見出し画像

【ライブメモ】tacica BEST ALBUM TOUR 2022 “dear, deers” at 2022.01.29 新横浜NEW SIDE BEACH!!

tacica BEST ALBUM TOUR 2022 “dear, deers”
2022年1月29日(土)@ 新横浜 NEW SIDE BEACH!!
開場16:45/開演17:30(〜19:24)

サポートミュージシャン
Drum : 中畑大樹

〈tacica BEST ALBUM TOUR 2022 “dear, deers”〉ツアー日程
01. 1月23日(日)京都 磔磔
02. 1月29日(土)新横浜NEW SIDE BEACH!!
03. 2月5日(土)名古屋Electric Lady Land
04. 2月6日(日)心斎橋Music Club JANUS
05. 2月20日(日)東京キネマ倶楽部

会場周辺について

快晴。NEW SIDE BEACH!!は2020年10月のtimeless moment dear, deerぶり。aranamiが初披露された時でもあった。つい最近のことのようだけど、もう一年以上経っている。つくづく"この禍”で、時間感覚がバグってる。……いや、時間の流れの早さは加齢のせいかも知れない。(つらい)

開場時間の10分くらい前に、スタッフさんがざっくり整列。ドリンク代¥500、検温、手消毒、セルフもぎり、立ち位置指定、規制退場。

立ち位置の印が前列と互い違いになっていたので、とても見やすかった!こういう些細な配慮が嬉しい(「集う鹿」のときは前の人と重なるかたちだったため見づらかった、、)。チケットは完売。全体300名くらいいたのだろうか。

猪狩さんは京都公演と同じYOHJI YAMAMOTO×Neil YoungのTシャツ。小西さんも同じ感じのコーディネート。

MCで発覚したけど、バスドラムの前面のツアービジュアルはステッカーでもプリントでもなく、なんと中畑さんによる直筆とのこと!めちゃくちゃ精巧。中畑さんが「ずっと描いてたら手が痛くなっちゃって、ドラム叩けなくるかと思った(笑)」と言うと、すかさず猪狩さんが「怒りますっ!」と返していて笑った。そりゃ、本業に支障をきたしてはいけない。

セットリスト

  1. HERO(2007年)

  2. 黄色いカラス(2008年)
     

  3. 人鳥哀歌(2009年)

  4. 命の更新(2011年)

  5. newsong(2012年)
     

  6. ハイライト(2011年)

  7. 神様の椅子(2010年)

  8. 発熱(2016年)
    〜グッズ紹介〜

  9. HALO(2013年)

  10. LEO(2014年)

  11. 煌々(2018年)

  12. aranami(2020年)
     

  13. ordinary day(2018年)

  14. メトロ(2009年)

  15. アースコード(2008年)
     

  16. dear, deer(2021年)

  17. en) oops!!(2015年AL『LOCUS』)

17:30〜19:11で本編、全体終了したのは19:24だった。セトリは京都と同じ。

感想など

tacicaが目の前にいる!!

とライブに来るたびに思う。溢れんばかりの光のなか始まったHERO。CD音源だと猪狩さんの声が若いけれど、ライブだと色気がすごい。何度聴いても聴き惚れてしまう。

前回も思ったけど、HERO黄色いカラス人鳥哀歌という流れが強い!!たぶんそれって、いつもならいずれかをアンコールで歌っているのに冒頭から、しかも3連続で演奏したからなんだと思う。

なんだか今日は命の更新で終始、鳥肌が立っていた。この曲は2011年のことを思い出さずにはいられなくて。あの時と同じように、ここ数年は命や生きることと向き合うことが多いご時世である。

猪狩さんのMCで、最近はライブでステージに上がって誰もいなかったらどうしようと思うことがあるから、来てくれて本当にありがとう、と話していたのが印象的だった。

HALOとかハイライトとか、ギターから始まってそこに寄り添うようにベースとドラムが鳴り始める、というのがとても心地いい。これぞtacicaだ!と実感する。

今日もordinary dayをしんみりと聞いた。〈夏に冬の匂いを思い出せない様に きっと今を思い出せなくなる〉というフレーズから、昨年末に猪狩さんが弾き語りで披露した新曲「人間讃歌」の〈消毒液の匂いで思い出すだろうか〉的なフレーズをふと思い出した。最後の3人の雄叫びが、嘆きとか、希望とか、強さとか、いろんな風に受け取った。

メトロアースコードという流れは、思えば10周年記念公演『烏兎』のアンコールと同じだ。猪狩さん的にこの流れがテッパンなのだろうか。どちらもストリングスがいいアクセント。

今日もまたdear, deerは身構えて聴いていたのだけど、〈いざ 一っ飛び さあ 一っ飛び〉で目が潤んでいた。ぐっと噛み締めた。年末年始にラジオにゲスト出演した際、曲のフレーズなどをベストアルバムに収録されている楽曲を意識したと言っていたけれど、歌詞もまた、これまでの曲たちに呼応している気がした。この曲はライブの定番曲になるというよりは、烏兎象牙の塔のように「ここぞ」というときにしか歌わないような気がしているので(勝手な憶測です)、今回のツアーは大事に心に刻みたいと思っている。

アンコール曲も京都と同じく、oops!!。これ、コロナ 禍への嘆きを込めているのかも、と思った。“睨めっこしましょ、あっぷっぷー”的に、言われるがままマスク生活をしているけれど、〈じゃあ仕様がないと云う利口な子〉で生活しているけれど、一体いつまでこれが続くのか。この選曲は猪狩さんの、tacicaの、世の中への批評だと思った。ちなみにこの曲では、京都と同様に、刻まれた傷さえもいい味を出している使い込まれたギターだった。何か思い入れのあるギターなのだろうか。

「次があると思ってなくて、今日がファイナルのつもりでやっています」という猪狩さんの言葉にぐっときた。

今日もMCが絶好調だった。

猪狩さんも、小西さんも。前回のNEW SIDE BEACH!!でのライブのとき、猪狩さんはあまりに緊張しすぎて楽屋で瑛人の『香水』をずっと歌っていたらしい。それを中畑さんは「いい声だな〜」と聞いてたということだった。聞きたい!

猪狩さんは2022年は「あのー」という口癖直したいとのことだけど、「そのー」に置き換わっていただけな時もあって笑った。

それから、先日公開された「喋る鹿」についてもろもろフォロー。タイトルが『ゼンマイ仕掛けのアンパンマン』で、サムネールもアンパンマンの写真にしたけど、本編で一切触れていなかったため、全く意味がわからなくてやばいやつだったよね、と(笑)。

事の発端は、京都公演のMC。猪狩さんが住んでいるマンションの中庭で、溶けた雪の中からゼンマイ仕掛けのアンパンマン人形が出てきて、しかも見るたびに位置が移動されていて、いつの間にか消えていたというエピソードだった。その後日談として、京都から帰宅した日に、いなくなっていたはずのアンパンマンが再び姿を現したので、それを写真に撮ったのが「喋る鹿」のサムネール画像だったとのこと。今後、毎公演、フォローをするらしい(笑)。

毎度イラストが巧い!すごい。
ちなみに、日産スタジアムと横浜スタジアムは別物ということを認識した。てっきり日産がネーミングライツを取得していたのかと思っていた。ややこしや。


新幹線でおいしいビールが飲みたい!