デザイナーの業務!
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デザイナーの業務!

デザイナーの業務ってなんだろう?次々と増えて行く仕事。一度自分なりに定義したい。

そう、だからイニシアティブをとるのは計画家であり、建築家であり、技術者なのだ。仕事に取りかかって欲しい。たがいに抑制し合ったり、他人の犠牲で得を使用などとはしないで欲しい。そんな偏った成功は、ますます先の短い物になるだろう。これこそ、進化が自らを用い、私たちにあきらかにしようとしている、シナジーのルールなのだ。これは人間がつくった法ではない。宇宙を司る知性の完全さが生みだした、限りなくも協調的な法なのである。(「地球船宇宙号操縦マニュアル」バックミンスター・フラー・芹沢高志訳|ちくま学芸文庫 P138)

「地球船宇宙号操縦マニュアル」の最後の一節、仕事が専門分化して行くことで失われていった包括的な能力を取り戻すため、地球を宇宙船と見立て、その見取り図を元にデザイナーや科学者、発明家が導いていく必要がある。とざっくりはそんな事を言っている。彼の言うデザイナーは、発明家であり科学者でありと言ったパワフルな存在として描かれているが、領域を横断できる包括的な能力を持っていると評価している。

B・フローのシナジーは、難しい概念なのでスルーするとして、現代で使われるシナジー=相乗効果や協調はデザイナーとして注目できる。広告系デザイナーでもなく、制作会社でもなく、事業会社のデザイナーとして経験を詰んだ私にとって意匠を作り込む力より『協調』することが重要だった。アプリのUIを作る仕事は、ユーザーの求める機能をエンジニアと一緒にベストな技術を模索する。またはコンテンツのイメージ制作は、企画者のメッセージを正しく観客に届けるためにデザインする。また、プロジェクトを上手く持続させるために、運用方法を一緒に考え実行する。最近では、契約書や規約を作ることもあるが、大事なのは人と人とのコミュニケーションの延長線上にあるということで、そのことを念頭に置けば、ユーザーストーリーで意味を理解することができる。というより、ほとんどの仕事はコミュニケーションから生まれてきたと捉えると、どう『協調』するかがデザインの課題で、対象の中に加わり実際に使ってみたり観察したり、その中で起こっている不和を取り除くことが、私のデザインの仕事と定義できる。

『協調』のデザインと言えばいいのか、上手くいっているところにデザインは必要ない。デザインは計画であり、脱記号化であり、プロジェクトの不和に新しい和を計画し直すのが仕事だ。となると、自分の業務が増えていって回らなくなるも、不和である。まずは包括的に自分の仕事を見つめ直し、和を取り戻したい。それでは、仕事に取りかかるとする。


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竹下 想

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