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岸岡智樹の全国ラグビー教室レビュー Vol.3~総集編~

6月の最終週の26,27日に地元大阪にてラグビー教室を実施した。

それは「#岸岡智樹の全国ラグビー教室」の開幕の鐘に過ぎない。

この活動は一体どのようなものなのだろうか。。。
活動の主軸にいる本人が、活動に対して感じていることを自身のSNS媒体を用いて自分の言葉で語ります。

という内容のレポート記事vol.1を以前書きました👇

それをうけ、2021年5月にリリースした【ラグビー教室を全国8か所で開催します!】という事に対して、無事に開催できた前半5回の"中間レポート"になります。

さらに記事後半には、今回の活動の目的として設定している「地域格差の是正」について、前半5回通して感じる現状の地域格差の所感も書いていきます!

という内容で書いたものがVol.2のこちらの記事です👇


告知&応募を兼ねているのがこちらの記事👇
(公開日が2021/05/25となっていますが、随時更新していますので是非チェックしてください!!)



ということで、改めましてラグビー選手の岸岡智樹です!!


Vol.3~総集編~まできました。

「岸岡智樹の全国ラグビー教室」という活動を始めて4つ目の記事なります!

5月に活動をリリースし、6月末に全8回中の第1回目を行い、10月の1週目までの15週間の活動をまとめていきたいと思います。


第6回東北開催+オンライン開催

前回更新したvol.2は中間レポートということで、全8回中第5回目を終えた段階で書きました。
今回のvol.3は「総集編」ということで、残す第6,7,8回目の話をまずとりあげます。

☆第6回目☆
東北地方を対象に福島県Jヴィレッジ開催!!

グラウンドレベルでの教室は計6回行うことができました。

第1回は地元大阪から始まり、広島、福岡、愛知、北海道、そして6回目に福島県での開催となりました。

また、この福島県での開催には、テレビユー福島さんに取材に来ていただきました!
開催の翌日にはテレビ放送の時間もあり、一部地域の放送ではありましたが活動をとり上げていただき本当に嬉しく思います。

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「え、そんなのあったんだ。。。」「見たかったな~~」という方のために!!

実は見ることができるんです!!

なんとテレビユー福島さんのyoutubeに掲載されています👇


東北地方福島県開催の感想としては、非常に満足度の高い時間を過ごすことができました
Jヴィレッジでは全天候型練習場を使用させていただいたので、外の天気を気にせず練習をすることができましたし、宿泊施設も併設されており、利用客として純粋に優雅な時間を過ごすことができました!

また、宿泊施設内の食事には福島県産の食材が使用されているなど、細やかな部分にも気配りがされており一言で言うと最高でした!!

という楽しんだ僕はいますが、教室の感想としては、とても県民性を感じる2時間×2コマでした。
というのも、今回は緊急事態宣言は発令していない中でしたが、東北地方の物理的距離の問題と新型コロナウイルスの感染拡大を鑑みてだと思いますが、参加者の大半が福島県内からでした。
福島県の県民性と言われてパッと思いつくことはありますか!?

そうなんです!!と言いたいところではありますが、どんなことを思い描いていただいたのかわからないので、今回はさらっと感じたことを書きます。

それは「謙虚で素直」ということです!

人の話はしっかりと目を見て聞きますし、自分自身おごることなく成長のために必要なことは何かと常に探している印象がとても強かったです。

2時間の練習で伸びるのも限界があるとは思います。
これまでの他府県にて開催してきたことと比べても、非常に伸びや成長を教える側の人間が感じたということも面白い話だと思います。

福島県と言えば日本ラグビー界の中で強豪揃いとイメージする人は少なくないと思います。が、僕自身はしっかりと注力することができればこの地域のラグビーは伸びると確信しました。
それほど可能性を秘めています。
そんなことを感じることのできた福島県開催でした!!


☆第7回目☆
沖縄県&関東地方を対象にオンラインラグビー教室!

すでにいろんなところで書いてきましたが、第7回沖縄県対象、第8回関東地方対象の部に関しては開催予定日が緊急事態宣言中となりましたので、安心&安全のもと開催することが難しいと判断をし、オフラインでの開催を中止と決定いたしました。

その代替イベントとして、第7,8回目をオンラインにて開催する運びとしました。

ZOOMも使用し、作り込んだスライドを使用して実施。

テーマは「キャッチパスの基礎基本を学ぼう」です!!

このテーマを設定した理由の背景として、「オフラインと限りなく同じものをオンラインでも届けよう!」というものがありました。

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新型コロナウイルスの影響から、学校教育でもオンラインを使用している学校が多くZOOMなどに慣れているという話は聞いていましたが、逆にオンライン慣れしていて飽きてきてしまっているなどの声も聞きました。
実際に目の前で一緒にプレーしてとなると、より話を聞こうとしてくれるだろうし、見本も魅せることができます。

でも、現役選手がアドバイスをくれると言えど、画面越し。。。

この問題を僕自身は重く受け止めすぎたため、あまり乗り気ではありませんでした。
ボランティアで行っている活動ではなく、参加してくださっている人には参加費をお支払いいただいています。
そこにはしっかりとしたものを届ける義務が僕には発生しますし、この現状を考えると余計にオンラインで実施する意味合いがどこにあるのかわかりませんでした。

が、オンライン開催を実現可能にしなければ選択肢が狭まってしまいますし、楽しみにしてくださっていた方のためにもと感じたため、どうにかしてオフライン同等の価値をオンラインでも作り出すことができないかと考え抜き、実施する方向に舵を切りました。


企業秘密というわけではありませんが、当日は画面共有するスライドには細部までこだわりましたし、ZOOMの中にある使える機能はできるだけ使おうとしました。
小中学生対象という年齢や、グラウンドレベルをどうすればオンラインで補い、オンラインの良さを利用することができるのかを真剣に考えました。

講義形式の経験が余りある方ではありませんが、人とのコミュニケーションには自信があるので、その点は活かすことができているのかもしれません。
(もしかしたら教育実習の経験とかもあるかも!?)


そんなこんなで、オフライン中止の決定からオンライン開催の決定、開催当日の間は3週間もなかったのですが、運営メンバーの支えがありなんとか無事に当日も終了することができました。


実際に参加してくださった方が自身のブログに感想を書いてくださいました👇

まさかこんなにも嬉しい評価をしていただけるなんて思ってもみませんでしたので、とてもうれしく思います!!

参加してくださった方本当にありがとうございます!!


全体を振り返って

この活動を振り返り本当に"楽しかった"です。
この言葉が頭をよぎります。

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参加してくださった方だけでなく、僕自身も笑顔になれましたから☺️

次に"大変"だった。。。

が頭にあります。

【大変だったこと一覧】
・企画を1からつくること
・何が必要かわかっていないから直前になればなるほどやらなければいけないことが次から次にでてくること
・移動&宿泊
・帰宅後の事務作業
・用具の管理

おそらく最小単位でまとめると上記5つくらいでしょうか。
(細かく書けばびっくりするほど多いです😂)

今回は終始初めてだらけでした。
でも逆にそれが新鮮で僕は楽しさと感じるほどでした。


自分自身の本業を考えると、会社でのワークとラグビーの二足の草鞋を履いている中でどこまでやれるのか。せっかくやるのであれば飛び抜けて突き進みたい。それが今自分が描く夢の「日本ラグビー界の新たな成功例となる」の実現への道だからと信じてこの記事を書くところまでたどり着きました。


今回の活動のエネルギーには多くの方の支えと貫きたい信念がありました。

そんな中でも核にあったのは、「子供たちの成長と笑顔」です。

これがこの活動の土台にある部分だと思っています。
成長する機会を作り出し、ラグビーを楽しいと思ってもらう。

一回足を運んだだけではほんの少ししか価値はないと思っています。
活動を継続することはもちろん、自分自身がその場を去った後に何を残すことができたのかということが価値の評価対象ではないかと思っています。

練習中にアドバイスしたポイントを翌週以降の練習で意識してもらえたり、送迎に来ていただいた保護者の方が、「岸岡選手はあんな風に言ってたよ!?」と言っていただけたり、楽しかった!からラグビーうまくなりたい!!と思ってもらえるきっかけとなったり。

そんなところにまで影響を与えたいと思わせてくれたのが、参加してくれる子供たちの純粋な視線でした。


2019年に日本でラグビーワールドカップという一大イベントが開かれ、日本代表は歴代最高のベスト8という記録を残しました。
一見国内に空前のラグビーブームが巻き起こったかのように思えましたが、それは上辺だけでした。

それから丸2年。

実態として少子化の影響はあると思いますが、ラグビー人口は減少の一途をたどっています。

この活動を始める前の目標は「地域格差の是正」でした。

活動を通して感じたことは、ラグビーが素晴らしいと多くの方に感じていただき、ラグビーをうまくないりたいと思ってもらう。
結果的に続けたいと選択する子供が増えて欲しい。
その次に、地域格差の問題が見えてくるのではないかと感じました。


活動の目的である"地域格差"について

「日本ラグビー界における地域格差の是正」ということをテーマに掲げていますが、その前に現状を把握する必要がありました。
高校レベルの全国大会を見れば、地域的に実力差があることはラグビーを知る人であれば肌で感じたことはあるでしょう。

ですが、実状を適切に把握できている人は果たしてどれほどいるのでしょうか

そんなところにもぶつかっていくところから活動が始まりました。


結果として見えたものがあります。


それは、全国を通してこの問題に危機感を覚えている人が確かにいるという点です。


実際に6月末から全国に足を運び始めましたし、企画が動き出した2021年1月から多くの人とやりとりをさせていただいて感じたことは、この企画の目的に賛同してくださる方が本当にたくさんいてくださったということ。

でも問題だったのは、頭でわかっていても体は動いていないという現実でした。


僕自身もその1人。
でもある日突然行動に移そうと決心することができたんです。
最終的に実現したのは僕だけでなくたくさんの方の支えがあってでしたが、行動に動かしてみて感じたことが上記のことでした。


問題なんだろうなぁ。。。

どうにか改善されればいいな。。。


そんなことを考えていました。
誰かがしてくれるだろう。


協会とかそういう大きな組織のすることだし。。。


と頭の中では思いまくっていました。


どのタイミングで自分がやろう!!と決心できたのかはわかりませんが、今僕の心の中の判断基準として持っているものがあります。


他人を変えることは難しい。
自分が変わった方が圧倒的に楽。


この考え方です。

小学5年生、10歳のタイミングでラグビーを始め、かれこれ10年以上(生きてきた年月の半分以上)虜になり続けているものって、そうなくないですか?

今こうして日本の最高峰リーグに属するチームに所属していて感じることは、多くの方に支えられて本当に良い環境でラグビーをすることができたなということです。

僕自身は多くの方からを受けました。
もちろん恩返しはしていかなければいけないと思うと同時に、「恩送り」もしなければいけないなと感じたんです。

よく部活動の後輩にご飯を奢るなどの暗黙のルールってなかったですか?奢ってくれる先輩もその先輩に奢ってもらってきたのです。
奢られた人も数年後には奢る側になってますよね。。。

感覚は似たようなものがあります。


何か問題があるだろうと感覚的に思っていたことと、この恩送りが重なった時に今の自分にできることって何だろうと思い立案したのが、このラグビー教室でした。


ということで少し長くなりましたが、活動にひと段落がついたタイミングで感じる地域格差についてですが、かなり深刻ではないかと思います。

地域におけるレベルの差、設備などの外的環境面の差、ラグビー人口の差、指導者の人数や質の差、情報の差。

あげればきりがないです。

でも一つ言えることは俗に地方と呼ばれる地域の方々ほど、どうにかしたいと感じているのではないでしょうか。
でも実際に行動に移すまでにはたどり着けていない。
もしくは、近年やっと力を入れ始めてきた。

というのが現状だと思います。


言い換えると先頭に立つ人が都心部に比べ少ないという印象です。
でも、サポートするよ!!と手を挙げてくださるのは地方の方が断然多い印象を持ちました。

レベルの差だけに焦点を当てれば今の日本では「地方<都心部」となっています。
県民性なども関わってくると思いますが、先頭に立ってリードしていく人を地方で増やすことができればこの差は確実に埋まると感じました。

他にも改善すべき点が山ほどあることには変わり在りませんが、この活動を通じて何か少しでも現状に対してアプローチし、良い方向に風が吹き始めるきっかけとなっていればと思います。



福島県の例を取って考えると、すでに強豪チームがある地域とそうでない地域です。
ですが、そこに住みラグビーを愛する人のラグビー愛はとてつもなく大きなものでした。

地域柄コミュニティの狭さが良い方向に働いていると思いますが、賛同者が集まりやすかったり小さなことを始めやすいのはラグビー界に関しては都心部よりも地方にあると感じます。

また、学生年代を考えても伸びしろや可能性という目線を持っても、ラグビーに抵抗がないと言いますか、純粋に楕円球を楽しみことを覚えている子供が多くいました。

自己主張がとても強いわけではありませんが、ラグビーには絶対必要な共闘する力は確実にあります。
知識やスキル不足ということがネックにあるのか自信がない子供たちが目に浮かびます。

楽しんでもらうのか、ラグビー人口を増やすのか、競技レベルを地域単位で向上させるのかなどの目的によって手段は変えていくべきではありますが、たった一度訪れたこの地域に僕はとてつもない可能性や伸びしろを感じました。


今すぐに解決できる方法はありません。

ですが、僕の中では確かな1歩を踏み出せたと感じています。

継続する中で軌道修正を行っていきながら、抱える問題を的確に理解し、改善へ向けて活動していきたいと心に決めました。


今後の展開

活動を継続すると言いましたが、どのような形で継続していくのかこの記事を書いている段階では確定しているものはありません。

今回は8か所を予定し、内6か所に足を運ぶことができました。

と言っても計463名の子供たちにしか直接影響を与えることができていません。

2021年3月度の全国のラグビー人口人口は91,861人。
(※公益財団法人日本ラグビーフットボール協会より)

まだまだできることはあるよなと思わされます。
どんなことでもきっかけが一番大切。
始めは小さくて当たり前、それを継続していろんな人に届けていく。

それを実現していけるように頑張ります!!


今現在イメージしていることは、ラグビー人口増加に対するアプローチとして、ラグビーを始めた選手がいかにラグビーを続けたいと思えるのか、その環境を作り出せるのかということにも注力していきたいと考えています。

そのためには純粋ですが、「ラグビーが好き!」という感情を少しでも膨らませることと、「もっとうまくなりたい」と実感してもらうという2点が最重要ではないかと感じています。

実際に全国の子供たちと接してきたからこそ言える上記のことをもとに、今回同様各地域での開催に加え、全国から参加可能な夏合宿や、プチ1泊2日合宿、オンラインを活用した活動を展開していきたいと考えています。


回数というところも増やせると思いますし、対象地域もより問題提起に対して絞った捉え方をし、あらゆる角度から対象となるパイを増やしていきたいと思います。

また、活動の規模の拡大していきたいと思っていますし、今回サポートしていただいております企業の方々だけでなく多くの方や企業さんに応援していただけるような活動としていきたいと思います。


最後に

何もかも初めてだった15週間にも及ぶ取り組み。
1人でも多くの人に良い影響をと思っていましたが、一番影響を受けたのはおそらく僕でしょう。
いろんな人にサポートしていただき、なんとか最後までやり遂げることができました。

たくさんの方に支えていただきました。本当に感謝しております。

今回の #岸岡智樹の全国ラグビー教室 に協賛していただいております「大正製薬」さん、ラグビー用品面でご支援いただいており「リンドスポーツ」さん、「株式会社バリューゴルフ」さんには本当に感謝しております。

また、運営スタッフとして全国各地に帯同していただいた皆様本当にありがとうございました。

今後も活動を継続、拡大していく中で多くの方の力が必要になると考えています。
その際にはぜひとも個人企業問わず、たくさんの方と手を取りあいながら価値のあることを作っていきます!!

いつも読んでいただきありがとうございます。 一人でも多くの方に読んでいただき、ラグビーをより楽しんでいただけるようこれから頑張っていきます。 コメントお待ちしています!! よければスキもお願いします。