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【ライブメモ】tacica [timeless moment]#2 dear, deer

概要

[timeless moment] #2 dear, deer
2020年10月2日(金)@新横浜NEW SIDE BEACH!!

1st stage OPEN 15:30 / START 16:30(※有観客)
2nd stage OPEN 19:00 / START 20:00(※有観客&配信)

・前回に引き続き、サポートはDr.中畑大樹さんのみの3ピース体制。

セットリスト

01. インスト[新曲]
02. aranami(2020年 Sg)
03. newsong(2012年『newsong e.p.』)
04. vase(2013年 AL『HOMELAND 11 blues』)
05. アリゲーター(2010年『神様の椅子e.p.』)
06. LEO(2014年 Sg)
07. タイル(2009年 AL『jacaranda』)
08. 煌々(2018年 Sg)
09. 冒険衝動[新曲]
10. ハイライト(2011年 AL『sheeptown ALASCA』)
11. 大陸(2013年 AL『HOMELAND 11 blues』)
12. latersong(2019年 AL『panta rhei』)
en) DAN(2013年 AL『HOMELAND 11 blues』)

感想など

前回は再現ライブだったからある程度セットリストは決まっていたが、今回は何を演奏するのか全く分からない状態。前日はひさびさにドキドキするくらい楽しみだった。

通常であれば、なにかしらのSEとともにメンバーがステージに現れるが、今回は無音の状態で出てきた。一曲目がインストだったことに理由があるんだろうか。

「aranami」の冒頭、〈生きていくなら〉の歌い出しで、感極まって涙を浮かべてしまった。仕事で辛かった時期にこの曲をずっと聴いていたので走馬灯のように思い出してしまい、さまざまな感情が湧き上がった。終始、歌詞が心にズバズバと刺さりまくっていた。散々CDで聴きまくっていたけどライブでは今回初披露。生で聴くとその印象はまた変わるもので、ライブ映えする曲だと実感した。

「煌々」では中畑さんハモっていたのが印象的で、考えてみれば3人体制では初。「冒険衝動」もバンドver.では初披露。弾き語りで聴き慣れていたので、その完成版を聴けたのが嬉しかった。「name」のような疾走感。ベース&ドラムが入ると印象が全然変わる。Aメロはベースだけで歌っているのがいい。そしてドラムのリズムが複雑。めちゃくちゃかっこいい!あとCメロが増えていて興奮した。次のシングル候補だろうか。

アコギに持ち替えた瞬間「ハイライト」だと思った。思えば、ライブ定番曲のハイライトを聴くのも今年初だと思う。そしてまさかの「latersong」。2019年4月のツアーぶりであり、CDリリース後では初(!)。冒頭、波のSEで気づいて動転してしまい、びっくりしているうちに終わってしまった。。。この曲だけ特別な照明で、神々しかった。生きていることを肯定された気がした。アンコールは「DAN」。黒のグレッチといえば、DAN。latersongからの、DANは最高すぎてしぬかと思った。

公式のツイッターで今回のセットリストは「往年のライブ定番曲」なんて表現されていたけど、まさにその通りで、vaseやアリゲーター、ハイライト、DANなど懐かしさとともに聴いた。

前回同様、観客は声を発さないから、基本的なレスポンスは拍手のみ。「冒険衝動」ではひと際拍手が長く、大きかった。拍手の位置を胸よりも上、顔の位置。それよりもさらに上、頭の上で拍手をする。さっきよりも強く、そして長く送る。声を発せない観客の、精一杯の声援だった。いつまでも拍手を送りたかった。

猪狩さんがMCで、前回の「parallel park」と今回の「dear, deer」は二つで一つのライブ、と言っていた。これまでもTIMELINEライブは、前半は再現ライブ、後半はオリジナルセットリストで構成されていたので、きっとそういう構想なんだろう。

もしかしたら聴けるかも、と思っていた「象牙の塔」は、聴けなかった……。この曲はやはり15周年記念ソングとして記念公演までお預けなのだろうか。

12月にtacica初のアコースティックライブ「Space Folk」の開催も告知され、楽しみが、生きる糧が増えた。



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