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定義/THE PROFESSIONAL FC

INTRODUCTION


 フットボールにおける「プロフェッショナル」とは何か? (="What is Professional?") を、様々な人たちの言葉を基に紐解いていくFootball Community/フットボールコミュニティ (FC)


それがTHE PROFESSIONAL FCです。


 前回は、前置きとして紹介をさせていただきました。まだ読まれていない方は、是非一度目を通してみて下さい。



 この中の辞書における "プロフェッショナル" の定義について皆さんはどうお考えでしょうか?


 よく書かれていたのは、職業専門的生計を立てている熟練などの単語でした。 

 

それでは、より具体的に見ていきましょう。


 4年ほど前のブログで、為末大さんは五輪などのスポーツ競技には”事実上プロとアマの境目はない”、とおっしゃっています。

それは日本では大学生でも契約金や賞金を貰っている選手がすくなくないからだそうです。


 また日本では企業スポーツの文化が根付いています。

これが、主に個人競技選手の「プロ化」というステータスの変化を表す言葉が生まれた原因なのではないでしょうか。


 要するに会社員と競技者という二束の草鞋を履いている状態から、アスリートという個人事業主として契約する形に変わるということです。


 

この中で、プロフェッショナルの定義はされていませんが、
1つはお金を貰えているかどうか。2つ目は、自立しているかどうか、つまり競技に専門的に活動出来ているかということが示唆されています。 



 それでは、フットボールではどのようにプロフェッショナルを定義しているのか?


FIFAが作成している「選手のステータスと移籍のレギュレーション」の9ページ目にはプロフェッショナルの選手を以下のように定義しています。

"プロフェッショナルとは、クラブとの書面による契約があり、実際に選手個人が負担する費用よりも多くの支払いをフットボールの活動で得ている選手。その他全ての選手はアマチュアと見なされる。"

   

基本的にはUEFAもJFAも同じ定義を使用しています。 ここでもキーワードはお金と生活面での自立、だと言えるでしょう。

 

 付け加えると、昨年11月には2021年に女子フットボールのプロリーグが誕生することが発表されました。

 上記の定義を借りれば、このリーグでプレーする選手に生活していく上での充分な給与が支払われ、競技に専念できるようになるということです。


 しかし実はJ3では、プロ契約の選手が最低3人いることが条件ということなのでプロリーグとは言え、全員が全員プロと呼ばれるわけではないようです。

 なので女子のプロリーグがどのように整備されていくのかは、今後も追いかけていく必要があるようです。


 これまでの例で、社会的なステータスとしてのプロフェッショナルとアマチュアの違いがなんとなく理解できたのではないのでしょうか。


  実際にここまで辿り着けるのはごく僅かな人たちです。

 なぜならクラブ数とそこに存在できる人の数が限られているからです。

 辿り着くためには、生まれ持った才能しかり、そこまでの努力、それに対して記録や結果を残すことや巡り合わせのタイミングなど様々な要素が合わさります。

 

ここでいくつかの疑問が生まれます。 

・どうやってプロフェッショナルになるのか?

・フットボールにおけるプロフェッショナルはトップリーグだけなのか?

・お金以外のプロフェッショナルの定義は?


 例えば、今はプロフェッショナルと呼べる技術、生計を立てていけるお金、専門的な活動以外もある、けれどその道を突き進みたい人は、どうすればいいのでしょうか?

 俗に言う、一生懸命頑張って耐えて結果が出るまで待つのでしょうか?

 そうではないと思います。

 何をするにしても誰しも最初は生まれたての赤ちゃんと同じです。たくさん失敗したり、わからないことばかりです。

 それでは何がそこからアマチュアとプロフェッショナルを分けるのか。

 カギは「姿勢」にあると考えています。

 

そこで、THE PROFESSIONAL FCとして考える「プロフェッショナル」の定義をしてみました。

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 この3つのポイントが形成されているのか。
 それがより具体的であればあるほど、持っている才能を活かせるか、努力できるか、結果や記録を残せるのかが変わってくると思います。


 繰り返しになりますが、正しいか間違っているかは関係ありません。

 あくまでもこれから紹介していくプロフェッショナルたちを紐解く基準を作ったのみです。

 ここから何か発想できることや盗めるものが、どんどん使ってください。

 それは違うんじゃないか、もっとこうした方が良いだろうというアドバイスがあればどんどん教えてください。


 たくさんの言葉を共有して、噛み砕いて、消化して、自分のものにしていきましょう。


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