見出し画像

クラウドファンディング終了まで1ヶ月!みなさんからの応援コメントをまとめました

soarを「情報のセーフティネット」に生まれ変わらせるためのクラウドファンディング、早くも残すところ1ヶ月です。

ご支援総額は350万円を突破しました。みなさんからの応援がいつも励みになっています。本当にありがとうございます!

これまで多くの方からsoarクラウドファンディングに対する応援コメントをいただきました。今回のnoteでは、いただいた応援コメントをまとめてご紹介します。

「気高い信念を持つsoarを支援したい」桂大介さん

昔からネットメディアが大好きだったわたし。でも、いつからかそこに窮屈さを感じるようになっていました。

尺や紙面の制限もなく、多種多様な切り口で、それぞれの世界観を追求していく。そういうものだったネットメディアたちは、近頃、なぜか一様にユニークさを失っていきました。代わりに目につくようになったのは、扇情的なタイトル、どこかで見たようなテーマ、拾い集めた写真、埋め尽くされる広告、根拠や主張の薄いテキスト。ソーシャルネットやニュースアプリの普及とともに、バズが圧倒的な支配力をもってネットの世界を一色に染め上げていきました。

soarは、そんな中にとつぜん現れた穏やかな場所。今日のネット社会をまるきり知らない無垢な子どものようで、わたしはすぐにsoarを好きになりました。しかし、もちろんsoarは単純に無垢なわけではなく、その穏やかさを実現しているのは気高い信念と、高い技能と、そしてサポーターの支援です。広告にも有料会員にも依らないメディア運営。ましてやビジネスにつながりづらい領域で活動を続けることは、一際難度の高い挑戦です。ああ、こんなメディアがもっと増えたらと思って、すぐに寄付を投じたのを憶えています。

soarを支援することは、そうしたメディアを、そうした世界を支援することだと思っています。soarが先駆けとなり、同じような志を抱くメディア、活動が増えていくことを願って、わたしはsoarを応援します。

プロフィール
桂大介
株式会社リブセンス共同創業者
1985年京都生まれ。高校生の時から個人事業主としてシステムの受託開発を始め、早稲田大学入学後の2006年に代表村上らとリブセンスを共同創業。創業後は取締役として経営を行う傍ら、開発、人事、マーケティングなど様々な部門を歴任。2017年に取締役を退任し、社外にも活動の幅を広げる。

「soarは希望への架け橋」佐藤まゆ子さん

「soarは架け橋だ」。
サイトを見たとき、そう思いました。

病気や障害を持つ人と、健康な人の。
そして、絶望に近い側と、希望のある側の。

「soar」の存在を知ったのは、サービスがスタートしたその日。Twitterで見かけたのです。

おしゃれなロゴ。やさしい雰囲気。詳細だけれど読みやすい文章。

「こういうサイトなら、健康で、まったく難病とか障害なんて興味がなかった私でも、きっと読んだに違いない」

10年前に「筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)」という病気にかかって、仕事もできなくなって。電動車椅子でさえ月ほんの数回外出するのがやっとという体になった。

それ以降、ごく稀にイベントや講演会に参加したりの外出ひとつでも、必要な配慮を得るのに毎回四苦八苦していました。

電動車椅子だとバリアフリールートでないと移動ができない。
体調不良で遅刻・離席するかもしれない。

「筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群」という病気自体もまだまだ知られていない。
障害や病気を持つ人が、多様なイベントに参加するのが当然と認識されていない。

私の場合は苦労したのが「イベント」や「社会支援(福祉サービス)」が中心でしたが、これが就労中・就学中の人だと、人生そのものが大打撃を受けてしまうのです。

「筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群」という病気とその症状、必要な配慮について、もっと広く伝えたい。

そう思っていたところに、soarの工藤瑞穂さんから、連絡がありました。

「まゆこさん。CFS啓発デーに、力になれたらなと思うのだけど」
そしてあっという間に私以外の患者さんにも連絡して、記事ができあがった…

その記事がリリースされた後、ネット上にあった過去に私が取材を受けた際の動画へのアクセス数が激増したのです。

確か、1万とかそのくらいの数からあっという間に10万を超える数に。

知り合いからも「記事読んだよ」「前より理解できたかなって思う」たくさん反響をもらいました。

「本当に、届いた」。

より多くの人に、必要な人にも、知らなかった人にもちゃんと届くように。
そんなsoarのチャレンジを、心から応援しています。

プロフィール
佐藤まゆ子
筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群 患者

「soarの物語と巡り会い可能性を信じていこうと思えた」岩井純一さん

誰もが持っている可能性。でも多くの人はその可能性に気づかなかったり、可能性を広げるきっかけがなかったり。そんな中でsoarは「人の可能性が広がる瞬間を捉える」をコンセプトに発信を続けています。

私はsoarと出会って、瑞穂さんの、soarスタッフの思いや、人の魅力に惹き込まれました。

生きづらさを抱えている人、困難を抱えている人、自分にはできないと思っている人。

soarには様々な人のリアルな物語が綴られています。

その物語と巡り合って、私自身も可能性を信じていこうと思えたように、一人でも多くの人にsoarが届き、一人一人がもっている可能性を信じて、広げていくことができるように。soarが届ける思い、可能性、希望が多くの人に届きますように。全力で応援しています!

プロフィール
岩井純一
認定NPO法人フローレンス・新公益連盟事務局

「多様で複雑な人間のすがたを届け続けてほしい」ドミニク・チェンさん

soarは、社会的なマジョリティとマイノリティのイメージ・バランスを取り戻させてくれる、現代では稀有なメディアです。多様で、複雑な人間のすがたを、今後も社会に届け続けてください!

プロフィール
ドミニク・チェン
1981年生まれ。フランス国籍。博士(学際情報学)、2017年4月より早稲田大学文学学術院・准教授。NPOコモンスフィア(クリエイティブ・コモンズ・ジャパン)理事、株式会社ディヴィデュアル共同創業者。2008年IPA未踏IT人材育成プログラム・スーパークリエイター認定。2016〜2018年度グッドデザイン賞審査員・「技術と情報」「社会基盤の進化」フォーカスイシューディレクター。
主な著書に、『謎床:思考が発酵する編集術』(晶文社、松岡正剛との共著)、『電脳のレリギオ:ビッグデータ社会で心をつくる』(NTT出版)、『インターネットを生命化する:プロクロニズムの思想と実践』(青土社)、『フリーカルチャーをつくるためのガイドブック:クリエイティブ・コモンズによる創造の循環』(フィルムアート社)等。訳書に『ウェルビーイングの設計論:人がよりよく生きるための情報技術』(BNN新社、渡邊淳司との共同監修)、『シンギュラリティ:人工知能から超知能まで』(NTT出版)。

「soarに触れると世界は優しいしあたたかいと思える」 山口健太さん

「会食恐怖症」についてもsoarさんには取り上げてもらっていますが、それがきっかけでいろいろな出会いもありました。

情報発信メディアとしての情報の扱いも素晴らしいですし、社会起業という側面からも非常にうつくしさを感じるNPO法人です。

(今までたくさんメディア取材とか受けてきましたけど、soarさんがダントツで取材が丁寧でした。)

soarの運営メンバーもみんな良い人で、こういう人たちと一緒に働いてたらすごい幸せだろうなっていつも思います。

実際にsoarさんに救われた人って何万人にもいるはずです。

そんなsoarさんの新プロジェクトを心から応援したいと思っています。

わたしは「自分がどんな目で世界を見るか」っていうのが大切だと思っています。

「どうせ社会なんて冷たい」という見方をすればそういう現実が待ってるし「本当は人間ってこんなに暖かいんだぜ」という見方をすれば、そういう現実が待ってると思います。

soarさんに触れると「世界って優しいしあったかいんだな」って思えるし、それが真実だと信じたくなります。

そのような輪がさらに広がれば良いなと思っています。

プロフィール
山口健太
一般社団法人日本会食恐怖症克服支援協会 代表理事
自身が「会食恐怖症」に悩んだ経験を持ち、薬を使わずに自力で克服する。その当事者経験から「当事者でないと理解されない苦しみ」 を直に感じ、会食恐怖症の方の支援活動とカウンセリング活動をはじめる。今では年間延べ1000人以上から相談が届くようになる。
また、実際に食育に力を入れている学校や保育施設に出向き、500人を超える子どもたちと交流し「食べない子が食べるようになる方法」を研究。
今では食べない子専門の食育カウンセラーとして、保護者の食育相談や、先生の給食指導の相談にも乗っている。
著書に『会食恐怖症を卒業するために私たちがやってきたこと』など。

「soarは心躍る取り組みを丁寧に掬いあげ柔らかく届けてくれる」佐藤古都さん

全くの別業界から障害者雇用を支援する会社で働き始めた頃、まずは情報収集をしようとウェブで検索していたときに「soar」に出会いました。

インタビューやコラムなど記事の質の高さはもちろん、他では目にしたことがない取り組みがたくさん紹介されていて、1つ1つの記事を読むたびに心が躍りました。定期的に開催されているリアルイベントも、ウェブメディアの「soar」と全く同じ空気感が醸成されていて驚きました。とても心地よい空間を、スタッフさんとサポーターである参加者のみなさんが、一緒になって作られているからですね。

福祉やソーシャルの分野では、有益な情報であるにも関わらず、あまりPRができていないメディアやイベントが多くあることが気になっています。強い想いがあっても、必要な人に届けられていない。そして、本当に情報が必要な方が、情報に辿りつけない「情報弱者」となってしまっている現状にも強く危機感を感じます。

そんなとき、soarが「情報のセーフティネット」を目指すと聞き、これはもうsoarにしかできない、絶対に応援するしかないと思いました!情報過多な社会の中で、心躍る取り組みを丁寧に掬いあげ柔らかく届けてくれる素敵なメディアのまま、さらに情報量・検索性・アクセシビリティを強化したプラットフォームになっていくことを期待しています。応援しています。

プロフィール
佐藤古都
株式会社ゼネラルパートナーズ ブランディング統括局 局長
1988年静岡県浜松市生まれ。広告代理店で5年間勤務後、2018年に障がい者雇用支援を中心にソーシャルビジネスを展開する株式会社ゼネラルパートナーズに入社。ダイバーシティをビジネス視点で考えるメディア『PINGUINC.』を運営し、障害者だけでなく、LGBT、外国人、子育て世代など、職場のダイバーシティ&インクルージョンのあり方やその価値を探究している。

「soarは社会を生きる誰にとっても重要なセーフティになる」小池みきさん

小走りに喫茶店にかけこんで、鞄からMacBookを引っ張り出す。運ばれてきた紅茶を左手で口に運びつつ、右手でタッチパッドをいじってTwitterを立ち上げ、みんなの最新のツイートをなんとなくチェック。soarの新しい記事のリンクが流れてきたのでそれを開き、1万字近くにも及ぶその記事をじっくり読み始める……。

そんなことが毎日いくらでもできるのは、私が心身ともに「マジョリティ」側にいるからです 。

私は手足にも、神経にも、視力にも、特に「この社会で『普通』とされている基準からはずれた特徴」を備えていません。だからこそ無造作に、大量のウェブ記事を見ては忘れ、見ては忘れることができている。

でもメディアとは、私のような人間のためだけにあるものなんでしょうか?

「そうではない」と教えてくれた存在のひとつが、このsoarでした。

動かない手や、疲れやすい目とともに生きている人たちがいます。たくさんのウェブサイトや書籍を並べて、情報の精査をしながら読み進めるような元気のない人たちもいます。私だって、そして私の親しい人たちだって、明日どうなっているかはわかりません。

そんな人たちが「無造作に」読めるようなウェブメディアがひとつでもこの社会に増えたら……それはこの社会を生きる誰にとっても、重要なセーフティになるでしょう。そしてそれに救われる人の声が増えていけば、いずれはどんなメディアもそれを真似し始めるに違いありません。

そんな可能性を秘めたsoarのチャレンジを、私は応援します。

プロフィール
小池みき
フリーライター・漫画家。1987年生まれ。愛知県出身。2013年より書籍ライター・編集者としての活動を開始。『百合のリアル』『残念な政治家を選ばない技術—選挙リテラシー入門』など、新書を中心に書籍の企画・構成に関わる。エッセイコミックの著書に『同居人の美少女がレズビアンだった件』『家族が片づけられない』がある。

「ポジティブなスパイラルを広げていってほしい」野沢悠介さん

様々な人の可能性を拡げ、届けるメディアsoar。

きっと、このサイトをご覧になっている方の多くは、soarが紡いできた、それぞれの世界で前を向き、歩みを続けている個性豊かな一人ひとりの物語に感動したり、心動かされたり、勇気をもらったりといった経験をされてきたことと思います。

soarの新たな挑戦は、今まで以上に多くの人に、大切な情報をその名前の通り、軽やかに届けていくことになるのでしょう。

“「問題を解決しよう」では人は下を向く。
「解決した先には、こんな世界がある」だと、人は上を向く。”

代表の工藤さんが、以前に話してくれたこの言葉が、とても好きです。

soarがあることで、誰かの前向きなアクションが言葉になり物語になり、それを受け取った人が勇気をもらう。そして、その勇気づけられた人のアクションが、また別の誰かを救う。
そんなポジティブなスパイラルをこれからも、そしてこれ以上に広げていってください。

社会課題の解決に取り組む仲間の一人として、応援しています。

プロフィール
野沢悠介
株式会社Join for Kaigo取締役/ワークショップデザイナー
「介護から人の可能性に挑む」をミッションに、高齢化社会や介護領域の課題を「人」の力での解決を目指し、事業展開中。介護領域最大級のコミュニティ「KAIGO LEADERS」の運営や、人材採用・育成の支援などを行う。

「イベントへ行くたび『障害を忘れる』ことができる」長野僚さん

soarさんを初めて知ったのは、僕が自分にできる次の仕事を考えている時でした。Facebookでたまたま目にした「その人の可能性を活かす仕事のつくり方〜障害者や高齢者が笑顔で働ける場づくり〜」というイベントに強いご縁を感じて以来、すっかりはまってしまいました(笑)

丁寧な取材によって紡ぎ出される、まるで1人ひとりがその場にいるかのような自分事の物語、温かい文章が大好きです。

病気や障害というとどうしてもネガティブなイメージを持たれてしまいがちですが、記事を読み、イベントに行くたび、僕は自身の「障害を忘れる」ことができています。

1人でも多くの方がsoarと出会い、自分の、誰かの可能性を信じる同志として、ともに社会を創っていく仲間になっていただけたらとても嬉しいです。

プロフィール
長野僚
NPOユニバーサルイベント協会スタッフ 他
大学時代は教育を学び、小学校教諭一種免許を取得。前職では障害児・者に対するヘルパー向けの研修事業などを担当する傍ら社会福祉士を取得。現在は「障害を忘れられる瞬間」をスローガンに自分にできる仕事を模索している。

「優しく勇気付けられる生きた情報を探している人に、soarが届きますように」廣瀬翼さん

一人ひとりの物語をこぼすことがないよう丁寧に伴走して紡ぐsoar。だからこそ、障がいや困り事の有無に関わらず、いつも勇気づけられています。反面、その丁寧ゆえの長さが、本当にsoarの優しさが欲しい心が疲れたときには、電子画面の文字を読むのがなしんどく感じることもありました。

今回のクラウドファンディングでより記事に集中できるデザインや、色覚障害や視覚障害があっても読みやすい色使いや文字表示へ取り組まれると聞いて、「電子画面で文字を読むのがしんどい…というハードルが解消されれば、より多くの人にsoarが届く可能性が拓けるのではないか」と、応援以上に期待しています。

そして、困難の違い・悩み事や感情・立場で記事を探せる機能。特に、「悩み事や感情で探す」は、マイノリティを扱うことではなく「回復」をテーマとして大切にしているsoarらしいなと思います。

優しく勇気付けられる生きた情報を探している人、情報を怖がって独りになってしまっている人、人を支えたいけれどどうしたらいいかわからない人。少しでも多くの人に、soarが届きますように。

プロフィール
廣瀬翼
soarサポーター会員

「soarは僕らを癒し、ひとりにしない」 太田尚樹さん

生きていると、思いがけない病や怪我に見舞われることがあります。

それらは痛かったり、息苦しかったり、不便だったりします。

だけど、その全てに共通している最大の苦難は「孤独」にあると僕は思います。

僕はかつて「自律神経失調症」という診断を受けた時、社会から取り残されたような気持ちになりました。

当時の僕は、着せられたスーツが全く体に馴染まない、希望に満ちた新社会人でした。 新人にしては大きな仕事をまかされ、その期待にこたえようと必死でした。

だから心の病だと言われた時は、情けなくて、恥ずかしくて、申し訳なくて、一人で家で泣きました。 もう社会人だし、泣いているのも良くないんじゃないかと思って、 布団に潜り込んで、隠れるようにして泣いたのを思い出します。

東京は、羽ばたくための街だと、僕は思っています。

多くの友人が、自分の可能性にかけ、翼を広げて飛び回るなか、 ただ一人地上に落下した僕は不格好な鳥だと、自分のことを思いました。 みんなの勇姿を眺める日々は、とにかく孤独で凍えるようでした。

僕はよく、「あの時『soar』があったらなあ」と思います。

孤独を癒すのは、自分以外の“当事者”との出会いより他にありません。

soarが“当事者”の方から手渡された回復の物語たちは、 順風満帆に空を飛びまわる人にとっては、 見えないくらい小さな灯りかもしれません。 だけど、傷つき、孤独の底に落ちた人には、これより他にはない希望の灯りとなります。

僕やあなたが、これから先もし何かの“当事者”となった時、soarは僕らを癒し、ひとりにしません。

だから僕たちは、ただ僕たちのために、soarというセーフティーネットを守り続けるべきだと、僕は思います。

どうか、少額でも、SNSのシェアだけでも十分ですから、soarをご支援くださると幸いです。

僕たちの希望を、僕たちの手で守り、育てましょう。

どうぞよろしくお願いいたします。

プロフィール
太田尚樹
やる気あり美(LGBTエンタメサイト)
1988年、大阪出身のゲイ。神戸大学卒業後、リクルートに入社。その後退社し「世の中とLGBTのグッとくる接点をもっと」をコンセプトに活動する『やる気あり美』を発足。同名WEBメディア編集長に。また現在はフリーランスとして、スタートアップのブランディングや広報支援、雑誌連載など、幅広く活躍中。

「soarと出会うまで『弱さは克服しなければならないもの』だと思っていた」 最所あさみさん

はじめまして。soarサポーターの最所(サイショ)です。

今回は、病気や障害、特殊なバックグラウンドなどいわゆる「マイノリティ」に属しているわけではない私がなぜsoarを応援しているのかをお話ししたいと思います。

soarは社会的マイノリティの人々を取りあげるメディアなので、病気も障害もない自分には関係ない、と感じる人も少なくないかもしれません。私もはじめてsoarを知った時はなかなか身近なものとして捉えることはできませんでした。

でもsoarと継続的に付き合う中で、価値観の多様化によって誰もがマイノリティたりうる時代に、社会的マイノリティの生き方と無縁な人はいないのだと感じるようになりました。

例えば一昨年の誕生日、新しい家族のかたちや社会全体で子供たちを養育していくことについて、soarを通してもっと知りたいし自分でも何かやってみたいと思い立ち、バースデードネーションという仕組みでsoarへの寄付を募ったことがあります。

▼最所さんのバースデードネーション
自分の生まれた日だからこそ、改めて「家族」を考える機会を作りたい

私はわかりやすいマイノリティステータスを持っているわけではないけれど、私と同じように価値観が「普通」とは少しずれていることで生きづらさを感じる人はこれからもっと増えていくのではないかと思います。

そんなときにsoarの記事を読むと、人の数だけ「自分にとっての普通」があって、それを受容して生きる美しさをいつも感じるのです。

soarと出会うまで、私は「弱さは克服しなければならないもの」だと思っていました。できないこと、足りないものは自分の努力でカバーして、みんなに迷惑をかけず役に立つ人間にならなければならないのだと。

でもsoarに登場する人たちは、一見弱さに見える病気や障害、人と違う価値観を弱みではなくひとつの個性として捉え、受容しながら周りと支え合っています。

以前編集長の工藤さんにこんな言葉を教えたもらったことがあります。

「神よ、変えることのできないものを静穏に受け入れる力を与えてください。変えるべきものを変える勇気を、そして、変えられないものと変えるべきものを区別する賢さを与えて下さい」

これはアルコール依存症克服のプログラムなどでよく使われる祈りの言葉の一節なのだそうで、soarに出てくる人たちはそれぞれの葛藤の末にこの力を手に入れた人たちが多いからこそ、強く美しく見えるのかもしれないと思いました。

ほとんどの人は特別な障害や病気もなく自分は普通だと思っていて、だからこそ努力によってすべて克服できるし自己変革できないのは自分のがんばりが足りないせいだと思い込んで、がんばりすぎた結果生きづらさを感じてしまう。

だからこそ私は、自分はマジョリティであると思っている人、恵まれているからこそ頑張らなければと思い込んでいる人にこそsoarの発信に触れてほしいなと思っています。

今回のクラウドファンディングを通してsoarが挑戦しようとしているリニューアルは単にマイノリティの人たちにだけに届けるのではなく、私たちひとりひとりの中にある人と違うマイノリティ性に光を当てることだと思っています。

寄付というとややハードル高く感じる人もいるかもしれませんが、以前バースデードネーションした際にも書いた通り、私は寄付を「未来への投資」だと思っています。いいことをしようとか社会的意義がとか難しく考えすぎず、同じ未来を見たい人たちと仲間になるくらいの感覚で寄付という行為がもっと広がっていけばいいなとも思っています。

これからもsoarの発信がたくさんの人に届き、1人でも多くの人の可能性が広がる瞬間につながっていきますように。これからも応援しています。

プロフィール
最所あさみ
Retail Futurist・Curator
大手百貨店入社後、ベンチャー企業を経て2017年独立。ニューリテールにまつわるコンサルティングや執筆、コミュニティマネジメント、イベントプロデュースを行う。note有料マガジンを通して独自の考察や海外事例の紹介、小売や店舗を軸にしたコミュニティ運営を行う。

「soarはさまざまな個性を持った私達に寄り添い背中を押してくれるメディア」紫原明子さん

仕事は苦しいもの。

生きるってしんどいもの。

そんな、誰がいい出したのかわからない社会の当たり前が、今、幸いにも、すこしずつ時代遅れのものとなりつつあります。

自分に出来ないことがあることは決して恥ずかしいことでなく、自分のできないことと、誰かのできること。あるいは、自分のできることと、誰かのできないこと。それぞれがうまく噛み合わさって初めてまわっていく社会を、私達はこれから作っていこうとしています。

そんな時代の流れの中で、今後は自ずと、今までよりもっともっと多くの人が、自分の体や、心の特徴と、真摯に向き合っていくようになるでしょう。その過程では、一時的に不安になったり、孤独を感じたりすることもあるかもしれません。

soarは、そんな風にふと立ち止まって考える、さまざまな個性を持った私達に、寄り添い、背中を押してくれるメディアです。

今回のクラウドファンディングが成功し、soarを必要とするさらに多くの人に、必要な情報が届けられるようになることを、心より願っています。

プロフィール
紫原明子
作家、エッセイスト。著書『家族無計画』(朝日出版社)『りこんのこども』(マガジンハウス)東洋経済オンライン、クロワッサンオンライン、ブロゴス等で連載中。

ーーー

クラウドファンディング終了まで残り1ヶ月。達成しないと1円も入らないAll or Nothingでのチャレンジです。

期待の声や応援のコメントをいただく度に、何としても達成しなければと感じています。残り1ヶ月間、シェアやご支援をで後押ししていただけると嬉しいです。最後まで応援よろしくお願いいたします!

***

soarの運営は、サポーター会員のみなさんのご寄付で支えられています。ぜひ月1000円から参加できる「soarサポーター」に参加していただけないでしょうか?

ご寄付はサイト運営費、記事制作費、取材交通費等に使わせていただきます。メルマガの配信、オンラインコミュニティへの参加、イベントへの割引参加などの参加特典も用意しています。詳しくはこちら

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?