憶えていないけれど不思議な体験、の話。
何と、noteとムーがコラボして「不思議体験」を募集しているそうです。ムー賞もあるのだとか。
興味のある方はお題「 #私の不思議体験 」をチェックしてみましょう!
私自身は都市伝説やスピリチュアルな話が大好きではあるのですが、全くそう言う体験はありません。霊感ならぬ「零(れい)感」なのです。
でも、赤ん坊の頃にマブイ(魂)を落とした事があるらしいんですよね。母から聴いた話になりますが。
マブイを落としていた(らしい)話
私がまだ1歳にもなっていなかった頃、母は私を連れて出かけると特定の場所で泣き出す事を気にしていたそうです。
そこは当時父が経営していた店舗への道の途中で、避けるとかなり遠回りになります。いくら赤ん坊をベビーカーに乗せても疲れてしまう距離です。
そんな事を何気無く祖母(母の姑)に話すと、そこでマブイを落としたのかも知れないとの事。と言うわけで、祖母がマブイグミ(魂込め)を行いました。
沖縄では人間はマブイを七つ持っているとされていて、酷くショックな出来事があったり事故に遭ったりなど心に衝撃が与えられると落ちてしまうそうです。
その場であれば、おまじないの言葉「マブヤー、マブヤー、ウーティクリョー(魂さん、魂さん、戻っておいで)」と唱えれば大丈夫です。しかし、気付かないで放置されたマブイは自分の力では帰れなくなってしまうのです。
マブイの欠けてしまった人は心身共に弱り、動く気力が無くなってしまったり、いわゆる「心の病」のような状態に陥ったりします。
ヤマトゥで辛い経験をして疲弊し帰沖した方が「あんたマブイ五つ落としてるよ」と言われた、と言う話を聞いた事があります。そりゃ生きてるだけで疲れるはずですよ。
その後の私がどうなったのかわかりませんが、物心ついた頃はその場所を怖いとは思わなくなっていたのでマブイグミは成功したのかも知れません。児童心理学っぽく言うと、祖母のおまじないにより母が安心した事で私自身も精神が安定したのかも知れませんし。
ただ、私の故郷は沖縄戦の激戦地だったため何かが見えていた可能性も否定出来ません……よね?
沖縄に伝わるスピリチュアリズム
私の育った沖縄と言う場所は、独特のスピリチュアリズムと言うべきものが琉球の王族から庶民まで伝わっているんだと思います。
女性が男兄弟を守る霊力があると言う「をなり神」信仰。
男子禁制、女性しか入れない聖域である御嶽(うたき)。
そして、人間の魂が落ちたり戻ったりする事で心身に影響があるとの考え。
カミダーリ(神降り)と呼ばれる側から見れば狂ってしまったようにしか見えない状態を経て、霊力を得る民間の霊能力者「ユタ」。
これも亡くなった祖母に詳しく聴いておけば良かったと思っている事の1つです。
不思議な事柄は、もしかしたら生活の中に溶け込んでしまって見え辛くなっているのかも知れません。
※画像は「みんなのフォトギャラリー」からお借りいたしました。ありがとうございました。
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