僕のおばあちゃんの奇行10選【家族紹介】
僕の父方のおばあちゃんはとても優しくて良いおばあちゃんです。
実家から徒歩1分の場所に家を構え、おじいちゃんと二人で暮らしています。両親が共働きだった僕は小さい頃から何かとおばあちゃん家にお世話になっていました。
僕が実家から出て一人暮らしを始めた後も、定期的に食料やお菓子を送ってくれて、本当にありがたい存在です。
見た目はほぼデヴィ夫人なので、あの感じで想像してもらえれば。
可愛らしい一面もあって、僕が新社会人で初任給もらった時「〇〇(地元の名前)のデヴィ・スカルノ」って彫った湯飲みをプレゼントしたんですけど、
その翌週くらいの仕送りに「デヴィ・スカルノより」ってしたためた手紙を同封してくれました。粋〜。
ちなみにおじいちゃんは中々死なないので「〇〇(地元)の不死鳥・フェニックス」です。
さて、そんな理想的とすら言える僕のおばあちゃんですが、実は一個頭のネジが外れているというか、時たまナチュラルに僕の想像を超えてくる行動を取ってきます。
今回はそんなおばあちゃんの奇行を10個選出しましたので、順に紹介していきたいと思います。
1.バスで一回隣になっただけの人に自分の20年前のお琴の発表会のDVDを送りつける
おばあちゃんは基本的にコミュ力がすごいです。誰とでも屈託無くお喋りできる能力者です。
その異常なコミュ力を発揮し、高速バスでたまたま隣になったマダムと連絡先を交換したそうです。すると後日、向こうからお歳暮としてスイカやらメロンやらが大量に送られてきました。おばあちゃんはそのお礼に、モザイクかかってんのかってくらいガビガビ画質の、20年前のお琴の発表会のDVDを送り返しました。向こうもきっと、嬉しかったことでしょう。
2.小学生のとき妹が連れてきた友達の女の子に「あんたおっぱいおっきいねぇ〜!!」と言いながら胸を揉みしだく
コミュ力が高すぎる&デリカシーが終わっているおばあちゃんは、時に絶対アウトな絡みかたをします。当時小学5, 6年生だった僕は、目の前で突如おばあちゃんが妹の同級生の胸を揉みしだくその衝撃の行動、および困惑して空笑いするだけのその女の子の表情がトラウマになり今でも鮮明に情景が脳裏にフラッシュバックします。
ちなみにおばあちゃんの特徴としてもう一つ、長い前髪を異常に嫌うというのがあります。前髪を下ろしていたその女の子はまんまとおばあちゃんの餌食になり、「あんたこうした方がめんこいんでしょ」と言われながら、ムースでオールバックみたいな髪型に固められていました。
胸揉まれた上に勝手にオールバックにされて、かわいそう。
3.自分の顔写真の切手を作って使っている
そんなことが、できるんですね。ある日おばあちゃんの顔写真の切手が貼られた封筒が家に届き、なんだなんだと思って中見たらその切手が大量に出てきて、大笑いしました。
4.あるお正月、急に小銭を床にばらまく異常なお年玉の渡し方をしてくる
僕24歳までお年玉もらってたんですけど、確か僕が23歳のお正月、その年だけ急にお年玉の渡し方を変えてきました。
それまでは普通にお札が入ったポチ袋を手渡ししてくれてたのですが、その年はお年玉タイムに入るとおもむろに隣の部屋から「お〜い、こっちおいで〜」と呼び出されました。
少し困惑しながら妹と、従兄弟二人と一緒に隣の部屋に行くと、そこには大量の500円玉が山のように盛られたお盆を片手に、おばあちゃんが悪魔のような笑顔で仁王立ちしていました。そして僕たちに言うのです。
今からこの500円玉を床にばらまくから、拾いなさい。その拾った額が今年のあんたたちのお年玉だ、と。
そして息をつく間もなく、おばあちゃんが500円玉を「アーーーーヒャッヒャッヒャッヒャッ!!!!」と高笑いしながら床にばらまき始めました。その様まるで銭ゲバ花咲か婆さん。
僕らはそれを必死になり「あ"ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”!!!!!」とか叫び声を上げながら四つん這いで拾い狂いました。なんだこれ。地獄か。正月におばあちゃんの家で起こっていることなのか。
ちなみに従兄弟には僕の10個以上年下の子もいましたが、最年長の僕が圧倒的に一番多く500円玉を拾いました。当然です。大人を舐めるな。
そして次の年からはなぜが例年通りの普通の渡し方に戻りました。異常な正月はこの一回きりだったのです。本当になんだったんだ。僕が見た悪夢だったのでしょうか。
5.父が子どもの頃、飼ってた猫のお世話を怠った父に「ちゃんとお世話しないと川に捨てるよ!!」って怒って、本当に捨てた
らしい。本当に捨てるやつがいるか。お父さんがちゃんと探して拾い戻したらしいけど。そしてこの話を毎年お正月、武勇伝のように話す。やばすぎる。
6.親戚の葬式で、火葬した後焼け跡に金歯が残るのをすごく楽しみにしている
すみません怖いのが続きます。
去年くらいにおばあちゃんの従兄弟にあたる親戚のおばちゃんが死んで、その葬式があったらしいんですけど、後日おばあちゃんが言ってたのは
「火葬で体焼いてもね、金歯とかってほら金属だから残るのさ〜。あの人金歯多かったでしょ?(知らない)だから私それ拾おうと思ってすんごい楽しみにしてたのさ〜!なのに目離した隙に葬儀屋に全部取られちゃったみたいでね〜、残念だったわ〜!あんたほんと気をつけなさいよ〜!?」
僕に何を気をつけろっていうんだ。一切の悪意なくこんなことが言えちゃうおばあちゃん、他にいますか?
7.君が代の和訳付き歌詞カードを手書きして送ってくる
怖いの続いたんで、可愛らしいやつを。
ついこの前の仕送りの手紙に、手書きの君が代の歌詞が意味付きで送られてきました。何で君が代の歌詞?って聞いたら、「テレビでやってたから」と。かわいい。
8.賞味期限の概念がない
世のおばあちゃん達もないがちだとは思いますが、多分うちのばあちゃんの方がないです。
前述の通りたまに食料とか仕送りしてくれるんですけど、3回に1回くらい届いた時点で消費期限切れのシャケの切り身とか入ってます。
また、ある日普段使ってるわさびのチューブふと見たら、賞味期限12年前のやつでした。
あと結構前ですが、牛乳飲もうとしたらなんか中身入ってるはずなのに全然出てこなくて、パックの上部開けて傾けてみたらパックの形そのまま固まったクソデカ直方体牛乳ゼリーがブルンッッッ!!って滑り出てきてトラウマになりました。
9.日本の年寄りで唯一小島よしおにどハマりする
2007, 8年当時、エンタの神様きっかけで小島よしおが大流行しましたが、僕のおばあちゃんは僕の同級生の誰よりも小島よしおにハマっていました。
テレビに小島よしおが出ていると「あら〜いいわねぇ、ばあちゃんこの人好きなのさ〜」と喜び、ネタを見ると「あーはっはっはっは!」と手を叩いて笑っていました。
僕らの中の小島よしおブームが去っても「あんた小島さんやってよ」とか「あんたそれオッパッピー?」とか言ってきて、僕は結構引いてました。
ちなみにおばあちゃんその当時、レイザーラモンHGがめっちゃ嫌いで、テレビに映ったらすぐチャンネル変えるほどでした。理由は「下品だから」。おばあちゃんの中では明確な線引きがあるらしい。
10.運動会の徒競走でビリになった僕に「あんたが一番速かったよ〜」と言ってくる
ありがとね〜。でもそんなことは絶対にないからね〜。
以上、僕のおばあちゃんの奇行10選でした。
途中怖すぎるゾーンもありましたが、あれがおばあちゃんの真骨頂です。(おばあちゃんに「真骨頂」があるの珍しい)
長くなりすぎるので10選に絞りましたが、他にも例えば80歳のマッサージ師を家に呼んでマッサージしてもらってるとか、小田和正にハマってると言いながら半分くらい客が歌ってるライブバージョンのCDを家で流してるとか、水より薄いコーヒーを淹れて飲んでるとか、本当は20選にできるくらいあります。
きっと読み終わった今、みんな僕のおばあちゃんのことが大好きになっていることでしょう(?)
ちなみに「〇〇(地元)の不死鳥」こと僕のおじいちゃんの奇行も以前別の記事で紹介しているので、良ければそちらも読んでください。
おまけ
読んでいただきありがとうございました!