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エッセイ「同じ」

自分がシンドイ状況にいるとき、身近に似たような状況の仲間がいたり、気持ちを分かってくれる人がいると安心できるんだけど、そうじゃない場合が多い。

辛い状況にいるときに友達などに相談をすることがある。もちろん優しく対応してくれる人ばかりだが、きょとんとした顔をされたり、的外れなことを言われたりすることもある。優しさからの言動だと分かっているのだが、それが的を得ていなかったり、共感されなかったりすると余計に虚しくなる。孤独を感じる。それは、やっぱり自分の中で抱える問題が「自分だけの悩みかもしれない」という気持ちになるからだろう。
 
 もちろん、ネットをみたら似たような苦しみの中にいる人はたくさんいる。でもやはり近くにいる人や直接話せる人に共感してもらいたいという気持ちがある。
 
 
 ここまで読んでみてどうだろう。言っていることにうなずくことはできるだろうか。もし、ここまで書いた内容に共感してもらえるなら、僕と君は仲間だ。
 
 悩んでいる症状や不安は違うかもしれない。簡単に、あなたの苦しみが分かるだなんて言えない。でも、お互いに孤独や虚しいさを感じるという点では同じだ。僕が、日々示したいことは、君の仲間はここにいるんだぞってってこと。仲間がいると安心するでしょ?手に触れられる距離にいると、ちょっと勇気もらえるじゃん。
 
 もしかしたらあなたはもうすでに仲間を見つけているかもしれないけど、仲間は何人もいていいでしょう?だから、もし孤独で苦しいなら、僕も君も同じだよと言いたい。
 
 別に痛みに優劣もないしね。自分の痛みは痛みのまま捉えてあげればいいと思う。私の苦しみは小さいだとか、私の方が大変だとか関係ない。あなたの痛みは確実に痛みとして存在していて、いたわってあげたほうがいいに決まっているし、僕の痛みも痛みとして確実に存在している。別に自分の痛みを卑下する必要はない。
 
 君の仲間はここにいる。苦しい人同士、支えあっていたら少しばかり楽になるんじゃないかな。


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