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周縁をなぞっていく


はじめに

これは、自分のクセでもあるのでしょうが、何かひとまとまりの文章を綴ろうとしているうちに、つい脱線してしまいます。

ただ、電車が脱線して大変なことになるのを意図しているのではなく、あくまで"良かれと思って"やっているわけですが、それは時と場合によるのかもしれません。

ひとつのクセでもあり、ひとつの特徴でもあるのですが、それがどのような思いのもとにやっているのか、それをここで明らかにしていきたいと思います。


にじみ出るかのように

もう少し具体的には、一回の投稿で、「A」という事柄について、あくまで「A」についてだけ取り上げて、それで簡潔にまとめていけば良いものの、少なからず「B」という要素も入れたくなるということです。

それはなぜかというと、「A」のことに興味があったり、知りたいと思ったりする人が、自然と「B」のことも知ってしまうというのが、思わぬカタチで知識の広がるようであるとか、時には感動をもたらすようであると思っているからです。

たとえば、「メロンパン」というものを調べているうちに、「動物園」や「キャンプ」についても知ってしまったら、実際に行く・やるかどうかは別として、新たにひとつの楽しみ方を知るようなことです。


それがいささか飛躍しているようであれば、ひとつの円を描くのに、手書きで何度もやっているうちに、少しずつ線がずれていくことが多いように、それでいて全体の面積が少しずつ広がっていくことを思い浮かべてもらうと良いかと思います。

これでは、「A」と「B」ではなくて、「A」と「A'」くらいの差異になって、「B」を出すほどには違和感がない気がします。

これが、もう少し曖昧なようであれば、池だか湖だかの水面を、絵の具のついた筆でなぞれば、すぐに線がにじむようにして広がる様子を思い浮かべるのが、イメージをつかみやすいかもしれません。


この「A'」の場合では「B」ほどに大きく逸脱していないため、「メロンパン」を差し出す時に、それを載せているお皿は誰それがつくったものだとか、または、一緒に出すコーヒーがどこ産の豆であると伝えるようなことです。

おいしくメロンパンを食べながら、あまり無理なくお皿のこともコーヒー豆のことも頭に入ってくるでしょうから、メロンパン自体を咀嚼してやがて飲み込むように、わりとすんなり受け入れられるように思います。


それが、後のどこかのタイミングで、お皿のことを見聞きしたことがあるから、今度詳しく調べてみよう、コーヒー豆についても意識して調べてみようとなるかもしれません。

また、ふと目にした雑誌やチラシに載っているようでは、何か見覚えがあるぞということにはじまり、記憶があぶり出されるように呼び起こされるということもあるでしょう。

個人としてやりたいことは、そのような、いくらかささいなことかもしれないけれど、何かしら助けになるようなことをしたいということに尽きます。


調べると知る

インターネットでは、自分の知りたい言葉や、あらかじめあるリンク先から調べることが大半でしょうから、雑誌をパラパラめくっていたら知らないことに気づく、街中のポスターをふと目にして気になる、あるいは、一冊の小説、一本の映画をじっくり観て見識を深めるようなことは難しいように思います。

しかも、調べる時間を短縮するとか、知りたいことを大まかにしか調べないとなれば、周辺の知識やほとんど無関係なものは目に入ってこないということになります。


だからと言って、より多くの人に見てもらいたいからと言って、Instagramのハッシュタグのように、まったく関係のない言葉を並べて注目を集めてしまうのは、それでは他意のある「釣り」になってしまうので、あまり褒められたものではありません。

直接関係があるわけではないけれど、関係がなくもない、むしろ、わりと関係があるかもしれないという、関係ある度合い60〜95%くらいの間での絶妙な塩梅を醸し出して、狙っていくのが良いのではないでしょうか。


そういうことを考えていくと、もしも自分の中に引き出しがいくつかあって、それが相互に少なからず関係しているようであれば、それぞれを結びつけるようにして他の人にも伝えるのが、たとえ混沌とした雑多な中でも、良いものをつなげているということになる気がします。

それが、ひとまとまりの文章を綴るにあたっても、結論と言う名の行き先に最短距離を一直線で行って向かうだけでなく、まるでオートバイが軽やかに自動車の間をする抜けて行くように、スイスイと蛇行しながらも"なめらかに"読めるものを目指していきたいものです。


きっとそういうものは、道案内で、舗装されたキレイに整った道ばかりを案内するだけでなく、時には砂利道や獣道を通りながら、知る人ぞ知る絶景ポイントをお知らせするようなこともあるかもしれません。

時にさりげなく、時には強引に手を引っ張ってでも、「これ、面白いですよ」と言葉巧みに、上手に案内できると良いなと思います。


おわりに

こういうことを大きく考えてみると、端的に物事を言うと言うことに加え、あっちこっちと目先を変えるような言い方の両方が自在にできると、自分自身の表現するものにも良い影響が出てくるように思います。

そうやって、ヒト・モノ・コトのそれぞれを、緩やかにでもつなげていけると良いし、自分自身、間に立って接着剤のような役割を果たせたら良いなと思うのは、長らく目指していることのひとつでもあります。


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アメリカのバンド・METALLICAについて展開しながら、日本のトリビュートバンド・HATTALLICAについても言及しているのがこちら→


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