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いま、改めて。


2021年、まだ東京にいた時の話。
実は僕にとって人生で一番大きな壁に挑んでいた。なにかと言うとスカウトの話があった。とある企業から。


その企業はベンチャーと言えど、これから確実に規模も大きくなっていき、ある業界では注目をどんどん浴びるであろう企業だった。内容は新規部署立ち上げにあたりマネージャーを探しているという話。実はこのお誘いを頂く前から注目していた企業だったので、僕はとても強く惹かれていた。


ただその話を頂いた際に「永尾さん以外にも候補となる方がいらっしゃるので、何度か面談をさせて頂きます」というアナウンスがあった。これは頑張らなくちゃ、30歳を目前に大きなステップアップにしよう!と自分の中でかなり意気込んでいた。


結果から言うとご縁はなかった。
3回目の選考面談で役員の方々、そして他の候補者の方々と一緒にお話する機会があった。その時の候補者の中に、初めてお会いしたのにとっても素敵だと、いち候補者の自分でさえ思ってしまう方がいた。結果、その方が内定という形だった。


この結果にはもの凄い悔しさと、力不足を痛感させられた。意気込んでいただけに反動が想像以上に大きかった。僕は今回のことを本当に一部の友人にだけ伝えていた。スカウトを頂けたこと、選考の準備に必死になっていること、落ちたこと。片手以下の人たちにだけ伝えていた。


その中になんとも形容しがたいながらも、信頼できる友人が1人。口数が多いわけでもなく、自己表現をあんまりしない人。だけど彼の視点での言葉や考え方がとても好きで、この数年で一気に親しくなっていた。


2人でいるとお互いが大概ふざけてる。真面目な会話にも滅多にならない。だけど「これいいね」「これ好き」「こういう事したい」的な話はすごく気の合う友人だった。


そんな彼に今回のスカウトの件はご縁が無かったこと、自分の力不足を痛感したことを連絡した。たぶん僕にしては珍しく文面からも凹んでいるのが伝わったんだと思う。彼からの返信がすぐにきた。

残念だったっすね、、、でもねきっと「永尾にはここじゃない」っていう、なんかそういうアレだと思う。
出石で蕎麦食べれなかったときも、淡路島で海鮮丼食べれなかったときも、その後最高な瞬間があったじゃない?多分それだと思う。やばいやつ来ると思う。


僕はこの返信に助けられた。
素直に嬉しかったから、ありがとうっていう感謝と、これからまたやばいの取りに行くよ。という話をした。そしてこの日から少し経ったある日。僕は高山への移住を決断。そしてオーベルジュ玄珠で初めて宿泊業に関わることを決めた。


移住も玄珠に関わることも、SNS上では本当に少ない文字数で簡潔に書いているけれど、本当に奇跡みたいなことの連続だった。僕が今住んでいる最高の家に出会ったこともそう、そもそもこの家を紹介してくれたのが住さんという高山で宿を運営されている素敵な友人なんだけど、住さんとの出会いだって奇跡みたいなもんだし、玄珠の代表を務める小島さんとの出会いもそう。本当に"やばいやつ"が短期間に一気にきた感覚が振り返ってみるとあった。


僕は運がいい。
これまで、色んなご縁に恵まれてきたと本当に思っているし、出会った人たちに本当に感謝してる。だけど彼が僕にこのメッセージを送ってきたとき、まさか今こんな環境に身を置くことになるなんて思ってもなかった。あの時、あのタイミングで彼に連絡をして本当によかった。






彼も今、北海道のニセコという地で新しい環境に身を置いて挑戦をしてる。きっと素晴らしい経験を日々してるんだろうな。前みたいに頻繁にやり取りすることは無くなったけれど、あの人の事だからきっとそうだろう。


勝手にこんなこと書かれるのは恥ずかしいだろうけど、今書かなきゃいつ書くんだってくらい嬉しい言葉をくれたからね、今回書かせて頂きました。改めて、あなた最高だよ。また良い場所や良い人に出会いに、一緒に旅に行こう。


前にも言ったけど。
僕の未来にはあなたが絶対に必要だから。
これからもよろしく。

@naoki_kimura0519



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