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【映画感想】ジャッジ 裁かれる判事

The Judge   2014/デヴィッド・ドブキン


・あらすじ

金で動くやり手弁護士のハンクにとって、弁護士史上最高難度の事件が舞い込んだ。人々から絶大な信頼を寄せられる判事・パーマーが、殺人事件の容疑者として逮捕されたのだ。しかもパーマーは、ハンクが最も苦手とする絶縁状態の父親だった。

※U-NEXTより引用



・感想


法廷サスペンスかと思ったらヒューマンドラマだった。残酷で異常を見た時に勉強したやつだ!引くほど泣いた!ロバート・ダウニー・Jr優勝!!!

エリート息子と家族の確執を描いた作品は探せば他にも見つかると思うけどジャッジがその作品たちと一線を画してる点は、家族との絆を取り戻す過程が裁判とともに描かれていくところ。物凄く良かった。


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RDJの演技が良い。弁護士として活躍し大金を稼いでいく中でおろそかになっていた家族との関わり、地元に帰っても浮いた存在になってしまうハンクの感じた居心地の悪さや苛つきの表現が上手い。


いいシーンは沢山あったが特に好きだったのはハンクと娘が車で会話するところ。かわいい娘がシビアな言葉をハンクに投げかけてくるのだ。彼が家族に対してけじめをつけきれていないことを痛感させるこのシーン、本当に良い。


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ないがしろにしてきた人たちと交流していく中で自分を取り戻していくハンクは父親の事件に立ち向かう。
結果としては負けたことになるが、ハンクたちが導き出した事件の真相や背景は無罪を勝ち取ることよりずっと大切なものだった。

裁判に負けたハンクは先の短い父親のことを考え涙を流す。だが、この裁判は無駄なものじゃなかった。親子は絆を取り戻し、ハンクは周りと向き合えた。

すれ違い続けた親子がぶつけ合った感情や歩んできた時間を踏まえてあのラストシーンを観ると、もう涙が止まらない。しっとりとした余韻が残る、優しい終わり方だった。ありがとう………………………………




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