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元旅行者の視点から(6)~仕事について

旅先で人と会うと、話の入り口として、(仕事は)何をされていますか?、と、現地の人からも、欧米人旅行者からも、日本人旅行者からも、ほぼ必ず聞かれ、自分もやはり聞きますが、その場合は、休学中の学生を除いて、数ヶ月以上旅を続けている人は、旅行出発前にしていた(辞めた)仕事を答えるしかないのですが。

ずっと同じ仕事をしていて、帰国後もその仕事に復帰しようと思っている人も居て、そういう人はその仕事を迷いなく答えてくれます。どういう仕事か、といった説明もしてくれます。

しかし、仕事を辞めて旅行へ出て来て、帰国後はまったくゼロから新しい仕事を探すつもり(そうせざるを得ない)の人の方が多かったように思います。僕もその一人でした。

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仕事の話になると、帰ったらどうすればいいのか、長い間旅行してた人間を雇ってくれるのか、という話になり、同じ悩みを抱える旅行者は多かった。帰国後の仕事について考えるのは憂鬱でした。

旅行する日々を送りながらも、常に頭の片隅には帰国後の生活への不安があり、それは消えることはない。もっとも、仕事を辞めないと長い旅行はできないし。

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その時夢想したのは、もっと社会全体が緩やかになって、数年単位の休暇を取れるようになって、誰でも1年や2年、旅行できるようになれば良いのに、ということですが、ヨーロッパのバカンスでも1ヶ月ぐらいですから、あまりに非現実的ですが。

あとは、旅行で得た経験を仕事のキャリアとして認めて欲しい、とか。例えばインドに1年以上滞在したら採用されやすくなる仕事とか。どんな仕事かな、と思いますが。

せめて、長い旅行をしたことが仕事に就くにあたってマイナスにならない社会になってほしい。

これらの願望は、今後、実現するでしょうか。

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有休を必ず取らなくてはいけなくなったり、以前、80年代・90年代の猛烈に働くことが良しとされた時代から価値観は少しずつ変わってきてはいますが、僕が旅行中夢想していたような社会にはあまりに程遠い現状。

新卒入社制度とか、色々なシステムが変わっていかない限りは難しいでしょうが、個々人の生き方として旅の経験を生かしている人はたくさん居るので、やはり、社会からと言うより、個人から変わって、社会に影響を及ぼしていくのでしょうが…。

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でも、仕事って何でしょうね。

今は(以前はもっと)仕事=その人のアイデンティティそのもの、みたいになっていますが、仕事はその人の人生の、生活の一部でしかなく、全体ではなく、仕事以外の部分の方が実はその人を表している方が多いのでは?とは、思います。



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