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新卒採用マッチングイベント基本の「き!」③リアライブ Live Selection潜入記

前回前々回の記事で、採用イベントのイメージはつかんでいただけたと思います。では、個々のイベントについて見ていきましょう。

イベント概要

今回見学に行ったイベントは、リアライブ 社が開催しているLive Selection。「企業分析力向上のための企画提案体感型ワークイベント」と謳い、4時間半で双方理解を深められる採用イベントでした。

流れは以下の通り:

(1)企業紹介プレゼン(7分x5社)
(2)グループワーク(120分)
(3)振り返り(20分)
(4)経営者・人事座談会(70分)

参加したのは、企業側は5社(それぞれ2-3名が企業の担当者として参加)、学生は29名でした。


Live Selectionはここが違う!

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Live Selectionならではの特徴を振り返ってみます。

ここが違う!①参加学生が前のめり!

就職活動に前向きな学生が多く参加する傾向があり、イベント自体にも活気があります。また学生の専攻も様々、普段の自社だけのイベントだけでは会えない学生に会えます。

ここが違う!②より深いレベルで、学生との接触が可能 

イベントを通して、より深いレベルでの学生との接触が可能です。一方的に情報を伝えるだけではなく、積極的に行動する学生が多く、企業担当者も学生と会話をする機会がたくさんあります。

企業側の参加者は対話を通し、多角的な学生の魅力に触れられます。学生の能力や人柄はもちろんのこと、学生と企業の相性なども測ることができます。

ここが違う!③時間短縮

またイベント中は、やるごと山積みではありますが、わずか四時間半で、上記のような深いレベルでの接触が可能になります。これは、通常の選考と比べた時に、より効率的な時間の使い方と言えるのではないでしょうか。

ここが違う!④企業理解に直結したグループワーク

Live Selectionのグループワークでは、参加企業について理解できたことをコーポレートコピーや採用コピーとして仕上げることが求められます。そのため、グループワーク中、参加企業のより深い理解を目指し、企業についてチームで話し合い、質問をしていきます。

また学生から、参加企業に自由に質問する時間も設けられています。従ってプレゼンだけでなく、グループワークの時間でも、企業は積極的に自社のことを伝えられるのです。学生への認知向上には効果的なプログラムと言えるでしょう。


Live Selectionの課題

一方で、Live Selectionならではの課題もあります。

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課題①次のステップへの動員

Live Selectionで一番の課題になってしまうのは、次の採用ステップへの動員です。プレゼン、ワークを通して、学生の企業への関心は最高潮を迎えますが、この学生の熱さを逃してしまう可能性が、他のイベントより多くなってしまっている可能性があります。

例えば、イベントのゴールを説明会の動員と仮定した場合。同社の他イベントでは、最高潮にある学生の興味を、さらに強化する仕組みがあります。最後の座談会は学生と企業、双方の志望度が高い場合にお互いが話をできるようにセッティングされます。また、それとは別途、人数限定で学生と個別面談ができることも。

一方Live Selectionの座談会には、参加学生全員と話すことができます。全員により均一に情報は伝えらる一方で、プログラムに沿って行動するだけでは、特定の学生に絞ったアプローチは難しいでしょう。

解決法は?

この課題を乗り越えるため、採りたい学生に絞ったアプローチしたい場合は、意識して行動しましょう。休憩時間にコンタクトするなど、より積極的・戦略的に企業側から動く必要があるのです。

課題②学生の評価に慣れていない担当者ばかりだと、難易度が上がる

イベント内では、学生を評価することが求められます。

Live Selectionのワークで学生は、「交渉」ではなく、企業の深い理解を目指した「質問」をするのみです。そのため、学生の役割が見えづらく、評価が難しいことも考えられます。プレゼン、座談会など、やることてんこもりの中、人の評価に慣れていない担当者にとっては、難易度が高くなってしまう可能性もあるでしょう。

解決法は?

人の評価に慣れていない未経験者のみのチーム編成は避けた方がいいでしょう。できれば、リアライブ のイベントに参戦した経験がある人が混ざるのが理想ですが、もし初めての参戦の場合でも、評価にある程度慣れた人を最低でも1人はチームに入れた方がよいでしょう。

まとめ

Live Selectionは、就職活動に意欲的な学生と出会えるだけでなく、グループワークや座談会などのやり取りを通して、四時間半で互いの理解を深められるイベントです。次の採用ステップへの動員を意識した行動をとる必要はありますが、学生の認知向上には非常に効果的なイベントです。

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