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イラク滞在記 4,18part2

文明の利器 ゲット

一日に2つの滞在記を書くことになるとは、日々の生活が濃すぎる証拠である。
今日はパヤム小学校にWSをしにいった後に、類家氏とガスを買いに行った。
ここドホークでは、東京のような都市ガスではなく、ほとんどが付け替え式のプロパンガスだ。我々が住んでいる男子寮では、プロパンガスが切れており、この2週間コンパクトな炊飯器だけで、日々の調理を乗り越えて来た。

ただ日本よりもガスの重要性が高く、なぜならここイラクでは電子レンジが使えないのだ!

丁寧に書くと使える時間もあれば使えない時間もある。が正しい書き方かもしれない。

ここイラクの土地では、日常的に電気の送り元がチェンジされる。公共電力とローカルの発電所から届いた電気。
前者の方が強力で、後者の方が弱い。
この公共電力が家に来るタイミングでしか、電子レンジのような高電圧を要する機器は使えない。そしてそのタイミングはこちらでは予測できないのだ。(加えて、この電力送電元が変わる時、数秒停電が起こるのだが、この国の人にとっては停電は日常の一部のため一切反応を示さない。菜穂子氏も類家氏と夜にカフェに行った際、店内が真っ暗になっても、なにごともないように会話を進めていたので、驚かされた)
このような事情もあり、我々の家には電子レンジがない。
イラクに滞在し電子レンジのありがたみを知る。

そのためガス購入は我々にとっては死活問題だったわけだが、ようやく今日買いに行った。
タクシーに乗り数分、路上にガス売り場はある。
そこで2缶購入し、タクシーに乗せて帰る。
ガスに加えて、ガス管とガスとホースを繋ぐタップを買いにいき、要約設置だ。
上手くタップをガスに付けられなかったり、ガスホースを屋外に出す穴が足らなかったりと少々トラブルは発生したものの、二つのガスどちらとも設置を完了し我々の生活水準はグッと上がった!

全て自分たちで設置し、ガス会社の職員が漏れがないかチェックしに来ることもない。日本に居る時より、不便で大変だが鍛えられる。

そしてコンロに火が灯ることに、大喜びできる。生きていく上で大切なことな気がする。

さっそく料理でもしようかと思ったが、先ほどの学校の職員パーティーで、沢山のパンやケーキを頂いたうえに、菜穂子さんの家で、ランディさんのお母さんが作ってくれた「クッパ」(めった美味い)というイラク家庭料理を頂いたため、料理のモチベーションが全く生まれなかったので、このガスを使っての料理はまた明日。


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