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【ライブメモ】tacica猪狩翔一『HALF & HALF』 at 2021.12.06 下北沢THREE

概要

shimokitazawa THREE 12th ANNIVERSARY SPECIAL『HALF&HALF』
猪狩翔一(tacica)×秋葉正志(ザ・ビートモーターズ)
O.A.(出囃子 改め 前座):こっけ
2021年12月6日(月)@下北沢THREE
18時開場 / 18時半開演
有観客のみ

セットリスト

01.フォーク(原曲:スネオヘアー)
02.oops!!(tacica 2015年AL『LOCUS』)
03.UNOMI(原曲:GRAPEVINE)
04.僕ら ※細胞からやり直して〜
05.冒険衝動(tacica 2020年Sg)
06.デッドエンド ※争い事や急なお別れに悲しくはなれども〜
07.[新曲] ※サビで〈人間讃歌〜〉
08.ダンス ※灯台の明かりを消したのは〜
en) ハイライト(tacica 2011年AL『sheeptown ALASCA』) 

猪狩さんは最後に登場。19:57〜21:01で、アンコール入れてちょうど一時間ほど。久しぶりのカバーと、初披露の新曲。思えば「デッドエンド」を初めて歌ったのもこのTHREEでした。「ハイライト」も弾き語りでは久々だったのでは。

(平日の18時半開演ってめちゃくちゃ早いよね…と思いながら午後半休を使って参加した。毎度毎度、「よく、ど平日のこんな時間に参加できますね!」と思っているけど、きっと自分も同じように思われているのであろう)

会場とか服装のメモ

下北沢THREEは、今年の4/10ぶり。会場のキャパ的にも構造的にも見やすくて好き。座席有りで、6名×4列程度。後方は立見スペースになっており、会場全体で30名〜40名程度か。このご時世ですっかり椅子有りに甘やかされていたので、椅子があってたいへん有り難かった(けど、お尻は痛くはなった)。また、間隔を空けて椅子を設置してくれていたので見やすくて快適だった。

猪狩さんは白のスエット、黒のパンツ、白のコンバース。水とホットコーヒーのペットボトル(クラフトボスではなかった)。コンタクトで、髭あり。

楽曲やMCのメモ

他のアーティストのカバーはなにげに久しぶり感。あーこれ聴いたことある!というのが2曲。京都での弾き語りと先週の集う鹿でも歌った「oops!!」を披露。ステージの照明の具合で譜面が全く見えていなかったらしく、すべて記憶を元に弾いて歌っていたことが後のMCで発覚。「前の二人が譜面無しで歌っててどうしようかと思った……」とこぼしていた。

個人的にいま最も勇気づけられる「冒険衝動」。前回に引き続いて、〈 語り合っていたい〉が〈まだ 語り合っていたい〉に変わっていた。一人、ニヤニヤしていた。

「デッドエンド」がまた素晴らしくって。改めて歌詞に注目して聴き入っていると、先日解禁されたtacicaの新曲「dear, deer」にも出てくる〈人らしく生きる〉というフレーズがあることに気づいて、感情がぐらぐらと揺さぶられた。

そして弾き語りで久々の新曲を披露。「明日からマスク外してもいいですよ!ってなっても抵抗を感じるくらいマスクをつけることが習慣になってしまっていて……。12月15日にレコーディングしようと言っている曲をこれからやります」と言って始まった新曲は〈消毒液の匂い〉といったフレーズがあり、“このご時世”を強く反映したような歌詞が印象的だった。サビあたりでは〈人間讃歌〉という言葉がくりかえし出てきていた。名曲の予感。

最後は定番の「ダンス」。何度聴いたって良い。猪狩さんの弾き語りに来たんだと実感する。歌い終わってはけるのにマスクをつけようとするけど拍手鳴り止まず、「はけるに、はけられない!」と、そのままアンコールとなった。tacica初のベストアルバムが発売されることに触れ、「ベストだからやっぱりシングルが中心になっちゃうんだけど、そんななかでも入った曲を最後に歌います」と言って始まったのが「ハイライト」。今年のaranami tourでも一部の公演でしか聴けなかったのでとても嬉しかった。「DAN」とともにライブで聴きたい指折りの曲。

MCでは愛犬たぬきちが、二度目の脱走をした話。猪狩さんがスタジオにいる時に電話がかかってきて逃げ出したことを聞いて、二時間かけて自宅へ向かうも、最寄り駅に着いた頃に再び着信があり、たぬきちが自分で戻ってきたという連絡。とりあえず一旦自宅に帰り、尻尾振って満面の笑みで迎えるたぬきちを確認、8分ほどの滞在でまた再び二時間かけてスタジオに戻ったということだった。壮絶。「師走になって、この一年を試されてるなって思うよね、、」としみじみ語っていた。この一週間くらいに起きた出来事だったんですね、と思った。お疲れ様です。。。

あとMCのなかで、「いつ発売されるかわからないアルバムのレコーディングをしている」と言っていたので、ベストアルバムツアーの後、来春くらいの発売かなと漠然と思った。

集う鹿でも話題に挙がっていたけど、中畑さんが所属するバンドの人がやっている都市伝説のYouTubeにハマっているという話。今のところ全9回しか無いのでみんなで再生回数増やして10回目をやってもらおうという魂胆。めっちゃ活き活きと話していた。

tacicaの2021年のライブは先週の集う鹿で、猪狩さんの弾き語りも今回で歌い納め。早い!なんて思うけど、振り返ってみると今年は探求者の再訪、象牙の塔、aranami tourの振替、そして集う鹿などなど、例年以上に精力的に活動してくれていた。本当にお疲れ様でした&ありがとうございました!という感じです。年内はベストアルバムの発売、年明け早々それを引っ提げたツアーが楽しみで仕方ありません。

tacicaと猪狩さんのライブメモはこちらのマガジンにまとめています


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