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山三昧のGW

目指せスーパースター。蕎麦宗です。

休み初日の金冠山MTBツアーに始まり、甥っ子連れての伊豆大仁城山ハイキング、友人と行った伊豆山稜線歩道など山三昧な休業期間だった。

さすがの僕でもこれだけの世間の同調圧力とは無縁でいられないので、このコロナ禍の外出して遊んでいることが《悪》みたいな風潮な中で、ロードバイクを遠方まで走り回らせることはなんとなく気が重い。出来るだけ人に合わないように遊ぼうと思うと、必然的に山、それも高尾山のような大勢集まるような所は避け、人の気の少ないマイナーな場所となる。

お陰で個人的には色々楽しめたが、山歩きしながら興味を持って気がついたことが一つ。
10年ほど前の一時期、《鹿》の激増と食害によって天城山中の植生は破壊され尽くされたのだが、随分と回復していた。残念ながらブナは巨木を残すのみで新芽や苗木も見当たらない。一方で*アセビの群落やスギゴケが増え、剥き出しだった地面はかなり緑に覆われていた。

この10年で伊豆の気候も多少変化していて、気温上昇も激しい。ゆえに天城山の標高1000mほどに広がるブナやヒメシャラの*極相林は消え行く運命にある。決して元どおりにはならない。代わりに次のカタチで収まるように出来ているあたりが自然の摂理。これになぞらえて、《鹿》=コロナ渦・《森》=社会、と現象を相似的なものとして考えるとアフターコロナの世の中が見えてくる気がする。

詳細に書くと論文めいて面白くなくなるのでこのくらいにして、移ろいゆく世の流れに対してどう暮らすのかは人それぞれ。ブナになるのか、はてまた他を選ぶのか。樹木(植物)との違いは自ら動けること。楽しく生き延びたいものです。

さて、今日で長期休みも終わり。明日からまたガンバラナシませう。

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※アセビの若木の新緑に囲まれる巨大なブナの倒木に上り山を眺める蕎麦宗店主

*アセビ…馬酔木と書くように有毒植物。紅い新緑が美しい。
*極相林…その気候に適した植生が繁茂しそれ以上変化しない安定した状態。

#天城山 #登山 #伊豆山稜線歩道 #ブナ #アセビ #極相林 #植生回復


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