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少数派も考慮する多数決が便利そう

じつは、多数決では良い案が選ばれない確率がそれなりにある。同じ程度に良さそうな案が複数ある場合は票が割れてしまうし、多数=正しいとも限らない。

とはいえ、使い勝手のいい意思決定の方法ではあるので、多数決を採用したい場面は多い。そんなときに良さそうな方法を見つけた。

賛同をしなかったメンバーに「この意見を支持するためには何が必要か?」を確認し、そこで確認される彼らのニーズやアイデアを最終意思決定に反映できないかを検討します。こうすることで、少数派の叡智の力も借りた意思決定が可能となります

書籍『システム・インスパイアード・リーダーシップ』 P170 意思決定の方針を事前に明確にしよう より

この方法には2つのメリットがある。

ひとつは、よりよい案になる可能性があること。シンプルな多数決では捨てられてしまう否決された案の良いところ、決定した案の悪いところを拾いあげることができる。

もうひとつは、納得感を得られること。意思決定に納得感はなくてはならない要素だ。納得感があれば、その後の行動に整合性が出る。

自分の意見を聞いてもらえる機会があると、納得感は醸成されやすい。

より良い意思決定をしたと感じるべきなのは
意思決定者自身なのである

書籍『意思決定理論入門』

お手軽、よりよい案になる可能性、納得感。少数派も考慮する多数決は、かなり便利そうだ。次の多数決の機会にぜひ使ってみたい。

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