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努力を超えて、習慣にする

「スポーツ作品なんて、熱血モノは、もう眩しくて見れなくなったな」

と思っていた、25歳の11月26日(木)20時過ぎ。
晩御飯のタイミングのついでに観るものが欲しいなと思って、Amazonプライムにその作品をおすすめされた。そこから1週間で、全シリーズざっと80話まであっという間に見終えてしまうほど、夢中になった「ハイキュー‼」。

原作は少年ジャンプで2012年から今年2020年まで連載されていた、タイトルの通り、排球(ハイキュー)、主に高校バレーを題材にした作品。

バレーは!!!常に上を向くスポーツだ!!!

主人公は、「小さな巨人」に憧れる、バレー選手の中では小柄な162㎝の日向翔陽。強烈スパイクとか、速いサーブとか技を持っているのかと思いきや、彼のバレーボールでの持ち味は、素早さ、スタミナ。それでもスパイクに憧れる。小柄を活かしたゆえの、攻撃を生み出しては、いろんな強豪校と闘っていく。
ハイキュー!!にはまって1週間ちょっとの自分が語るのもおこがましいが、ビリビリと刺激が残るうちに、作品の直感的な魅力を書き残します。

リアルさ 気づけば私は公園にいた

スポーツ漫画って、どこか偏見をもっていた。でも!なんだか「ん?理論上はできんじゃない?」って思ってしまいそうな、そうでなくても、試合の駆け引きとか、ちょっと現実味のありそうな場面がたくさんあるんだ、これが。何試合も見ている気分になります。なので1週間で何十試合も観た気分に。迫力があります、アニメも漫画も。練習も、なにも特別らしいこともしていなくて、淡々と基礎練が続く。ロードワークも欠かさない。それでももちろん、面白い!なぜなら成長があるから。彼らをみてると触発されて、自分も気づけば走り出していた。Amazonプライムで何か連ドラやアニメはまっている最中に、ランニングしに行ったことなんて今までなかったのに、公園へ駆け出してました。

「キャラクター」ではない、多様な「人物」の習慣

魅力的な選手や監督、マネージャーといった人たちも作品の魅力の一つ。たくさんの選手がいて、それぞれにドラマがある。キャラでくくれる枠は持ち合わせていなかった。

自分に出来ることを探す人
優位点を、他人から教えられる人
自分の持っている武器で、戦うことを選ぶ人
自分の思った「かっこいい」を信じて突き進む人
自分のハンデを自覚したうえでも、憧れに手を伸ばす人―

それぞれに自分を見つめて、自らのやることを淡々と積み重ねる。
そしてハイキュー‼の人物たちには、「努力」というスポ根のイメージの強い、言葉は似合わなくて。それは、一貫して稲荷崎の北が実践していたことや、鴎台コーチが言っていた「習慣」なんだと思う。バレー日誌を書いたり、毎日ボールに触ったり「習慣」になっているから、彼らは強い。

成功の習慣化をしてください。
なんか今日は調子が悪い、はナシです。

だからこそ、勝ち負けなんて正直どうでもよくなる、勝者も敗者も美しい―という点は、スポーツ漫画としては、極めて稀なんじゃないか。ストーリーに勝敗を超えた、一本の美しさがあった。

負けは今の力の認識であっても
弱さの証明ではない
君たちの何もここで終わらない
これからも なんだってできる

自分が信じ、続けてきたことが報われなくても、糧にすることはなんだって出来る。それでも自身を信じ、ひたすらに習慣化することはとても孤独で、怖い。そんな思いにも、この作品は寄り添う。

自分より優れた何かを持っている人間は、生まれた時点で自分とは違い、それを覆す事など、どんな努力・工夫・仲間をもってしても不可能だと嘆くのは、全ての正しい努力を尽くしてからで遅くない。
”自分の力はこんなものではない”と信じて只管まっすぐに道を進んで行くことは”自分は天才とは違うから”と嘆き諦めることより辛く苦しい道であるかもしれないけど―

だから私たちは、誰よりも自分を信じて、毎日を積み重ねていくことで、頑張るしかないのだと思う。

※※※

手元に「ハイキュー!! ガイドブック第2弾 排球極!」が届いた。
ここまで少年漫画にはまったのは、NARUTO以来。とにもかくにも自信をもっておすすめします。まずはプライムビデオへ。

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