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私の編曲あれこれ

こんにちは。SOです。
私は趣味で編曲している、なんちゃって編曲家です。

ここでは手始めに、私が編曲を始めたきっかけと、どんな作品を作ってきたかを簡単に紹介しようと思います。

編曲の種類

編曲と簡単に言いますが、その言葉には多様な意味を含んでいます。
辞書的な意味だとこんな感じ。

へん‐きょく【編曲】
[名](スル)ある楽曲を、他の楽器や演奏形態に適するように改編すること。アレンジ。「ジャズ風に—する」

出典:デジタル大辞泉(小学館)

編曲(へんきょく、英語: arrangement)とは、旋律に和声とリズムを施し演奏することを可能な状態にすることである。クラシックにおいては、作曲者が同時に編曲を行うことがほとんどである。商用音楽では作曲者と編曲者が別の場合が多い。演奏形態の変更のために行うことをのみ編曲と言うのはクラシックの場合である[1]。したがって、商用音楽では作曲と編曲が同一人物である場合も「作曲・編曲」という表記でその旨を明示する場合が多い(クラシックでは「作曲」としか記されない)。

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/24 14:46 UTC版)

要は、「曲」そのものを0から作るのが作曲で、「曲」をどの楽器で何人でどのように演奏するのかを決めるのが編曲です。(だいぶざっくりですが)

「流行りのポップスをコピーしてバンドで演奏してみました」も編曲ですし、「シンガーソングライターがギター1本で演奏する曲をオーケストラバックで演奏しました」も編曲です。
こう見ると、世の中に溢れているあらゆる音楽に編曲が関わっていることがわかるかと思います。

いろんな「編曲」がある中で私が趣味として作っているのは、管楽器による小編成アンサンブルで演奏可能な楽譜です。
※金管8重奏とか、木管4重奏とか、そういうやつ。

作りたいから作るときもあれば、「演奏会でこの曲を演奏したい!」と依頼されて作るときもありますが、基本的にはのんびり自分のペースで創作活動をしています。

きっかけはアニメソング

初めての編曲は中学生の時、先輩とアニメソングを吹くために作ったEuphの2重奏でした。編曲と言えど、ピアノの譜面を書き写しただけの稚拙なもので、無理な音域を使ったり、音同士がぶつかっていたりと、今の私からすると目も当てられないようなことをしていました…。

ただ幼少期からエレクトーンを習っていたこともあり、ぼんやりと和音の知識はあったので、数をこなすうちに次第にマシになっていきました。
(それでも人前で演奏するには値しないレベルです!)

編曲の経験を重ねた高校時代

高校の吹奏楽部では副部長と学生指揮をしていましたが、楽譜制作係という役職にも就いていました。我が母校は未就学児向けのコンサートを主として行っていたのですが、流行りのアニメのOPテーマとか、「おかあさんといっしょ」の曲とか、吹奏楽アレンジの楽譜が販売されていない楽曲を演奏することがよくありました。
楽譜制作係では、それらの曲を何人かで協力して吹奏楽編成に編曲するというお仕事をしていたのです。よく考えたら高校生で吹奏楽編成の編曲って、普通はできないですよね。(たぶん)
和声の知識がある同期と1つの作品を作り上げたことは、私の人生の中でとても価値がある経験になっています。

ちなみに我々の処女作は、デジモンクロスウォーズのOPの『ネバギバ!』という楽曲でした。
(ヒップホップ調で音のレイヤーが少なくて苦労したなぁ…。)

恩師との出会い

同期と苦労したことも良い経験ですが、私にとって最大の転機は2年生になった頃に訪れます。なんと、編曲で有名なN先生が副顧問として着任されたのです!
編曲をかじっていた私からすると、これはチャンスだと思いましたね。

楽譜制作係が作った作品はもちろん、自分が作った作品も先生に見てもらいました。結果、楽譜には大量の赤ペンが…
音楽理論や和声法に基づく数々の指摘は、少しばかりの知識と十数年ぽっちの経験だけで編曲をしていた私からすると、かなりの衝撃でした。

ハーモニーを作る際の音の間隔や楽器の特性、平行五度などの禁則事項など、先生からは音楽を作っていく上での基本的な部分を教わりました。
これらのことを少し意識するだけで、作品の質が大きく変化した経験は、今でも忘れられないです。

ちなみにこの時期の楽譜制作係の作品は、ポケットモンスターの『ベストウイッシュ!』です。
(1:33~の4つの和音が取れなくて皆で頭を悩ませたのが思い出…)

おわりに

この出来事以降、社会人吹奏楽団や大学のサークルを中心に編曲活動を続けています。中には期待以上の効果や評価が得られない作品もありました。
ただそんな中でも、「編曲を依頼してよかった」とか、「演奏してて楽しかった」という声を聴くと、心の底から嬉しい気持ちでいっぱいになります。

まだまだ挑戦したいことはたくさんあるので、コツコツ勉強しながら編曲活動に取り組んでいく次第です。
ゆくゆくは大編成の吹奏楽曲の編曲までできるようになりたいな…。



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