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Vol.41:解決するために書く

『チームを整えるあれこれ』は、チーム作りに関する情報やノウハウを発信するニュースレターです。月曜の朝は、筆者が先週のチーム作りの現場で重要なポイントだと感じたことと、チームを整えるあれこれな観点で気になった記事を紹介します。


✨ 先週のチーム支援トピック

頭の中だけ考えるのには限界があります。3ケタの足し算・引き算、片方が一桁のかけ算・割り算は、なんとかなります。それ以上は、かなりあやしい。

頭の中の計算だけで算数のテストを乗り切った人はいないでしょう。これは、脳の作業領域「ワーキングメモリ」の容量が少ないからです。研究によると、人間は頭のなかで4つのものしか扱えないそうです。

これが、会議やワークショップの場では、ホワイトボードや付箋に書くことが大事といわれている理由のひとつです。数式を解くときのように、その場に意見や事実というデータをかたちにすることで、やっと扱うことができるのです。ファシリテーションの基本の「き」ですね。

おなじように、問題を解決する方法を考えるときにも、書くことをおろそかにしてはいけません。このごろ、ぼくのいるチームでは下のような図を書いています。

システム思考で言うところのループ図みたいなものです。わかっている事実に加え、推論や不明点も同時に入れているのがポイント。それらの因果関係を示し、問題の全容を明らかにするという試みです。

書いた図をもとに、支援先(チーム作りや人材育成支援をしています)とお話しをする。すると、「なるほど!」と相手の意識が変わり、解決に進んでいきます。たいていは、抱えている問題は4つより多くの要素が絡み合っています。なので、頭の中で本当の理解できていないのです。

頭の中だけで議論していませんか?形にしてみると、案外話が進むものなのです。暗算が得意でないのならば。

📝 気になった記事紹介

最高&最強の卓球チームを作る秘訣とは?選手獲得にも表れる早川流チームビルディングhttps://news.yahoo.co.jp/articles/3cab30235db34f97eb052704e78c2564e8a9f3ab

「最高に楽しいチームを作っていこうぜ!」と僕はよく選手たちに言っているのですが、実力のある選手こそ、自由な環境でパフォーマンスを発揮できると考えているのです。

勘違いをしてしまうことも多いが、自由には責任が求められる。なので、その前段階には、まず実力が必要なのではないだろうか。

その意思決定、歪んでいませんか?https://note.com/h_ototake/n/ncbc6faaccfaf

意思決定の場に多くの“障害者”が参加していれば、結論そのものが変わっていただろうと思われるケースはあらゆる分野であるはずです。

この「ケース」というのが重要。何でもかんでも多様性が必要なのではない。ただ、圧倒的にそうした多様な視点が足りない意思決定が多い。

100人100通りの働き方を実現するには「自立と議論」が必須。サイボウズ社長 青野慶久氏と立教大学ビジネススクール田中道昭教授が考える多様性の時代
https://digital-shift.jp/top_interview/220112

一人ひとりがフリーランスのように自ら考え動く、「ティール組織」こそが理想

自立、自律。それぞれが、プロになる必要があると思う。

【FC東京】「サッカーよりも重要なのが…」。アルベル監督が示す〝チームマネジメントの本質“
https://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=103905

チームを作る過程でもっとも重要なのは「一致団結」。

スポーツでも物づくりでもそう。わかっちゃいるけど、それが一番難しい。

🍵 編集後記

この土日から「モーニングページ」を始めてみました。これは、書籍『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』で紹介されています。朝起きて、A4の紙3ページに頭の中に思い浮かんでいることをひたすら書くというものです。瞑想しているような感覚で、脳がスッキリするような、モヤモヤが取れるような。良いモーニングルーチンになりそうです。

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