舞台『嘘つき』

舞台「嘘つき」観劇してきました。


舞台を観ると必ずこころが動き出して、運動してるような感覚になるんです。
いろんな感情を感じて、憑依して、自分と重なっていく…とっても健康的。

ラインから下はわたしの感想です。
恐らくネタバレにはならないと思いますが、一応分けてます。

どうか千穐楽までお怪我なく、駆け抜けますように。

𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄

人はみんな嘘つきだ。

あの人も、友だちも、家族でさえも。
かくいう私も。
みーんな嘘をつく。

あの子には言えない秘密。
「信じてるよ」の言葉でさえも、、
ぜーんぶ嘘なんじゃないかって最近ではおもっている。

...いや、ぜんぶ本当?
どこからが嘘?どこからが本当?
どうやって信じる?
いつからか身についてしまった疑う心が、どこかで顔を見せる。

屈託のないこころで、相手のことを信じていられたあの頃にはもう決して戻れない。
だけど、ふと、ひとを信じたいっておもったり。
そんな気持ちはどこかにはいつもある。
信じたい気持ちを信じるしかなくて、それはとても危うくて儚いものだけど、それに縋るしかないのだ。

誰かが言ってた。
「『今』は未来にまったく関係がない」って。
だったら今がどうであれ、明日に、1秒先に、かすかな希望を見いだして、どうなるか分からないものに救いを求めてもいいのかな。

ただただ人を騙すための嘘。
自分の中の気持ちと闘うための嘘。
愛がつかせた嘘。
あなたを想うがための嘘。

いろんな顔に、気持ちや想いを隠して、死と隣り合わせの毎日を必死に生きてきたショウくんのことをおもった。
いろんな人のいろんな嘘をおもった。

ねぇ、嘘をついたらだめって小さな頃大人たちに言われなかった?
今日それを少しだけ変えたくなった。
嘘をつくってだめなことだけじゃないよ。
その嘘で救われる人だっている。
その嘘で守られる自分もいる。

「正しさ」だけが正解なんかじゃない。
この世界で生きるためには嘘も必要で、わたしにもあなたにも嘘は必要で、嘘もひっくるめて本当でいいんじゃないかな。

明日からもきっとわたしは嘘をつく。
あなたもきっと嘘をつく。
でも本当のこともいうと思う。

その世界がどうか、、「いつか」でも構わないから、優しくて暖かいものとなりますように。

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