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値上げは実際ムツカシイ

 目指せスーパースター。蕎麦宗です。

 コロナ騒ぎで飲食店の苦戦が伝えられている。幸いにも店主がテキトーで気にしないためか、それゆえにそういうお客さんが集まっているからか、騒動の営業をあまり受けずにいる。先週末もこの連休も忙しく、ホントありがたいことです。

 店も景気も浮き沈みはあるけれど、ちょっとしたことで大きく変わるのであぐらはかけない。例えば値上げ一つとってもそうだ。ほぼほぼ開業以来「手打ちもりそば800円」のままで価格改定はしてこなかったが、昨年(2019)の秋に消費税10%が導入された際、外税方式を取り入れ880円(税込)とさせてもらった。

 特に単価の低い飲食店や食料品の業界は、10円や20円という金額の値上げであっても非常に慎重に判断してからでないと中々できないものだ。テレビのコメンテーターは

『食パンが10円上がるのは生活を圧迫します』

と、したり顔で言っていたが、毎日一斤買ったって値上がり分は月に300円。それで生活困窮するわけがないのに、煽られた皆々は口々に不平不満を口にする。

 そんな人に限って、腐って廃棄する食品が冷蔵庫を占領し、付けっ放しのTVとかの電気代で3000円余計にかかっていたりするものだから、やんなっちゃう。

 さて、これだけのキャリアを積んできたから尚のこと、僕は自分が提供している蕎麦の価格を「超お得価格」だと思っている。そば粉こそ自家製粉ではなく、取引先を通じての購入だが、その製粉会社の《福井産の最上級品》を9割5分使い、醤油やみりんも木樽で昔ながらに醸した本物で、水も近所の湧き水(伊豆の三島は富士山の湧水が豊かな所です)を汲みにいっている。

 製麺はもちろん僕が、途中機械は一切使わずに(手打ちそば屋と謳っていながら、それもおかしな話ですがよくあること)、捏ね・伸し・畳み・切りの全てをハンドメイドで、細マッチョな蕎麦に打っている(ラッキーなことに日曜日の最後のお客さんは目の当たりにしました)。
 それをあなたの目の前で茹でて、あなたのもとへと運ぶのです。

 そんなこんなをよく分かっている常連さん達だから、事実上の値上げに対して誰も何も言わなかったし、離れて行かなかった。嬉しいことですね。でも、ホントはもうちょっとだけ値上げしたい…と思っている。その時は許してね。

 よっしゃ、だいぶ偉そうだけど、そば屋らしい記事書いたぜよ。
では、今日もガンバラナシませう。

#蕎麦宗 #値上げ #消費税10 % #手打ちそば #ハンドメイド  


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