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スーパーラグビー生観戦(サンウルブス/SUNWOLVES vs ハリケーンズ/HURRICANES)

今回は2月29日に行われたスーパーラグビーの試合、サンウルブス対ハリケーンズの試合を現地で観戦することができたのでその感想を書いていきます。

現在僕自身がニュージーランドでラグビー留学をしています。
そんな中、同日に同じNapierでサンウルブスの試合がありました。
なので自分自身の試合が終わった後に試合を現地で観戦に行きました。

スーパーラグビーの試合を生で見ることが人生初だったのでその辺に関してもふれていきます。


〇試合前

メンバーを見ていただければわかるのですが、この試合は12番の中野将伍が先発で出場しました。
前回の試合などでは9番の齋藤直人が先発として出場するなど、早稲田の同期として切磋琢磨してきた仲間がこの舞台に立っていることを本当に誇らしく思います。

スコットに選ばれることもそうですが、なにより試合に出場し結果を残している同級生には尊敬しかありません。
この2人からは本当に良い刺激をもらってます。


○試合に関して

結果は62-15で負けてしまいました。
開始早々中野が吹っ飛ばされるというシーンから試合がはじまりました。

先制トライをし、その後トライを返され7-7となる接戦を予感させる立ち上がり。
その後ペナルティゴールを10番小倉選手が確実に決め前半20分は10-7でリードする展開。

しかし見ている僕にはなにか上手くいっていないことがすぐにわかりました。

通常ラグビーは得点を取り合うスポーツです。
なので得点リードは精神的余裕を生みます。
この時得点的リードを持っていたのはサンウルブス側です。
ですが、すでに30点ほど負けているかのような会場の雰囲気でした。
それほどまでにハリケーンズの選手が落ち着いていたという事だと思います。

40分ハーフで行われるので80分というゲームで見ると得点チャンスは必ずあります。
そのチャンスをいかに自分たちで作り出し得点に結びつけるのか。
その方法をサンウルブスの選手よりハリケーンズの選手の方が理解していた試合だと思います。

中でもハリケーンズの選手の中での中心選手はなんといっても9番TJ・ペレナラ選手でしょう。

この試合でハリケーンズは数多くのトライを取りましたが、そのほとんどの起点となっていたのがこの選手です。
チャンスを作り出すこともできますし、もう一人いれば、もう1回パスが繋がればという場面に必ず現れるのです。
SHとしてサポートすることはこのレベルでは当たり前なのかもしれませんが、サポートをしてボールを受けた後の判断もピカイチです。

個人的には試合内容でいうとハリケーンズが攻めたいだけ攻めていたようにも感じたのでキックを使ったキッキングゲームを見たかったなという気持ちもあります、、

ですが、選手一人ひとりの判断スキルの高さには驚かされてばかりです。
なによりボールをの持ってからの判断能力がものすごく高いのです。
僕自身も判断という部分に関してはかなり自身があるのですが、ボールを受ける前にある程度判断していることがあります。
ですが、この試合で見たハリケーンズの選手の多くはボールを持ってから判断を繰り返します。
悪く言えば「行き当たりばったり」です。
ですが、それがまかり通るだけの判断を各々の選手が繰り返し続けているのです。
これは日本人が苦手な部分だということにも気づきました。
日本人だからこその強みを生かすことももちろんですが、判断を伴い、判断の質が求められるラグビーにおいて日本国内でもそうですが、もっと「判断」という部分においてフォーカスすることも重要だと感じさせられました。


○試合関連

今回の試合はこれまでの代表の試合とは一味違う試合だったといえるでしょう。
それはこの方の働きかけによるものです!!

試合に出場していない選手が試合をInstagramのLive配信で解説!!

そんなことがこれまであったでしょうか??
今後代表関連でなくてもトップリーグ、大学生などこのような活動が増えてくると、現地で生観戦できない人にも十分試合を楽しんでいただけるコンテンツになっていくと思います!
これを見たとき僕はかなり衝撃的でした。
どちらかというと日本代表や、サンウルブスの活動などは隠しているわけではないと思いますが、公開しようというオープンな雰囲気には感じ取れませんでしたし、それを選手側から行おうとする選手がこれまでいませんでした。

こうしたファンづくりの重要性は2019年度僕自身身をもって感じたのでサンウルブスの木村選手に限らずカテゴリー問わず、選手が自発的に発信を行う機会が増えると日本のラグビー界の盛り上がっていくと思います!


また、試合中の雰囲気もかなり日本と違うなと感じました。
それはスクリーンと音楽の活用法です。
かなり荒い画像にはなってしまっているのですが、いくつか紹介します。

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試合が途切れたタイミングで何かしらのアクションを起こすようスクリーンが指示をします。
今回だと観客みんなでウェーブをしよう!というものでした。
試合に夢中になるだけでなく、観客として会場をいかに盛り上げるのかという点においても参考になると思いました。

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次の場合は、赤ちゃんや子供を抱っこし天高くあげよう!というものでした。
これは全員参加ではなく、スクリーンに映った人がそのポーズを取ります。

他には
・マッスルポーズ
・カップルでキス

などなどありました。
このバリエーションをたくさん考えることができればレパートリーは増えますし、それを楽しみに来るファンの人も増えると思います。

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また試合会場にはチームのキャラクターが気軽に歩いていたり、写真に応じてくれたりします。

ハーフタイム
ハーフタイムでは小学生年代のちびっこがかけっこを行っていました。
日本の大学ラグビーのハーフタイムは各チームのチアリーダー部による演技が一般的かと思います。
それも悪いことではないですが、その他イベントとして時間を有効活用することもできるんだと感じました。
深堀していくと、走っていたのは男の子も女の子もいました。
憧れの選手と同じグラウンドで走ることができる!
そんな経験ができることは日本ではそうないです。
ハリケーンズの選手は試合後グラウンドわきに集まるファンの方々にとても丁寧な対応をしていました。
もちろん地元ということもあるかと思いますが、将来このチームに入りたい!などの子どもも憧れになっていることは間違いないと確信しました。

日本で行われたラグビーワールドカップではビールの消費量がすごかったとニュースにもなりましたが、この国では日常のように試合観戦のお供としてお酒があります。

そのためかなり屋台のようなものがおおかったように感じます。
入口から入ったところには顔にペイントをしてくれるお姉さんがいたりと、応援してね!!という要素がスタジアムの中にはありとあらゆるところにちりばめられていました。

もっとたくさんに人にラグビーの魅力を届けるためにも僕自身何かできることを見つけ取り組んでいきます!!

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いつも読んでいただきありがとうございます。 一人でも多くの方に読んでいただき、ラグビーをより楽しんでいただけるようこれから頑張っていきます。 コメントお待ちしています!! よければスキもお願いします。