そこにシビれる!あこがれるゥ!
ジョジョの奇妙な冒険を知らない人に簡単に説明することは難しいので、どうかジョジョの奇妙な冒険を観てからこのエッセイを読んで欲しい。
観終わったころには「やれやれだぜ」とつぶやきたくなるほど長いが、面白いのでぜひ。
ジョジョの奇妙な冒険にハマったのは数年前のことだ。
妹がNetflixで観はじめ「おもろいッ!おもろすぎるゥ!」と熱く言っていたら、弟も観はじめ同じように「おもろいッ!おもろすぎるゥ!」と言うので、漫画の絵が苦手だったがアニメならとしばらくして私も観た。
私「おもろいッ!おもろすぎるゥ!」
案の定おもろかった。
第1部の第1話からもれなくおもしろい。テンポも良いしセリフも言い回しが最高にクールだ。
私は沼を泳ぐようにハマり一気見した。
周りには妹弟しか観ている人間はいなかったのでネタバレもなく完全に初見で魅入った。
しかし感情移入の激しい私はたくさんキャラクターが死んでしまうジョジョの奇妙な冒険には大変心を振り回された。
特に第2部のシーザーと第3部の花京院の最期。
私はショックすぎて、とてもじゃないが現実を受け入れられず横になって天井を眺めた。そのあとどうやって生きていたかあまり覚えていない。
このエッセイを書いている時も思い出しては天を仰いでいる。本当に悲しいシーンだ。リサリサ先生……。タバコ、逆さだぜ……。
私があまりに落ち込んでいたので妹は「これはあかん」と思ったらしく、その後第5部を観てまんまとブチャラティを好きになったとき、妹は
「花京院のときみたいになったら大変だから言っておくぞ」
と言い、私も大きく頷いた。覚悟はできている。
「ブチャラティは、死ぬ」
「わかった」と答えて私は続きを観た。妹のおかげで心を保ったまま第5部を完走することができた。妹には感謝している。
それでも、それでも生き返ると思って最後まで観ていた。受け入れるのに時間はかかる。
私はいつも主人公より主人公を支えるキャラクターを好きになる。
そういうキャラクターは大抵優しくてスマートで頭が良く背も高い。
猪突猛進な主人公についていきながら、正しい方向に導いてくれる大事なポジションである。
そして大抵戦いの中で死ぬ。私は一緒に戦った気持ちで何度も辛く悲しい思いをした。
第6部のF・Fもとてもショックだった。とても可愛いキャラクターだった……
ジョジョの奇妙な冒険には名言が多いが、やはり私は第5部に出てくるセリフが心に響いた。
プロシュート兄貴の
「ブッ殺すと心の中で思ったならッ!その時すでに行動は終わっているんだッ!」
は、とにかく悩む前に行動してしまおう、行動してから考えようといつも私をやる気にさせてくれる。
ブチャラティの
「『任務は遂行する』『部下も守る』『両方』やらなくっちゃあならないってのが『幹部』のつらいところだな。覚悟はいいか?オレはできてる」
は、決心しなくてはならない時、いつも私に覚悟を決めさせてくれる。
そしてアバッキオの元同僚の警官が言った
「わたしは『結果』だけを求めてはいない。『結果』だけを求めていると人は近道をしたがるものだ……近道した時、真実を見失うかもしれない、やる気もしだいに失せていく。大切なのは『真実に向かおうとする意志』だと思っている。向かおうとする意志さえあれば、たとえ今回は犯人が逃げたとしてもいつかはたどり着くだろう?向かっているわけだからな……違うかい?」
は、まさにずっと書きたかったエッセイを書いている私にとって「いつか必ず本を出す」夢を強い意志を持ったまま今はおもしろいエッセイを書けるように努力をしようと奮い立たせてくれる。
ジョジョの奇妙な冒険にはたくさんシビれるシーンやセリフがある。
人生で大切なこともたくさん教わった。人が人を見るときに大切なのは「信頼」だってこととか。
まだ第7部以降の話は知らないので、これからもたくさん学ばせて貰おうと思っている。
そしていつかスタンド使いになるべく、強く意思を持ち続けていたい。
今のところ考えているのは感情をあたえられるスタンドです。最高に幸せにもしてあげられるし、最高に悲しませることもできます。ただし触れている間だけ。なかなか強いのではないでしょうか?もし7部以降で出てきたらどうしよう。
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