見出し画像

2020年に読んだ本

読んだ本の備忘録。普段プライベートでメモしてるものを公開することにしました。今年は、SFか文芸の間に芸術書、デザイン書、ビジネス書を挟んで読んでいく予定です。随時更新。


ニューロマンサー
ハヤカワ文庫SF / ウィリアム・ギブスン

サイバーパンクと言えばの一冊。話はシンプルだけど、電脳空間やら千葉シティやら、未知の世界を認識する想像力が必要とされ、脳味噌がはち切れそうになる。半分くらいしか内容が入ってこなかったけど、気持ちは高ぶる。ちなみに、マルセル・デュシャンの大ガラスがちらっと登場する。

コラージュ・シティ
SD選書 / コーリン・ロウ

イギリスで活躍した建築史家、建築家のコーリン・ロウの著作。ユートピアと呼ばれる理想都市の設計思想は、合理的な判断によって土地の文脈無視や不連続性をもたらす。現在の都市を消滅させかねない統合デザインを批判する。かといって、歴史だけでは未来を作ることはできない。
『予言無くして希望がありえないように、記憶なくしてコミュニケーションは不可能なのだ。』(P86)
前者を「希望の劇場」、後者を「記憶の劇場」として、両者を結びつける方法としてブリコラージュという手法を導入している。詳しくは本書を読んで欲しくて、ディズニーランドや、ルソーの啓蒙思想に影響を受けたル・コルビュジェの輝く都市とか、面白い話が散りばめられている。

コーリン・ロウの批評から学ぶなら、トヨタの「Woven City」は土地の記憶を継承していない「希望の劇場」にも見える。IT業界にいると「記憶」へのリスペクトを忘れる瞬間があり、気をつけねばと思う。

三体
劉 慈欣

中国で大人気のSF小説。解けないと言われる天体力学の「三体問題」を中心に、SFの王道的展開で、面白かった。中国共産主義の歴史と、SFの展開が接続されていく様は、興味深い展開でした。続き読みたい。

ダーク・ドゥルーズ
アンドリュー カルプ

パケ買いした本。千葉雅也さんの書籍「動きすぎてはいけない」からゆるさを無くして、破壊に破壊し尽くす印象の内容。SNSが代表する「繋がり至上主義」は、すでに限界で、だからこそ接続ではなく切断としてのドゥルーズを呼び込めというお話。繋がりのある学びを軸に置いた、Schooでデザインをしている。最近の興味は孤独の価値であったり、切断することについてで、どのようにダーク・ドゥルーズをインストールするのか課題である。

宇野邦一さんの応答『インターネットのリゾーム的使用法とそうでない使用法がある』(P180)は気になった言葉。

虐殺器官  
ハヤカワ文庫JA / 伊藤 計劃 

イランとアメリカ、アメリカの攻撃を、アサド政権の暴虐を、見てきたのでは無いかと思わせるリアリティのある描写。(同時に中東情勢が数年前から変わっていないとも言える。)
「虐殺の文法」人間が持つ虐殺器官を、刺激する深層文法をコントロールし世界中に虐殺のタネをまく。それがどのようなものか、明かされることは無いが、「仕事だから」「良心」「愛」とありきたりの言葉の裏に虐殺が隠れているという。ノンフィクションの世界ではどうか、実は巻かれたタネが芽を出してしまったのでは無いかという危機感を覚える。
もうちょっと書きたいことがあるけど、気が向いたら。ここ半年で一番面白い本。

D2C 「世界観」と「テクノロジー」で勝つブランド戦略
 NewsPicksパブリッシング / 佐々木康裕

流行りと聞いて買った本。話題になる理由がよくわかる。D2CはWebサービスから始まり、小売を介さず顧客と直接やりとりし、データを集めながら直接販売する。ここでは、デザインする対象が、モノ、コト、コト付きのモノへと変化している。モノがリアルのプロダクト、コトがWebサービス、コト付きのモノがWebサービス✖️プロダクトとなる。従来のものよりも、ビジョナリーで、透明性のあるプロセス、意味のあるデータと、高いレベルで統一された世界観にデザイナーとして憧れる。本の中にD2C問わず、これからのビジネスを考える上での基本が詰まっているので、それだけでも読む価値がある。

生まれてきたことが苦しいあなたに 最強のペシミスト・シオランの思想
星海社新書  / 大谷 崇

敗者の思想。怠惰、自殺、増悪、衰弱。どこをとってもネガティブな単語が並ぶのに、読むと逆説的に楽になる。かと思えば、その状態にもメスを入れてくる。半端な哲学者。個人的に興味を持ったのは、第4章「文明の衰退」自由の国とは、寛容であり、逆説的に対となる意見をも受け入れる衰退した状態ではなくてはならない。逆にエネルギーのある状態は、単一であり自由の無い状態である。基本的に根暗なので、一番しっくりきた哲学者かもしれない。

ちなみに芸術に関する考察
『怨恨はインスピレーションの低俗な、それゆえ有効な原動力だから、芸術に置いてめざましい勝利をおさめている。芸術は怨恨なしにはすまされない。([歴史とユートピア]P109)』(P148)

ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編1
 MF文庫J /  衣笠彰梧 

よう実 2年生編!環境を一新して、展開を変えてきた!完

ランボー詩集
 新潮文庫 / ランボー

15歳から19歳の作品って...まじ...

Design Systems ―
デジタルプロダクトのためのデザインシステム実践ガイド

 アラ・コルマトヴァ

UIとビジュアル(本書では機能 / 認知)を含めてのデザインシステムの実践方法で、デザインチームがある程度育ったら必須になるやつだった

シミュレーショニズム 
ちくま学芸文庫 / 椹木 野衣

感想先延ばし中

TikTok 最強のSNSは中国から生まれる
黄未来

TikTokを中心に見えてくる中国のIT事情や、動画サービスの動向、最近の中国の暮らしなどが紹介されている。
GAFAがすでに過去のサービスのように見えてくるのが面白い。
感想先延ばし中


読書中...続く...

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

note.user.nickname || note.user.urlname

ここまでスクロールしていただけて嬉しいので、間違いなく嬉しい。

お疲れ様です!乾杯!
4
タケシタ ソ 美術家/デザイナー 芸術活動は「死から不死へ」をテーマ/ 芸術写真の実践の場 「Plot」主宰 / 株式会社Schooのデザイナー アートディレクションなど試行錯誤中…つづく。1989年宮崎生まれ http://sotakeshita.com/
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。