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元旅行者の視点から(8)~時間の流れ

海外では列車やバスが時間通りに来ません。

インドでは昼12時の列車を夕方5時まで待ったり。
乗っても、夜中に降ろされて、朝までホームで待ったり。

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バスも、時間通り来ないのは当たり前として、いつ着くのかも分からないところがあります。故障もあったり。

インドとかだけではなく、ヨーロッパのポルトガルでもバスは来なかった。
2時間ほど待った記憶があります。

そうかと思うと、早く出発して置いて行かれそうになったり。
危険なのは休憩時間で、降りてホームで買い物していたら音もなく発車して、飛び乗ったり。

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なので、移動する日は、少なくとも1時間前、あるいはもっと前から駅なりバスターミナルへ行くことが習い性となりました。一人で移動する時には必ず。他の旅行者と二人以上で出発する時もありましたが、できるだけそうする方向に話を持っていき、早く行くようにしていたと記憶しています。

来るまでの時間は次の街について、ガイドブックを持っていたらそれを読んだり、ない場合もありましたが。あるいは荷物を整理したり。少ないのですぐ終わりますが。日本語の本を持っていることがあり(他の旅行者から回ってきたりして)読んだり、あの時代ですから、手紙を書いたり。現地の人を観察したり。
二人以上だと、ただただ話をすることが多かった。携帯を持っている人も当時はいないので、話が途切れることなく集中できました。
あとは、大抵、他にも待っている旅行者が居て、欧米人だったり日本人だったりあるいは国内移動の現地人だったりしますが、そういう人達と話すことが多かった。その人達と、着いた街でもともに行動しルームシェアすることもあった。

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今の、旅行していない普段の生活で、出発1時間以上前から行ったりするような心の余裕はないし、増して、その場で会った初対面の人と話し込むなどということは、まずない。それでも、僕の場合は旅行していた頃の癖で、一人で行動する時は、早めに行って、待ち時間を楽しむ性癖がありますが。

携帯が普及する前は、旅行という非日常ではなくても日常でも、稀ですが、電車などで乗り合わせた人と話す、ということはあったように思います。今はそういうのは本当に皆無となりました。あと、無駄な時間を過ごす、ということが考えられなくなりました。

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待ち時間という無駄な空白の時間に考えたこと、あるいはそこに居合わせた人と話したこと、が後々まで印象に残っていたりもするのですが。

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