賽は投げても匙だけは投げないんだ ~原宿探訪(ちょびっとだけ)~

ライブに行くのに、出遅れて、慌てて電車に乗り込む。快速に乗るつもりだったのに、鈍行に乗ってしまった。本を読んでいて、ふっと聞こえた駅名。降りる駅を間違えた。勘違い。普通に間に合わんのとちゃう?

原宿は人でごった返していた。ライブ会場の建物。原宿というのは、ビルが低いんだね。そういえば。

会場のフードコートは、人でごった返していた。子どもを連れた母親。ベビーカーを引く母親。ちっちゃい子がかき氷を食べてるところを写真を撮るお父さん。サングラスにウォーリーのようなシャツ。原宿も親子連れが来る街になったんやな。

はっとぐなるもの。初。女の子が、あれ食べたいと叫ぶ。中学生くらい。人の食事を見て叫ぶなんて、下品ですわよ。女の子2人で、お揃いのぬいぐるみのキーホルダー。ほっぺの太ったうさぎ。2人連れだって買いに行く。荷物を全て置いて買い物。危ないよ。

ひとさいのライブが始まる。「1つ足りない賽は投げられた」。最近のアイドルは、長くて、文章的な、言ってしまえば詩的なグループ名がいる。やっぱり。座ってても見られる。音が来ない。まあ、場所的に仕方ない。女子中学生や女子高生くらいの女の子たちが興味津々にステージの方を向く。写真やビデオを撮っている。

隣の女の子。結局、ハットグを買って、残していった。確かに、あまり美味しいものではない。アメリカンドッグの方が100倍うまい。

女の子たちの後にカップルが座る。爆h。

タイバンはメタモル。メタモルフォーゼから付けたのだろうか。

元サッカー選手の内田か、髪の色について語っていて、まあ、アイドルもそれが当てはまる側面があるのかもしれない、と思う。ひとさいは、髪の色でいえば、派手色がいない(インナーカラーはいるけど)。鹿島的。メタモルは、もっと別の形での振り切り方である、と考えられる。

個人的な仮説として、派手髪の方が、外見による承認を求めている。かわいいアイドルを目指している。派手髮によって個性を際立たせようとする方向性が強く、その実、自らが普通だという考えの裏返しの場合もある。黒、濃いめの茶系は、歌唱や踊りに向かっている場合と、自分がかわいいことに自信がある場合とに分かれると思う。これは、個人意志である場合。そして、統計調査なり何なりをやっていないので、個人の感想でしかないけれども。

僕は、後者の方が実直であるというイメージがあるので、比較すると好意的。衣装を含めた統一性もある。前者は、各人の個性を際立たせる、個々の存在の集合としてのアイドルという意味では効果的。ネガティブなことを言うと、芸能の不良性の強調という感じがする(一般生活ではできないことが多いため(ただし、この一般生活感は、生活エリアによっても異なるため、一概に、これが正しいかというとそうでもないかもしれない))。しかし、不良に憧れるのは世の常なので、その意味で効果的とも言える。

でかいリュックのあんちゃん。こんなとこまでウーバーが来るのか。

隣のカップル。彼氏!彼女がチーズのびーんてやっとんやから「かわいいー」とか、見惚れるとかしとけ。冷麺食ってる場合じゃないぞ。食べ終わった皿に、でかい氷が乗っている。冷麺。半分氷やったんな。

ライブが終わり、カーテンが引かれる。物販。行こうかどうしようか迷っている。行かないかもな。

結局、行かないことにした。
並びが面倒だな、と思った。

黒人の兄ちゃんに服買い物しようよ買い物しようよ、と言われ、腕ちょんちょんと触られてチラシもらおうよ、と言われた。つか、腕触るのは法的にアウトだったはず。

しかし、原宿。ディープゾーンという感じだった。歩いてきた感じ韓国系のものが多いイメージだった。台湾もあった。雑踏は竹下通りだけ、という感じもある。映えに貪欲な街。そして、そこに雑多な国籍が混じっている。そんな印象だった。それらがぎゅっと竹下通りに凝縮されている。不思議な異空間。

その後、えまさんに会いに行って、神田明神でもういちどひとさいを見る。

さあやさんに、リプくれたでしょ?と言われるが、いや、送ってないんですよ、私。そのうち、アカウントを教えてあげないといけないかもしれない。

なんかのライブで、4人体制最後のastromateさんを見た。そこで、さあやさんがめっちゃいい笑顔してて、この子めっちゃいい表情しとるなぁ!めっちゃええなぁ、というのが最初。まあ、一目惚れ。恋愛的な意味ではなく、アイドルとして。そこから、astromateさんのライブをちょっとだけ見に行くようになった。そこから、astromateは解散して、さあやさんはひとさいに入った。半年くらい経って、初めてひとさいを見て、さあやさん、やっぱりかっこいいなぁ、と思った。そこで、友香さんおもしろい人っぽい、と思う。

私のやべーやつセンサーは今も健在だった。

友香さんは最初、まよTを見て若干引いてたので、たぶんそれが普通の反応なんやろなぁ。なお、織原さんは最初からおもしろがっていたので、レベルが高い。でも、いぬなの?はい、いぬです。という会話をできる、ということは、なかなかに、順応力が高いと見た。なんなら、二回目の特典会。私はおすわりさせられて、隣のメンバーに笑われました。

それで、今日、友香さんに、「まよちゃんって推しが今日のライブにいるの?」と聞かれたけど、いや、あいつはそもそも一般人だから、ここにいるわけないんですよね笑(そしてまよは推しなのか?問題)

友香さんが勘違いされているのは、これがアイドルTシャツである、という前提に立っているところだと思われる。これは、何?キャストとの遊び?の成れの果てなので。

これを着ているのには3つ理由がある。ツッコミやすいから(アイドル側が)会話の端緒にできること、そして、変なところがあることで覚えてもらいやすくなること、最後に他に服を持ってないこと。この3つの理由による。

アイドルに覚えてもらうのは、しゃべらない系のメイド喫茶で「いつもありがとうございます」と言ってもらうことに似ている。そういう報われなさね。

しかしまあ、本当に、アキバ的ノリが僕の中では息づいている。
メイド喫茶とコンカフェのノリ。

憎むべき、そして愛すべき価値観。

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