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菅田将暉君のファンになって2年ほど経った話。

私の「つぶやき」を読んでくださってる方は察しているかと思いますが、私は菅田将暉君のファンです。演技も歌もクオリティが高く、しかもお喋りまで面白い彼に10歳も上の私が夢中になった経緯を語ろうと思います。
(年齢バレてますが気にしないでください)

仮面ライダーWのフィリップと、民王の翔

もう2年間以上も前でしょうか。当時ジャニオタだった私は、元スマのメンバーがアベマTVで番組をやると知りアプリをダウンロードしました。

アベマTVというのは普通のテレビとは比べ物にならない程チャンネルが多いわけです。韓国ドラマだとか昔懐かしいアニメ、ニュースやスポーツの番組などをザッピングしているうちに、どこかでタイトルを聞いたことのある作品に出会いました。

「あ、これ確か菅田将暉が出てるやつ」

それが菅田君のデビュー作である『仮面ライダーW』と、遠藤憲一さんとW主演した『民王』でした。

『仮面ライダーW』は、私立探偵の翔太郎(桐山漣さん)と相棒である謎の少年フィリップ(菅田君)が、2人で1人の仮面ライダーに変身し風都という街で起こる事件を解決していく物語です。
仮面ライダーシリーズには珍しいW主演のバディもの、過去の探偵小説やドラマへのオマージュ、基本的に1話30分が2話で1つの事件が解決するという形への入りやすさ。そしてクライマックスではフィリップの正体が明かされ、翔太郎は辛い選択を迫られる……。
ストーリーやキャラクターの魅力にどっぷりとハマったのはもちろんのこと、始めはぎこちなかった菅田君の演技が洗練されていく様子はまさにフィリップという少年の成長そのものでもありました。フィリップを演じたのが菅田君で良かった!

一方の『民王』は、総理大臣である泰山(遠藤さん)とその息子である翔(菅田君)が、ひょんなことから心が入れ替わってしまうという政治コメディです。
気が弱くてろくに就活もしていない大学生だった翔は、父の振りをするために事情を知る秘書達から総理大臣らしい振る舞いを強いられます。しかし、様々な難題を解決するのは彼本人の優しさなのでした。
反対に厳格な総理大臣だった泰山は翔の替わりに就活へ挑むことになりますが、その信念を曲げられない性格から問題を起こしてばかり。その中で息子の知らなかった一面を認めることになります。
黒幕である大物政治家を親子でギャフンと言わせる最終回は痛快です。また、仮面ライダーWと同じテレビ朝日放送のため、小ネタを挟んでいるのが仮面ライダーファンには嬉しいドラマです。

この2つのドラマを見た私は、それまで名前ぐらいしか知らなかった「菅田将暉」という俳優の魅力にすっかりのめり込んでいました。そして、アマゾンプライム(仮面ライダーシリーズの作品が数多く配信されています)に入会するまでになったのでした。

あ、ちなみにジャニオタからは完全に卒業しました。スマ解散騒動までは20年くらいジャニ好きだったんですけどね……。

『さよならエレジー』の衝撃

それからしばらくして、今度は「歌い手」としての菅田君にもハマることになります。

実は、ファンになる前から菅田君が音楽活動をしていたのは知っていました。ですが、デビュー曲の『見たこともない景色』を聞いた時の感想は「日本の風に〜とか単なる日本代表応援歌じゃん、そういうのジャニーズで聞き飽きた」だったんですよ。
当然ながら興味を持てるわけもなかったのですが、私はその後に後悔することになります。

菅田君が三枚目のシングルとして発表した『さよならエレジー』。ドラマ主題歌にもなったその曲は、訴えかけるような強さと控えめな願い事のような儚さを合わせ持った菅田君の歌声をストレートにこちらへ届けてくるものでした。
おそらく、ものすごく上手いという歌ではないのでしょう。それでも私はその声に衝撃を受け、魅了されました。

ですが、本当の衝撃はファーストアルバム『PLAY』を聴いた時にやって来たのです。バラエティに富んだ曲を全く違う発声で歌い分ける菅田君のようなボーカリストを、私は彼以外に知りません。歌を歌うのではなく、歌を演じる。「こんなボーカリストがいてたまるか!!」と絶叫したくらいです。
『PLAY』収録曲のおすすめは『ピンクのアフロにカザールかけて』『ゆらゆら』でしょうか。『さよならエレジー』の後に聴くと度肝を抜かれると思います。

2019年の菅田将暉

今年9月、菅田君は俳優デビュー10周年を迎えました。おめでとう!!とお祝いしたいところなのですが、御本人はやはり今まで通り突っ走っているようです。

連続ドラマ『3年A組 今から皆さんは人質です』で役作りのため痩せ続けながらも鬼気迫る演技を見せ、映画『糸』の撮影をし、そして映画『アルキメデスの大戦』『タロウのバカ』が公開され……と、これだけでも「この人は生き急いでんじゃなかろうか」と心配になるくらいです。
音楽活動でも、ドラマ『パーフェクトワールド』主題歌になった『まちがいさがし』を配信リリース、アルバム『LOVE』を発売、そのアルバムを引っ提げての全国ツアー。『まちがいさがし』はロングヒットとなり、ついには紅白初出場も決定しました。

ラジオ『菅田将暉のオールナイトニッポン』に『まちがいさがし』を作詞作曲プロデュースした米津玄師さんが出演した際、「菅田将暉が歌わなければ意味のない曲を作りたかった」「いい声してる、聴く度に嫉妬するもん」と熱く語ったこと。
菅田君は照れ臭さからなのか「『菅田将暉』って何なん?」と茶化していましたが、私には米津さんの気持ちがわかるような気がします。

菅田将暉にしか演じられない役。
菅田将暉にしか歌えない歌。
それを見せて貰える、聴かせて貰える私は本当に幸せ者なのだと実感します。そして、菅田君にはそういうものをこれからも表現し続けて欲しいと思うのです。


※画像は「みんなのフォトギャラリー」からお借りいたしました。ありがとうございました。

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