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もっと旅行できるよう(な社会)になるには。Ⅱ~お金編(2)

(写真)東欧ハンガリー・ブダペスト。東欧も物価が安く、長期旅行者にとっては旅行しやすかった。庶民はインフレや生活に苦しんでいた。

(1)で具体的な金額を公表しましたが、現地で何を食べ、どんな所に泊まってどんな交通手段を使うか、によっても大きく変わってきます。

物価の安いアジアや東欧、中東などでも、もちろん、最高級のホテルに泊まったり移動に飛行機を使いまくったりすれば、お金は掛かります。

つまり、海外へ出てお金が掛からないというのは、現地レベルでも最安値の衣食住をすることが前提で、それでも普通の日本人の金銭感覚からすると、多少不自由はあるがまあまあの快適さで日本ではあり得ない安さ、との軽い驚きがあります。

ただ、安宿に泊まれば、布団は前の人のが敷きっぱなしだったり、虫が出たりして、それへの対処は自前で蚊取り線香を用意したり、が必要になります。

安宿でも、ある程度の掃除はしてくれます。

高級ホテルに泊まっても、そんなに掃除が行き届いているとは言えません。高級ホテルのレストランの皿がきちんと洗われていなかったりもします。地域による清潔観念の違いがあります。

その国・地域特有の、お金を出しても叶わない不自由さはあります。

食文化や入浴文化、トイレ文化の違い(ホットシャワーじゃないとダメ、と言う人はそれが出る所を探さないといけない)や、停電が頻繁に起こるなど(良い宿だと発電機を備えているが音がうるさかったりする)日本と全く同じ快適さを求めるのはお金を出したからと言っても無理があり、そもそも海外へ出てまで日本と同じ環境を求めることが間違っている、とも言えます。

日本人や欧米人が通貨価値の違いを利用してアジアほか物価の安い国々を旅行していますが、逆はありません。(物価の安い国の国民が日本や欧米へ来て長期旅行する)ただ、近年(コロナ前)は、中国の比較的富裕層が日本へ押し寄せたり、以前は見られなかった東アジアの国々からの観光客が増えてきてはいましたが。

各国間の物価の差額をさんざん利用して何年も旅行をしておきながらこんなことを言うのも何ですが、究極的には、お金の計算をしなくても好きな所へ自由に移動できるような社会(世界)にならないものかと思います。物価の高低に関係なく、旅行したいと思い立ったらすぐ行けるような社会に。

ごく一部で言われていますが、世の中から「お金」「通貨」というものがなくなれば良い、との考えに、私も賛同する一人です。現在の世界の状態からすると荒唐無稽かつ異常な考え方のようですが、全く実現不可能ではないと思っています。

https://www.instagram.com/so6.travel90s/

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