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ゴールってどうやって決めるんだっけ

 どうも、お久しぶりです。今年初めてちゃんと宣伝できるものを書きました。とても長くなりましたが、ぜひ水戸サポーターの方には読んでいただきたいです!

 今回は水戸ホーリーホックのゴールが今までどうやって決まってきたか、どういう状況ならゴールが決まるのかを分析してみました。

 きっかけ

 ここ数試合勝てない試合が続いています。これまでは色々考えた結果、勝てなくても仕方ないと思っていました。しかし、今週の月曜日にボーっとしていると、「いや、やっぱり勝利が見たい」とふと思いました。

 では勝つためには何が必要か。それは得点です。得点が入らなければ勝つことはできません。さらにここ数試合は先制点をとっていれば・あの時間帯でゴールを決めきっていれば違う結果になっただろうという試合が私には多いように思います。

 また、一般論として最後にゴールを決めるは個人や運の力だと言われるが、果たしてそうなのかという疑問もあります。シュートを打つ人がフリーかそうでないか、シュートを打つ準備が整っているかなどのゴールを決める可能性を高めるためにできることもあって、ゴールがとれていない最近の試合ではそれができていないのではないかと思うのです。

 そこで今までのゴールの振り返りとその状況ゴールが入っていない試合での攻撃の形とその状況を見ていくことにします。ちなみに状況は分かる範囲で書いていきますので、分からなかったらスルーします。

注意

 これからゴール分析をしていきますが、その前に注意点が3つあります。 

 1つ目は今まで決めてきたゴールは果たしてどんな相手にも通じるゴールなのかという視点が抜けていることです。サッカーは相手がいるスポーツなので、その試合では有効な策であっても他チームには通用しないこともあります。例えば○○チームは左サイドが弱いからそのサイドから攻める作戦や△△チームはビルドアップが怪しいからプレスをかけて相手ゴールに近い位置でボールをとってゴールを決めきる作戦などです。そしてこの相手の弱点を突く作戦はその相手の分析をしなければ分かりません。しかし私はその作業をやろうと思えばできるけどしたくないのでやりません。誰かやってください……。

 2点目は今回取り上げる試合に栃木戦が含まれていないことです。個人的にいろいろ思うことがあり、もう2度とあの試合は見たくありませんし、思い出したくもないので省きます。

 最後に、ゴールが決まっていれば違う展開になるはずだった試合として挙げる京都戦と甲府戦では、京都戦は先制点をとられる前まで、甲府戦は前半までしか見ません。理由としては「ゴールが決まれば違う展開になっただろう」と思えたのがここまでだったことです。それから90分全部分析しようと思えばできるけどやりたくありません。誰かやってください……。

今までのゴールを振り返る

 ではさっそくゴールの形を見ていきましょう。

 ちなみにすべてハイライトから判断して分析しているので、映像にないところは全く分かりません。敬称略にて失礼します。時間は試合時間ではなくYouTubeでの時間となっております。レビューが書かれている場合は共有していきます。

第1節 大宮アルディージャ 1-2 ● 

 大宮サポーターのコルクさんによるレビューです。

 0:48 深堀隼平

 両チームともトランディションが早く、中盤でのボールの取り合いが起きる。すると住吉のクリアボール(?)を収めた安藤がボールを運び、深堀へパスを出す。深堀が近くにいた相手1人を振り切り、近くにいたもう1人の選手のカバーが入る前にシュート。

 状況:深堀が相手選手2人の間に入ったことで相手の対応の前にシュートを打つことができた。

第2節 ギラヴァンツ北九州 2-1 〇

 2:58 オウンゴール 

 CKのボールが相手に当たりそのままゴールに入った。

 3:30 新里涼

 松崎と相手選手がボールの取り合いをしていて新里がボールを引き取ると、右サイドを駆け上がってきた森へパス。相手DFラインよりも低い位置にポジションをとった新里が森からのマイナスのクロスをフリーで受けシュート。

 状況:2点目では山根と後ろから走ってきた平野のおかげで相手DFラインは下がらざるを得なかった。そして相手選手が戻ってくる前に深い位置まで入ったことで、新里はフリーになることができた。

第3節 ジュビロ磐田 2-3 ●

 1:23 安藤瑞季

 牲川のフィードから中山がヘディングで落とすとボールは松崎へ。松崎から左にいた安藤へパスが出る。ここから安藤自ら仕掛け、ゴールネットを揺らした。

 4:17 中山仁斗 

 FKから住吉がヘディング。そのボールを中山がゴールネットへ突き刺した。

 第4節 町田ゼルビア 3-0 〇

 町田サポーターのTanaLifeさんとりんぐさんによるレビューです。

 5:12 温井駿斗

 風の使い手爆誕。

 2:52 松崎快 

 相手GKのフィードが風で戻されたところを木村が回収。松崎にボールが渡るとターンして前を向きドリブルからのシュート。

 3:18 中山仁斗 

 相手の縦パスを平野がカットし、すぐに中山の下へ届ける。中山はPA内で相手DF1人をかわしシュート。

第5節 松本山雅FC 3-0 〇

 松本山雅サポーターのすぴっちさんによるレビューです。

 2:15 中山仁斗 PK

 3:20 中山仁斗

 安藤の縦パスを中山が受けて松崎へ。松崎はタメを作り、右の大外に走りこんできた柳澤へパス。柳澤はGKとDFの間の絶妙な位置へクロスを送り、中山がマークを外してそこに飛び込みゴールが決まった。

 4:13 安藤瑞季

 森からの縦パスに抜け出した安藤が相手を振り切りGKとの1vs1を制した。

第6節 東京ヴェルディ 1-2 ●

 東京ヴェルディサポーターのtadさんによるレビューです。

 1:58 奥田晃也

 深堀から中山に通り、後ろから走ってきた奥田が右サイドでフリーでシュート。

 状況:このシーンでは深堀から中山のパスが通った際に、相手CB2人は中山に釘付けになり、映像上だとその他の相手選手は中央近くにいる2人しか確認できない。つまり、深堀から中山にパスが通った時点で、後ろから誰かがサイドを走ってきてそれを中山が見てパスが出せればゴールが決まる確率はとても高い。ここで重要なのは①相手DFの枚数が少なく(≒カウンター)、②深堀から中山へパスが通り、③中山が上がってきた奥田を確認しパスが出せたことだ。この一連の流れがあったからこそ、ゴールが決まる確率が高まった。

第8節 ファジアーノ岡山 〇 2-1 

 岡山サポーターのファジスキーさんと難波拓未さんによるレビューです。

 3:16 中山仁斗

 右サイドのタビナスから左サイドの松崎へ。松崎はそのままカットインして左サイドを走ってきた安藤へパス。安藤は狭いスペースでも前を向いて中山へパス。中山の最初のシュートはブロックされるもこぼれ球を押し込んだ。

 4:10 松崎快

 住吉からのパスを中盤で中山がヒールパス。相手のブロックにあうも、森が回収して飛び出した松崎へパス。一気に局面をひっくり返し、最後はGKとの1vs1を制した。

 状況:2点目では相手DF2人のうち1人は逆サイドを走っていた村田の動きも見ていてパスコースを切っていた(ように見える)ので、松崎のシュートという選択はよかったと思う。裏を返せば2人しかいない相手DFのうち1人を自由にさせなかった村田のランニングのおかげで松崎はGKとの1v1ができたとも言えるのではないかと思う。

第11節 V・ファーレン長崎 1-0 〇

 1:00 奥田晃也 

 住吉から奥田へ。奥田は右サイドの村田へパスを出す。すると相手LSBが村田の対応をするので、相手CBとLSBの間が広がる。そのスペースに奥田が走りこみ、相手DFの裏をとりGKと1vs1の形を作った。

第12節 ツエーゲン金沢 〇 3-2

 金沢サポーターのタギリストさんによるレビューです。

 2:44 山根永遠

 左のタビナスから中央に下がってきた山根へパス。山根は近くの松崎にパスを出し一気に加速。パスを受けた松崎もドリブルで駆け上がると、フリーの山根へパス。ゴールが決まった。

 状況:松崎にパスを出した山根は中央からサイドに流れるように走った。相手最終ラインは3人しかおらず、最前線には安藤がいたため、サイドには時間とスペースがあった。ここを見つけた山根が素晴らしかった。

 4:37 中山仁斗

 右サイドの後藤田から森へパス。森はドリブルで仕掛けクロスを上げる。そのボールはそのまま逆サイドへと向かうが、ワンタッチで大崎が触り、PA内左で新里が回収。ゴール前にいた中山がヒールで流し込んだ。

 5:18 奥田晃也

 (その前にも色々あったが)右サイドの後藤田のクロスを中央にいた奥田がそのままボレーシュート。

ゴールのまとめと分類

 それでは列挙したゴールシーンを分類していきましょう。

 第15節終了時点で水戸ホーリーホックが決めたゴールは18あります。そのうち2ゴールはPKとオウンゴールなので、その2つを除くと16ゴールです。

 この16ゴールは3つに分類することができます。1つ目は速攻で5ゴールが当てはまります。2つ目はサイドからの攻撃で4ゴールが該当します。そして3つの中で7ゴールと最もゴールをとった、個人の力決めきる形です。ちなみに速攻と個人の力で決めきる形は互いが互いの分類になってもおかしくないものもあり、とても曖昧です。

 違うって思う人もいらっしゃるというかそもそも上記のゴールの解説自体違和感を覚える方もいらっしゃるかもしれません。こうかなぁいや違うかなぁなんて考えながら書いていて、これが絶対の正解だと微塵も思っていないので、違う!って思う方はぜひ意見を聞かせてください。よろしくお願いします。

 ではここからはとりあえず私の考えを基に分類の説明をしていきます。

 ①速攻

 速攻とは、例えば大宮戦や東京ヴェルディ戦のようなもので相手の陣形が整う前に攻めきる形を指す。中盤でのボールの争いを制したり、パスカットによって起きたり、相手選手を後ろ向きにする縦パスから始まったりする。

②サイドからの攻撃

 この形の代表例が松本山雅戦の2点目で、大外にきた柳澤のクロスからゴールを決めたあの形である。加えて、長崎戦で見せた相手選手間の距離を広げてそのスペースに入る形もこれに当たる。

③個の力で決めきる

 この形が最多だとは言いつつも、前述した通り速攻とも思える形もある。

 ちなみにこの形でゴールをとった選手は中山と安藤、松崎、それから風の使い手・温井だけだ。

 今回は「再現性のあるチームとして持っている形」を対象とするので、個人で決めきった形には言及しない。しかし個人的に「チームとして点がとれないのなら個人でとればいいじゃない説」(こんな説があるのかは知らんけど)も推しているので、今こそこういうゴール決めてほしいです!!!それから安藤にはすごく期待をしていて、こういうゴールももっとたくさん決めてほしいと思ってます。

最近の攻撃

 それではいよいよ無得点に終わっている京都戦と甲府戦の攻撃の形を見ていくことにする。前述したように、京都戦は先制点をとられる前まで、甲府戦は前半までしか見ませんので、把握よろしくお願いいたします。

京都戦

 ハイライトはこちらから

 一応フォーメーションを提示しておきますが、私のポジション把握はとても怪しいので、とりあえず誰が左右どちらのサイドにいるかを確認するためくらいに使っていただければと思います。

 京都の選手の位置関係も提示しようと思ったのですが、ぜんっぜん分からなかったので諦めました。京都の話は京都を応援している人に聞いてみようというわけでとめ@はんなりサッカーさんと勝輝さんを紹介しておきます。ちなみにとめさんは5/16に実況ツイートを、勝輝さんは5/19に試合の分析ツイートをしているので、お前の話本当か???って思う方はぜひおニ方のツイートを見てみてください!そして私はこのnoteを書いている間はレビューやそれに準じるものを見ないようにしているので、お2人がどんなことを言っているか全く知りません。

フォーメーション

 GIFでの実線の矢印は選手の動きを、点線の矢印はボールの動きを表しています。 

 3分30 サイドからの攻撃でチャンス

 ピッチ中央で平野がボールを奪取。平野は右サイドのスペースに走った中山へすぐにパスを出す。中山はマイナスのクロスを森へ。残念ながらシュートを打つ前に相手にブロックされた。

 状況:平野からのパスが相手選手を後ろ向きにするパスとなった。中山が時間とスペースのあるところへ走り、ノアが近くに寄ってきたために、相手選手の意識を中央からそらすことができた。

3分半

 9分 個人の力でシュート

 相手の縦パスを拾ったタビナスから中山へ。相手DFはバイスと戻ってきた1人しかおらず2人の間が少し開いていたので、そのままシュート。

 10分24 速攻からシュート

 村田が中盤でボールを奪取して中山へパス。中山から森を経由して温井へ。温井はそのままシュート。

10分24

 11分43 サイドからの攻撃でシュート

 村田が自陣の深い位置でボール奪取し、少し運んでノアへパス。ノアは奥田へ。奥田は相手の間にするすると入っていき、右ペナ角へ侵入し、後ろから駆け上がってきた温井へパス。温井のシュートは相手のブロックにあう。

 状況:村田からパスを受けたノアが相手を1人かわしたことが大きい。これによってノアと少し内側を走ってきた奥田で右サイドは数的有利を生み出すことができた。そして奥田が縦に仕掛けたことで相手最終ラインは押し下げられ、DFラインとMFラインの間が広がったため、温井へのパスが通った。また、相手選手は後ろから走ってきた温井を見ている余裕がなく、温井が入ってきた場所もガラ空きになっている。

11分44

 12分39 サイドからの攻撃でシュート

 相手自陣内で奥田から攻撃参加している住吉へパスが通る。住吉は相手DFの間にできたスペースに走りこむ村田へパス。村田から中央でフリーの中山へ。シュートは枠を外れる。

 状況:村田が右端の相手選手と2番目に右にいる相手選手の間を上手く突いて早いタイミングでクロスを上げた。中山はマイボールになったときから相手のマークを外せていたため、クロスともっといい感じに合っていればゴールが決まったと思う。

12分39

 17分50 サイドからの攻撃でチャンス

 村田から相手選手の間の空いたスペースを突いた森にパス。森のクロスは相手のブロックにあう。

 状況:京都の最終ラインは4枚でPA内から出ないため、サイドには数的同数が作られている。そのため相手選手の裏はガラ空きなので中央から森が右サイドに入ってくると、広いスペースを使うことができる。

17分50

 21分38 サイドからの攻撃でチャンス

 左サイドを駆け上がったタビナスから逆サイドの奥田へパスが出る。奥田は相手SBを引き付けて(?)その空いたスペースに走ってきた村田へパス。村田からのクロスを誰かが触っていればゴールに入ったかもしれない、とても大きなチャンスとなった。

 状況:タビナスのサイドチェンジによって奥田がパスを受けた際に相手SBとCBの間が広がっている。村田はその広がった場所を的確に突いた。森はゆっくりPA内に入ってきたため、相手5人の間に絶妙に入りこみ、村田もそんな森を見てクロスを送っている。本当に触っていればゴールが決まったであろうシーンである。

21分39

 以上が京都戦での攻撃の形だ。サイドからの攻撃が最も多く、5つもあった。しかも5つすべてが右サイドからの攻撃だった。

甲府戦

 ハイライトはこちら

 今回も一応水戸のフォーメーションだけは提示しておきます。

 そして甲府の話は甲府を応援している人に聞いてみようというわけでC3さんを紹介します。試合当日の5/23に実況ツイートをしています。

フォーメーション

 8分22 サイドからの攻撃でチャンス

 平野からの縦パスを安藤が相手を背負ってキープ。相手に倒されたが主審が流すと、ボールを受けた奥田は右の松崎へパス。松崎は少しタメて大外から上がってきた村田へパス。村田は山根へクロスを送るが、惜しくも合わない。

8分22

 13分31 速攻からシュート

 平野からの縦パスから安藤が相手を背負って中央のスペースに走った奥田へパス。奥田はそのままシュート。

 状況:奥田から安藤にパスが渡った際に、奥田に1番近い相手選手は足を止めたが、奥田は安藤の対応をしている相手選手と近くにいる選手の間を突いた。それによって奥田のマークは外れ、安藤からのパスを受けることができた。

13分32

 16分11 速攻からシュート

 平野の縦パスが安藤に入る。安藤は奥田へパスを出して中央へ。奥田は中央にいた松崎へパス。松崎は中央へ安藤へ。安藤はシュートを放つもブロックにあい、後ろにいた木村のシュートは枠を外れる。

 状況:安藤が少し下がって平野のパスを受けたために、奥田のマークをしていた相手選手が安藤の方へ行く。そこで安藤がワンタッチで奥田へパスを出すことで奥田のマークが外れ、安藤も浮くことができた。

16分11

 19分16 サイドからの攻撃でシュート。

 自陣FKから村田がヘディングで落とすと奥田へ。奥田は松崎へパス。松崎は対峙したDFをかわしてシュートするもブロックにあう。

 状況:村田についていったのが甲府のWBだった。奥田にボールが入ると、最終ラインの3人は中央に目を向ける。そのためサイドが空いて松崎がフリーになった。また、相手が1人戻ってきたがなんなくかわせたので、シュートコースが見えた。

19分16

 20分20 個の力でシュート。

 CKの流れから松崎のシュート。枠をとらえていたがGKのナイスセーブでゴールにはならず。

 20分38 個の力でシュート。

 右サイドにいた平野がクロスを上げる。クロスは相手DFにクリアされるが、こぼれ球を木村がシュート。こちらもGKに阻まれる。

 22分02 サイドからの攻撃でチャンス

 平野が山根にパスを出すとそのまま上がる。相手DFがついてこなかったので左サイドの深い位置からクロスを送る。クロスはGKにキャッチされる。

 状況:平野から山根のパスが通ると相手選手は山根に意識がいき、後ろで平野が走っていても気が付くことができなかった。そのため相当深い位置まで入り込むことができた。

22分02

 23分21 サイドからの攻撃でチャンス

 最終ラインの住吉からロングボールは相手にヘディングされるがこぼれ球を奥田が拾う。奥田からパスを受けた松崎は中央の安藤へ。しかし安藤には合わない。

23分21

 28分09 サイドからの攻撃でチャンス

 木村から山根へパスが出る。山根は相手を背負いながら奥田へパス。奥田は右の松崎へ。松崎は大外をあがってきた村田へパス。村田のクロスは安藤へ。しかしシュートを打つことはできなかった。

28分09

 29分52 速攻からシュート

 自陣で安藤がボールを奪取し、カウンターへ。安藤がハーフエーラインを超えたあたりで松崎へパス。松崎はドリブルで運んでフリーの木村へクロス。木村のヘディングシュートはサイドネット。

 状況:安藤が松崎にパスを出す直前は相手は3人、水戸の選手は約6人だったので、松崎へのパスがもう少し内側で通っていれば、普通にカウンターで沈めることができたのではないだろうか。

29分52

 34分03 サイドからの攻撃でチャンス

 タビナスが山根へパス。タビナスはそのまま前へ。山根は前を走るタビナスへパス。タビナスのクロスは相手のクリアされる。

 状況:山根にパスが通った時点でタビナスが上がったため左サイドは数的有利を生み出せている。

34分03

 37分48 サイドからの攻撃でシュート

 中盤で平野がタビナスへパスを送る。タビナスは前が空いていたので仕掛ける。PA内深い位置で相手をかわし、マイナスのクロスを中央の平野へ。平野は木村へパス。木村のシュートは枠を外れる。

 状況:平野からのパスに対して相手のスライドが間に合っておらず、タビナスの前にはスペースが広がっている。タビナスがPA内に入りパスを出そうとしているときには中央が空いていた。ただ、平野から木村へのパスには相手選手が付いてきたのでシュートを打つのは少し難しかったかもしれない。

37分48

 40分51 速攻からチャンス

 相手最終ラインでボールを奪取した松崎がドリブルで運び、安藤へパスするが、相手にカットされる。

 まとめ

 最近の試合において速攻は平野からの縦パスから始まっていることが多かった。サイドからの攻撃では大外を回るか空いたスペースを突くかのどちらかを行っている。

 また、最近の試合でも相手の最終ラインを下げて間を広げたりSBとCBの間を広げたりするなどのゴールが決まる可能性を高めるためにできることはしている印象を受けた。つまりあとはただボールをゴールに入れるだけだと思う。

 ここまで見てきて分かったことをきちんとまとめると、

①水戸の攻撃の形として速攻とサイドからの攻撃と個人の力で決めきるものがある

②最近の試合において速攻は平野からの縦パスで始まることが多い

③サイドからの攻撃は大外を回るか空いたスペースを突くかのどちらかを行う

④あとは決めるだけの状態だから個人の力や運が必要 

⑤私にできることは徳を積むこと

の5点である。

 思いのほか長くなってしまったが、以上がゴールってどうやって決めるんだっけの返答である。

 お読みいただきありがとうございました!


余談

 最初のきっかけのところで「これまでは色々考えた結果、勝てなくても仕方ないと思っていました」と書きましたが、この「色々考えた」から今回ゴール分析をするに至った経緯を一応書いておきます。ただ、本題とはあまり関係なく、しかもそんなにいい話でもないので、気になる方だけ読んでいただければと思います。

 甲府戦が行われた日曜日までは本職SBがメンバーに入れない時点でクラブとして負けているので、試合に負けても仕方ないと思っていました。甲府戦で言えば、CBを務めることが多いタビナス選手やCHを務めることが多い平塚選手がSBを務めなければならない、そんなことをしているクラブが、チームが、勝てるはずがないと思っていました。

 もちろん、選手も監督もスタッフもクラブも勝つつもりで試合に臨んでいることは明白です。もし勝ち点をとりたければ、試合開始から終了まで徹底的に引いて守ればよいのです。守り切れるかどうかは別にして、戦い方としてはそういう方法もあるでしょう。しかし今シーズンそんな試合は1試合もありません。つまり本職SBがメンバーに入らずとも勝てると思って、もしくは勝つつもりで戦っているわけです。

 では徹底的に引いて守って0-0の引き分け、またはカウンターで1点とってその後は守り抜く戦い方がよいかと聞かれれば、それは「違う」のでしょう。私の願望はさておき、秋葉監督やクラブの方針としてそれは選択肢にすらないことだと思います。

 そうなると、勝利を目指し戦う選択肢しかないとなり、本職SBがいない・メンバー入りできるコンディションではないようなクラブが、チームが勝てるわけがないだろうと私は思っていました。 

 しかし、皆さんもご存知のように、サッカーとはどんな状況でも勝利の可能性も敗北の可能性もあるスポーツです。極端な話、退場者が1人出て10人で戦ったチームが勝ったこともあります。また、試合の流れに関係なくセットプレーからゴールが決まることもあればロングシュートがゴールに入ることもあります。

 そう考えると、本職SBがいないからといって、負けて当然と思うのは本当に正しいことなのかと思うようになりました。しかもチームは、クラブは勝とうとしているのですから。

 こんなことを考えているうちに私自身も勝ちたくなってきました。なぜあんなに攻めこんでいるのにゴールが決まらず勝利を掴めないのか、むしろ悔しくなってきました。これが今回このnoteを書こうと思った理由です。

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