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GBH#01

「がんばれ!僕の標準レンズ(GBH)」の第1弾は、オリンパスのG.ZUIKO AUTO-S 50mm F1.4のモノコート(銀枠ではない)です。
昔は明るいレンズが良いと思っていた時期があります。明るいレンズのメリットは、暗い場所でも、より速いシャッタースピードがかせげる。被写界深度の浅い写真が撮れて、表現の幅が広いというメリットがありました。これを安価に実現できるのが標準レンズ。特に50㎜F1.4というレンズは、私の中では、これらすべてを備えた標準レンズの中の標準レンズそのものです。

私のあいまいな記憶や印象に基づく内容となっています。誤りがあればコメントをいただければ幸いです。

出会い

入手したのは4年ほど前と最近です。金沢市中心部にあるカメラ店で購入しました。オリンパスの標準レンズは長くF1.8とマクロレンズのみでしたが、ずっとF1.4の明るいレンズが欲しいと思っていました。たまたま目に留まり価格も安かったので購入したものです。

私とOMシステムについて

古さが際立つ、スカイライトのフィルター付き

私が、オリンパスOMシステムを使い始めたのは、20年ほど前とそれほど古くありません。すでに世の中はAF化していました。オリンパスはAF化がうまくいかず、記憶が正しければ、OM3TiとOM2000というカメラが引き続き販売されていたように思います。
中古のOM4(Tiではありません)を格安で入手し、同時に50㎜F1.8のレンズも購入しました。OM4は、露出計に特徴があります。同時期にニコンから発売されたNikon FAがマルチパターン測光という当時としては高度に自動化された露出計が搭載されました。対するOM4はマルチスポット測光という撮影者が撮影範囲の複数のポイントの露出をカメラが記憶し、露出を決めるという露出計を搭載していました。
当時の多くのカメラに搭載されていた露出計は中央重点測光方式というものでしたが、撮りたいものが中央から外れたり明暗の激しい被写体ではAEロックや露出補正するなど、ちょっとしたコツが必要でしたが、これを解決する新型の露出計がマルチスポット測光でした。
最新のデジタルカメラは、どうなっているのか分かりませんが、距離や色、その他さまざまなデータをもとに複雑なアルゴリズムで演算により露出を決定しているようですが、詳しいことは全く分かりません。
入手した時にはNikonF5も発売されていたので、最新の内臓露出計は色データも評価するようになっていました。
OM4ですが、割とすぐにエラーが頻発するようになり使わなくなってしまいました。その後、OM-1、OM-2SPを使うようになりました。特にOM-2SPは電池がすぐになくなること以外はとても使いやすいカメラです。

OMシステムの先進性

オリンパスOMシステムはコンパクトさを売りにしていました。このG.ZUIKO AUTO-S 50mm F1.4も明るいレンズでありながら、キヤノンやニコンよりもコンパクトです。それがよくわかるのは、フィルター径が49㎜(ニコンは52mm)となっているところです。ただ、小さいから軽いかといえば、割とずっしりとしています。昔のレンズは、こうしたしっかりした印象のところがステキです。
OMシステムのレンズは絞りの機構などかなり発売当初から先進的だったと思います。それは、OMシステムにはシャッタースピード優先やプログラムモードを搭載したボディーは少ないのですが、ニコンではAi-S以降、ペンタックスであればAレンズ以降でなければ絞り優先モードまたはマニュアルモードにしか対応していないのですが、オリンパスは昔のレンズでも絞りがボディーに連動して可変するようになっていて、すべてのレンズがプログラムモードに対応しています。さらにレンズのF値をAや最小絞りに合わせる必要もありません。これはOMシステムの企画当初の先見性の高さを物語るものかと思います。

OMシステムレンズの小ネタ

小ネタですが、G.ZUIKOのGはレンズが7枚使っていることを示しています。ちなみにF1.8の方はF.ZUIKOとレンズが6枚です。デジタル時代のオリンパスのレンズはD.ZUIKOはすべて同一名称で、これは4枚ではなくデジタルという意味なのでしょうか?
一方、G.ZUIKO AUTO-S 50mm F1.4はモノコートです。同時期の他社製品にはすでにマルチコート化しているものもあったかと思われるのでこの点では遅れていたのかもしれません(←ペンタックスではスクリューマウント時代からスーパーマルチコートのレンズがあったと記憶しています)

G.ZUIKO AUTO-S 50mm F1.4の描写(私感)

開放からフレアーが少なく、当時のレンズとして高性能な印象です。同時期のニコンと比べても案外カリッと写っていたことが意外でした。

思った以上にフレアが少ないという印象
AFニッコール 50㎜ F1.4 の写真
ボケも悪くない
小さな傷もしっかり写る
CANON EF 50mm F1.4の写真
オールドレンズ然としたところもある