鍼灸婦人科と東洋医学における生理周期を理解する② 〜月経期篇〜

当院での
妊活、不妊治療、生理痛、PMSなど
鍼灸婦人科の治療は当たり前ですが、
4つの生理周期によって
治療が全く変わってきます。

当たり前ですが、
4つの生理周期における
身体の動き、方向性が全く違うので、
もちろん治療も全く変わるのは
当たり前です。

前回もお伝えしたように
男性の性周期は造って出すだけという
本当に単純なものになります。

しかし女性の方は
精子を受け入れる為に心身ともに
身体を緩めたり、
造った子宮内膜を体外へ排出したり、
受精卵があればそれを護る方向性にするなど、
約28日間の4周期の間に
ねまぐるしく日々身体は変化していきます。

なので昔の東洋医学の古典文献には

”女性は男性よりも10倍治療するのが難しい”

という記述もあります。

さて今回は月経期についてのお話をします。

月経期は受精卵が無ければ、
そのベッドになる子宮内膜を
”血”として体外に排出します。

東洋医学的に考えると
体外に”血”を出すと共に”水”も放出します。

”血”も”水”も体外に放出するということは
”気”も消耗することになります。

女性の身体でいうと”開放期”の状態で、
”血”を体外に排出すると言っても
病的な量がでるのではなく、
(虚の状態までにはならない)
生理範囲内でおこなわれることです。

月経血が十分に排出されずに体内に残れば、
子宮筋腫やポリープの原因になります。

月経期の時は”血”や”水”を体外に排出するので、
子宮自体が収縮します。

若い時は子宮自体が十分に収縮するので、
”血”や”水”もしっかり体外へ排出されますが、
年齢を積み重ねてくると収縮する力が弱くなったりして、十分に収縮出来なくなり、
”血”や”水”が体内に残ることも出てくるので、
鍼灸治療、レーザー治療で
しっかり収縮出来るような治療を
おこなっていきます。

子宮の組織的な素材は平滑筋と言って、
手や足などの運動の時に動かす筋肉と一緒です。

先述したとおり、
月経期には子宮はギューっと収縮します。

冷えや瘀血などで子宮が
収縮するのを妨げられると、
生理が始まってからの生理痛の
1つの発生原因になります。

月経期は女性の身体では開放期になりますが、
多くの35歳以上の中高年の方になってくると
身体の中に余分な物を溜め込むのは得意になり、
外に出す、開放するのは苦手になってきて、
生理周期自体もメリハリがなくなってくる方が、
妊活、不妊、子宮筋腫、卵巣嚢腫などの方に
多くみられます。

当院では鍼灸治療、レーザー治療で
生理周期にメリハリをつける治療をベースとして
おこなっていきます。


当院の妊活、不妊治療、婦人科の
治療内容については
ホームページにも詳しく掲載していますので、
そちらもご参照して下さい。

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