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忖度させる有意識

忖度はいつも「する」側の視点で語られてきたように思う。

偉い人がああ言ってるんだから、従わざるを得ないだろう/この状況では配慮しとくべきだろう/同業者が対応してるのだから、ウチもやっとかないと

しかし、最近気になるのは、忖度されてる側の無意識ぶりだ。自分の立場や権限や権力があるからこその相手の態度だということを忘れて

え?アイツ俺にはとっても優しいいい奴だよ?/あそこいつもサービスしてくれるよ?/俺からひと言言っておこうか?/アイツ酒飲めないけど、飲み会の雰囲気好きみたい、よく付き合ってくれるよ/会社の予算あるから大丈夫って晩飯奢ってくれたよ

忖度する側は忖度してるんだから、もちろん「いやいや忖度なわけないですよ」「私達の関係性があるから、当然のことですよ」みたいな言い方する。ギブ&テイクの域を超えた過剰な支出をしたりもする。

それを真に受けるのが情けない。

一度仕事で、あまりにもえげつない忖度をする人がいたので、おそるおそる上司に「あの人は忖度しすぎて言ってることの信ぴょう性がない」と告げてみた所、「え?そうなの?」「おい、お前俺に忖度してるのか?」と直接聞きだして驚愕した。そこまで節穴だったとは。

zoomも、40分の時間制限とか入室順の表示こそ、忖度されてる側のリハビリにいいツールだなぁと思っていたが、pro版導入で結局一人語り2時間とか、上席並べ替えなんかもうリアル会議より悪化である。

自分の権力を冷静に評価しよう。上手くいってるように見える物事が、忖度の上に成り立っていないか検証しよう。

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