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ドイツ生活 美術館で心に水やり

中国人のママ友から急に「美術館行かない!?」とWhatsAppメッセージが。丁度仕事が休みだったので、子供が保育園の間彼女と一緒に行ってきました。

美術館なんて、もう何年ぶりでしょう。少なくとも5-6年は行っていないはず・・・。独身時代は時間があれば旅行に行っていたので、各地で有名な美術館があればのぞいてみたりしていましたが、特に子供が生まれてからは目の前のやるべき事に翻弄され、時間があれば寝させてくれ・・・ちょっと余裕があればネットサーフィンやYouTubeが精一杯という感じでした。

美術館アプリをダウンロードすると、スマホがオーディオガイドになり、作品について説明を聞くことが出来ます。便利だーー。

子供のことや次にやることを考えずに、ただ自分だけ。静寂の中でひたすら生の美術作品を見て、オーディオガイドを聴きながら考える。

かさついていた心にどんどん水が染みこんで、潤ってくるのを感じます。これまでどれだけ自分が実用的なことにしか向き合ってこなかったかを思い知らされます。

同じ時間があるならば「美術をみる」よりも「一品作り置き料理を作る」とか、「トイレ掃除をする」とかの方がよっぽど明日の生活が楽になるんですが、実生活にすぐに役立たないことをするということは、どれだけ心を豊かにすることか。疲れてる友人がいたら、美術館に誘ってみるというのは結構良いかもしれない。

歴史的にも国家が安定して、豊かな時代には幅広い美術作品が認められて繁栄していきましたが、そりゃそうだよな、と思います。その人にある程度精神・時間の余裕がないと美術にまで気が回らない…そして金銭的余裕、大事ですね・・・。入館料14ユーロ、一人だったらケチって来てなかったかも知れない・・・。こういう部分に定期的にお金を使える人生っていいな、と思いました。

子供が小さいうちは余裕がないのが当たり前だと思うので、逆に無理してでもこういう時間をとるようにして心に水やりをしていきたい。
また作品が変わったら、美術館に来よう!と思いました。





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