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必要なのは「目標」と「役割」からくる「今、ここですべきこと」

本エントリーは緊急事態宣言アドベントカレンダー29日の記事です!

合わせて「コロナリモートワークを乗り越えるTipsを集める」という取り組みも行われているのでこちらもぜひ!

僕は緊急事態宣言が出るより早めの3月から徐々にリモートワークに移行していき、4月からはほぼ完全リモートワークとなりました。だいたい1ヶ月半ほどリモートワークをしています。

始めこそイヤホンやマイクやモニタ、机の位置などハードウェア的な環境に慣れるのに苦労はしましたが、働くこと自体はリモートワークが始まる前と比べても違和感なくできているなという感覚を持っています。

なぜ違和感なく働けているのでしょうか?

もちろん仕事自体がリモートワークと相性が良いというのもありますし、対面でのコミュニケーションがないと質やスピードが下がることもあります。しかし、ちゃんと働けているという感覚になっているのは、「今、ここですべきこと」がハッキリしているからなのかなと思っています。

リモートワークはオンラインゲームと同じ感覚

リモートワークをしていると、ふと昔ハマっていたMMORPGを思い出します。MMORPGというのは、複数のプレイヤーがひとつのゲームの世界に参加し、自分の分身であるキャラクターのレベルを上げていったり、他プレイヤーと協力して敵を倒していくというゲームです。

多くのMMORPGではプレイヤー同士が協力してプレイがしやすいように「ギルド」と呼ばれる組織を作る機能が備わっています。というのも、キャラクターを作る際には名前や外見に加え、そのキャラクターの職業を決めます。それぞれの職業には得手不得手があり、プレイヤー同士が協力しないと強敵は倒せないというゲームバランスとなっているため、ゲームの攻略のためには人数を集める必要があるのです。

僕の中では、このギルドで活動している時と今のリモートワークをしている時の感覚が似ているのです。

なぜ「ギルド」は「チーム」となれたのか

強敵に挑む前には、各々の役割や撃破時の報酬割り当てのルール等を綿密に打ち合わせし、飲み物の確保、PCが不調の人は再起動を行い、戦地に赴きます。リアルな世界では一度も会ったことのない、コミュニケーションはチャットでのみの人たちと、時には数時間かけて強敵を撃破するのです。

今考えるとなんだかスゴいことをしていたなという気持ちになります。ギルドでいい感じに活動が出来ていたのは、「チームで共通した目標」と「各々の役割がハッキリしている」という2つの要素があったからだと考えています。

まず、ゲームをやっている時点で共通の目標はあらかじめ設定されています。レベルアップ、レアアイテムの取得と多少の差はあれど、強敵を倒すということはほとんどのプレイヤーにとっての目標となり得るのです。また、ギルドに加入することにより、目標を達成するためのグループが形成されます。ギルド内のメンバーや自身のキャラクターの職業、事前ミーティングなどによって自分の役割がハッキリとします。

共通の目標と役割があれば、誰でもチームに貢献することが出来るのです。

必要なのは「目標」と「役割」からくる「今、ここですべきこと」

現在、僕が今担当している仕事は2つあります。1つは社外のお客様のソフトウェア開発チームが良い感じで開発ができるよう支援をすること、もう1つは社内の人材育成プログラムを整えることです。

どちらの仕事も1人ではなく、複数人でチームを組んでいます。そのチーム内では常に「チームの目標」と各々の「役割」をチャットやWeb会議ですりあわせをしています。そう、かつてギルドのメンバーで強敵に挑んでいたときの様に。そこから導き出される、自分が「今、ここですべきこと」がハッキリと見えていることが迷いなくリモートワークをしている大きな要因だと感じています。

もしリモートワークでうまくいっていない人、チームがあるとするならば、「チームの目標」、「各々の役割」がチーム内で明確になっているかをチームのみんなで見直してみると良いかもしれません。

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