教科書の実践

『星野リゾートの教科書』を買って読んでいます。教科書となる古典的な本を忠実に実践する、これが星野社長の方法のようです。本は研究の成果であり、理論的な背景があるため、これを忠実に再現することで、経営リスクを軽減できるから、というのです。

読んでいて、自分の監査論についてのことをおもいだしました。

僕は、監査のリスク・アプローチと変わる方法論が出来るのだろうか?と思って、いろいろ考えてみましたが、結局のところ、環境・経営上の環境の把握から、会社の事業の特性を考え、財務諸表におけるリスクの高い科目(量的・質的)へ特化すること、その基本路線は同じものに収斂していきました。だから、過去の人が考えたことは、それなりに意味があるのであって、いきなり違う方法を考えてみても、全然うまくいかないのだな、と分かったわけです。

とはいえ、唯々諾々と従えないのが僕の悪いところで、ついつい、権威に逆らって逸脱したくなってしまうのです。岡田斗司夫も「信者のように考え方からやってることまでマネをする」ということを言っていますが、なんでも、忠実に従ってみる、というのが成長の第一歩で、どこかでそこから逸脱して、さらに新たな理論と確立されていく、その方法論は変わらないのだと思います。『習得への情熱』でもそうしたことが書かれていました。

教科書という、長く伝えられてきた理論を大事にしていくことの大切さを改めて感じます。

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私の個人的な身辺雑記

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