見出し画像

苦手な食べ物

苦手な食べ物について考える時、実家が特殊だったように思える。
幼少期から家を出るまで、食べ物を「苦手」と言う事はほとんどなかった。
厳しいというよりも両親が「面倒くさい」のだ。

無理やり食べさせるということもないが
「まず試してみて」「これならいける」「一口だけでも食べて」
「一口食べれるならもう一口いける」「前回食べたので今回もいける」
嫌いと言い続けるにはかなりの忍耐力が必要である。

それでも頑張って嫌いと主張した場合
ことあるごとに「あの子がこれ嫌いって言うのよ」
「これ出せないとメニューが制限されちゃうなー」
「だめだめ、このメニューはあの子がNGだから」
と吹聴され続ける。

思えば夫は苦手な食べ物がたくさんあったはずだが、
私の実家に18歳から入り浸っていたために
この面倒くささに直面することになり
最終的には無表情に「僕なんでも食べれます」と言うようになった。

現代的には何かのハラスメントには間違いないが
好き嫌いなんてアレルギーでない限り、絶対的な感覚などではなく
面倒くささの前で屈する程度のものなのだろう。

振返ると両親に苦手なものがほとんどない。
香草類、ハーブ、スパイス all OK
肉類、魚介類、野菜、果物、お菓子、all OK
食べる量も多めだ。

母は辛いものが苦手だが
母によればあれは味ではなく「痛み」なので除外らしい。

両親が食べたことがないものを1つ知っている。
ふぐ
毒があるからと嫌がっている。
いつか両親にふぐを振舞ってみたい。「まずは一口!」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?