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東日本大震災で被害した土蔵を蕎麦工房にリノベーション
ご挨拶
はじめまして、そば処 暁山 の店主 関 和昌と申します。
リタイアしたあと、#そば屋 を開業しようとなど夢にも思っておりませんでした。故郷に戻って趣味で蕎麦打ちを楽しんでおりましたところ、その面白さについ惹かれてしまいました。そんな魅力が 蕎麦打ち にはあるんでしょうね。
蕎麦を打つという作業はそれほど複雑な作業ではありません。単純ではありますが、奥が深いと考えております。そば粉にしても水回しにしても、人の探究心をくすぐります。
当店は、平成15年に創業し、日立市 の中心から北に位置し、県道10号線田尻町2丁目交差点から150m入ったところに位置するところにあります。
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当初は、営業日は週3回であったが、コロナの影響で2回になり、今年は1回になってしまいました。
夫婦2人で経営していることもあり、現在は予約制としております。
二人とも年をとっておりますので、そろそろ終わりにしようとも思っておりますが・・・風味抜群の発芽玄ソバ 作りをどうしても残したいという想いが強くありまして、東日本大震災で被害を受けた 土蔵をリノベーションして、器械を導入して次の時代に託すことにしたいと考えている次第です。
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土蔵の曳家工事
ある方が言っておりました。どんなに打ち方が上手でも、そば粉が良くなくては美味しい蕎麦にはなりませんよと・・。
蕎麦の品質は時間がたつにしたがって、劣化していきます。
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蕎麦屋を続けながら、新そばの時期以外でも、香り豊かで、美味しい蕎麦ができないか・・これが、それからのテーマになりました。
食べた瞬間に、食べた時の口の中で、 今まで食べてきた蕎麦とは、明らかに違う風味が広がるそばを追及してきました。そして、たどり着いた製法が「発芽玄ソバつくり」だったのです。
現在は、当店では手づくりによる「発芽玄そば」を提供しお客様に喜んでいただいてります。しかし、このそばづくりの工程は1週間を要し、大勢のお客様に提供する量を確保することが難しいのです。
私も年を取りました。1週間かけて、玄そばを用意して、蕎麦を挽き、そばを打つ。60代、70代では、出来たことが苦痛になります。
自然を利用した方法には、労力を要しそろそろ限界に近づいてきております。
そこで、明治時代に作られた土蔵の利用を考えたのです。この土蔵は東日本大震災で大変な被害を受けました。
蕎麦工房にするには、まず、基礎をやり直さなければなりません。土蔵を持ち上げての曳家工事が必要です。
もちろん、費用もかなり掛かります。
以前、母屋を民家再生した時の写真を参考に載せておきます。
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次回に続きます