からっぽのまにまに #2 記憶

驚いたことに
こんなどこの馬の骨とも知れない私のnoteを
読んでくださっている人がいる!
具体的な数は言えないが
松井秀喜の背番号ぐらいの閲覧数があった

全何回くらいになるのか
書き終えた時に何か
変わることは
わかることは
あるのだろうか
わからないけども
では
はじめましょう


・・・


何を書こう
そもそも私は
思い出すのが苦手だ
正しくは、
思い出さないことが上手くなった

きっといつか後述するだろうが
私は自分自身を顧みる時間
おそらく、人よりも物凄く長かった
布団の中、眠れない夜
思い出したくもないアレやコレを跳ね返す為
嫌な思い出が浮かびそうになると
脳がブロックしてくれるようになった

そんな私が過去を振り返ろうというのだからたいしたものだ
よくやっているよ
しかしここまで300文字、お前何も言ってないぞ


・・・


私の最古の記憶は
母の故郷の奄美大島で
郵便屋さんの赤いバイクの後ろのカゴに入れてもらって走っている
というものだ

そんなことがありえるだろうか?

その次の記憶は阪神大震災
当時私は保育園生だった
みるからにボロい木造住宅の2階に母と二人暮らしをしていた
寝ていたら地震
真っ暗な部屋の中
ものすごい地震
そしてこうなった

手前が頭。私は重さを感じていない。恐らく母も。

なんか奇跡的なバランスで
人という字のごとく支え合うタンスに閉じ込められてしまったのだ
母が枕元にあったスプレー缶(キンチョールかなんかだと思う)を
畳に何度も何度も叩きつけながら
「助けてください」と叫んでいたのを覚えている

結局どうなったのかというと 
しばらくして
タンスの隙間から朝日が差し込んできたのを見た母が
ファイト一発タンスを持ち上げてなんとか脱出した
火事場の馬鹿力

あとは
1月だし寒かったのだろう
避難所の体育館にいるとき
近くの家族がカセットコンロで温かいものを食べているのを
うらやましく思ったのを覚えている



・・・


なんの話だっけ
ああそうだ記憶

その次の記憶は静岡県に来てからのものかな
保育園での
友達のけろけろけろっぴのマスクとか
帰りの会直前にうんこ漏らしたこととか
悪いことした奴を閉じ込める階段下にあった倉庫とか

小学校の記憶は
暴力をふるう女教師にキレて不登校になったりとか
放課後残って図工の絵を描いていた私の邪魔をし続ける友達にキレて
筆箱に入ったハサミを取り出そうとしたら
近くにいた女子がそれを察して筆箱ごと手でハジき飛ばして
教室の上のほうの小窓にバシーンって当たったこととか
親族の車に乗っている時に速度超過を指摘したら
「50kmって書いてあるところは59kmまで出していいんだよ」って教わったりとか


・・・

うーん
これでいいんだろうか
記憶の羅列をしているだけだなぁ
いや最後のなんて
自分で免許取りに行くまで信じてたんだからね!?
許せないですよまったく

まぁその、
小学生の時は
死ぬのがものすごく怖かった
具体的には
車に乗るのが怖かった
いつ爆発するかもわからない
ガソリンスタンドが怖かったなぁ

ほんで一番覚えているのが
下校中友達と将来のことを話していて
学校のプールの横の歩道を歩きながら
私は30歳には死ぬって言っていたこと

このふたつ、矛盾している様でしていない
将来やりたいこともないし
結婚なんてどうせできないだろうし
クソみたいな年寄りになるまで醜く生きながらえるよりも
さっさと死んだほうが幾分かまし
という思考だったように思う

小学生の考える30歳なんぞ
それこそ老後みたいなものだものな
まだ生きていてごめんよ、小学生の私


・・・



昔の記憶はこの辺でいいか
中学では友達の指の爪の中心にミシンをかけて穴を開けちゃったくらいだし
高校も部活でいじめられて学校に行けなくなったくらいだし
それぞれ色々あったけれど
まだ自我が目覚める前のことだから
あんまし人生に関係ないよな

将来のこと考えてなさ過ぎて
自分がどうでもよすぎて
自宅から直線50mの位置に高校があったのに
中3の時によくツルんでいた友達が行くって言った
自転車で片道1時間かかる高校を選んだのは
本当にバカだったなぁとは思う

母親は
精神科の医者に
「あなたは治らないからこないでください」って言われた逸話の持ち主だし
父親は
そうかそうかで仕事もしないクズの中のクズだし
とにかく家庭環境が悪すぎて
将来のこととか
学校の外の世界のこととかを教えてくれる人間がひとりもいなかったのが
明確な敗因だったと思っている
親ガチャは本当に大ハズレだったと思うよ


そんなクソみたいな人生を送っていた私ですが
ここで転機が訪れます
なんと!


白血病になりました!!!


その話はまた次回・・・。

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