必要?

今回のテーマは、サッカーの「リフティング」です。


リフティングとは

リフティングとは…

足、太もも、頭など、手以外の体の部位を使ってボールを地面に落とさないようにする技術のこと。サッカーを習ったことがある人なら、誰でもやったことがある定番のボールコントロール。

以上がまず言葉の定義です。

リフティングをやる意味

リフティングは、サッカーをはじめたばかりの人には適した練習です。サッカーチームやサッカースクールでも練習メニューに取り入れているところは多いです。
リフティングをすることで、主に以下が身につきます。

「集中力」が身につく

まず、リフティングは練習しないとできるようになりません。何度もリフティングするには継続的な練習が必要です。そしてそのリフティング練習の過程で集中力が身に付きます。

リフティングをしたことがある人なら分かると思うのですが、未経験からやってみると想像以上に難しいです…。
最初の頃は1~3回リフティングするのが関の山で、4、5回以上が大きな壁になります。
ひたすら練習し続け、10回を越えたあたりからできる回数も順調に伸びていきます。

繰り返しですが、リフティング上達には十分な練習が必要です。
逆に言うと、練習すれば必ずできるようになるのがリフティングです。
サッカーの上達を測る定量的な指標として、リフティングはとても分かりやすいものです。

「ボールコントロール」が向上する

リフティングが得意になると、ボールタッチが上手くなります。リフティングでボールを足に当てる時、ボールの中心に上手くミートしないと思わぬ方向に飛んでしまい、その後続きません。

リフティングが上手くなるとボールの中心を捉えるのが上手くなりますので、パス・トラップ・キックの土台作りになります。

リフティングができればいいのか?

サッカーをプレーする…という観点では、リフティングができればいいということはありません。

試合でリフティングは、(直接的には)ほぼ役に立ちません。
(試合中リフティングをすることはまずないです。そもそも試合中にリフティングし始めたら、相手チームから「煽ってる」とも捉えられかねません。)

リフティングをひたすら練習しても、ただ「リフティングという技術」が上達するだけです。

リフティングが得意だった私の長男のケース

私の長男と次男はそれぞれ幼稚園年長からサッカースクールで、サッカーを始めました。

最初に通ったスクールはリフティングに力を入れているサッカースクールでした。
そこで長男は約5年間、次男は約3年間、スクールでリフティングを練習し続けました。

長男は、小1でリフティング150回、小4には4,000回、小5になると6,000回できるようになりました。
長男は(新しいことに挑戦するのは非常に苦手ですが)何事もコツコツやることが得意なため、順調にリフティング回数も伸びていきました。リフティングそのものが好きだったようです。

長男は小4の5月頃、地元の少年団に入団し、初めてチームでサッカーをプレーするようになりました。

本人としてもリフティングが得意だったため、それなりに自信を持って入団したのですが、結局リフティングができても試合で活躍することはほぼありませんでした。
(一方、リフティングがほとんどできなかった次男は、試合で活躍する場面は多かったです。)

長男・次男が少年団に入団した時の話」については以下の記事で詳しく説明しています。

後になって長男に聞いたところ、「リフティング1,000回目指すまでは面白かったけど、5,000回を超えたころから面白くなくなった」と話していました。ちょうどその頃から長男のリフティング回数は伸びなくなりました。
(やはり、子供は楽しんでこそ伸びるもの…と思い知らされます)

リフティング経験は間接的には、試合に役立つ

ひたすらリフティング練習に時間を費やした長男ですが、無駄だったか。というとそんなことはありません。

リフティングを経験しボールの中心を当てるコツを覚え、長男は以下のプレーが得意です。

・ゴールキック
・シュート
・ポストプレー

長男はボールにミートさせることが得意になり、ロングキックや、FWとしてのポストプレーが得意になりました。

リフティングはできた方が良い。ただし、リフティングができるだけでは不十分

結論として「リフティングはできないより、できた方が良い」です。

ジュニアサッカーのスクール選抜クラス、クラブチームのセレクションで「一定回数以上のリフティング」を選考基準にしているところもあります。

また、中学サッカーのジュニアユースのセレクションでもリフティング回数を測るところがありました。ある程度リフティングができた方が、今後のサッカーの選択肢が広がります。
「リフティングが苦手だから、リフティングのセレクションがあるチームは受けない。」というのも勿体ないですから…。

必要以上にリフティングを練習し続けても、サッカーそのものが上手くなるわけではありません。

一つの練習を続けるのではなく、ドリブルが上手くなりたければドリブル練習を。シュートならシュート練習を。パスならパス練習を。目的にあった練習をするのが一番だと思いました。
決定力をつけるという意味では、シュート練習をし続けた方がジュニアサッカーでは活きると思います。やはり蹴れる子は強いです。

ちなみに次男はリフティングが嫌いでした。嫌がりながらもスクールでリフティングを練習し続け…、1,500回以上リフティングができるようになりましたが、、それをきっかけにサッカーが嫌いになりそうになりました。
結果としてスクールを変えるきっかけになった出来事ですが…
その話は別のnoteで詳しく書いていきたいと思います。

まとめ

  • リフティングを練習することで「集中力」、「ボールコントロール」が身につく

  • リフティングだけできても、サッカーの試合で直接的には活きることはない

  • リフティングは、できないよりできた方良い。キック・パス・トラップの土台作りになり間接的には役に立つ。

  • ただし、必要以上にリフティングを練習することはない

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