全ての元凶はどこにあると思う?(和田投手と人的保障)
この問題について考えて見るわけですが(以下全て敬称略)
(https://twitter.com/nikkansports/status/1745423201868603563より引用)
この話題が出てから色々と真偽定かならぬプロテクト外の選手名の情報も出てますが、恐らくほぼ確定しているは、
和田をプロテクトから外していたこと
なんですよね。
もしプロテクト内ならホークスが激高して否定するはずです。
そうなれば日刊スポーツ世紀の大誤報ですが、ホークスサイドにこれ自体を否定する動きはありません。
日刊スポーツも色々あっても数日間はその記事をtwitterのトップに固定していたので、和田がプロテクト外であったことは確実と考えていいと思います。
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事実かどうかわからないのは
①和田が引退をほのめかして移籍を拒否したのか。
②甲斐野はプロテクトされていたのか
③誰がこのネタをリークしたのか
この3点の真実は永久に闇の中でしょうね。
リスト内外の選手の名前が出てますけど、これはほぼゴシップレベルだと思ってますので、ここでは割愛。
個人的にはホークスは
「和田も甲斐野もプロテクト外だった。
西武から和田という申し入れがあり本人も了承したが、世間の反応を鑑みて『両球団の協議』の結果、最終的には甲斐野に落ち着いた」
というシナリオにして火消しを図るのが最善だと思います。
ホークスが和田をプロテクトから外していて、西武が人的保障に希望した。生え抜きの和田も苦渋の決断で移籍を了承した。
しかしホークスフロントの懇願で和田は取り下げてもらった、という形でホークスフロントが泥をかぶる。
和田と甲斐野の両方がプロテクト外なら、西武が和田を引っ込めて甲斐野を選んでも問題はありません。
こうすれば、和田が我儘を言ったという疑惑も晴れます。
協議の結果プロテクト内からとったのではないか、という制度的な疑惑も、これなら大ごとにはなりません。
……一番いいのは日刊スポーツに「誤報でした」と言わせることでしたが。
流石に日刊スポーツも自社の信用問題になるのでそれは飲まんでしょうね。
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此処からは私見。
①については僕自身は確証はないですけど、移籍のオファーがあった時、和田は了承したんじゃないかなーと思ってます。
ただし、現状のグダグダでは疑惑の目が向くのはやむなしでしょうけどね。すでに真偽定かならぬ記事が出てます。
だからこそチームは和田を守るべきだと思いますが。
あとで書きますけど、結局は和田をプロテクトしてなかったのが根本の原因ですし。
②についてはこれまた確証はないですけど、甲斐野はプロテクトされてたと思います。
というのは、プロテクト外の和田を取りに行って、ホークスがそれは勘弁と西武に泣きついた時に、他のプロテクト内の選手に妥協して変更するメリットが西武側にはほとんどないからです。
和田が一番欲しいなら譲る理由もありません。
他に欲しい選手がいるなら、初めからその選手取ればいいわけですし。
西武の和田獲得がホークスを揺さぶる完全なブラフで、実は和田は欲しくなかった、みたいなパターンもあり得ます。
ただ、これはホークスが「和田ね、おかのした」と言ったら西武が自爆するリスクがありますので、考えにくい。
和田獲得は確かに若手の手本というメリットはありますが、高年俸な上に年齢的にもあとやれて精々2年ほど。
しかも古巣を離れることによってモチベーションを失うという可能性もあるので、西武的にはリスクもあるんですよね。
まあこの辺の事情は不明ですけど、どう転んだとしても、同一リーグのライバルが弱みを見せてるんだから、付け込まない理由がありません。
どぶに沈んだ犬がいたら沈めるのが勝負の世界でしょう。
まあ、報道が和田獲得の先行してホークスフロントの功労者への仕打ちが知られた時点でホークスとしては大打撃ですし。
その状況で第二候補の即戦力を掻っ攫えるというならメリットが無いわけでもないかな。
③については西武のリークかなと思います。これも当然確証はありませんけど。
ていうか、ホークス側にリークするメリット無いですからね。
和田を取られないための世論形成のためのリークなら、西武を批判する論調で煽ってもらわないとダメだったはずですが、そんな感じではなかったですし。
なのでリークは西武からホークスへの揺さぶりだと思います。
何かの拍子でうっかり漏れて、それを聞いた日刊スポーツが特ダネとして記事にしたという可能性もあります。
ただ、万が一完全な誤報である場合、日刊スポーツはホークスに永久出禁を食らいかねない大失態なので、裏はきちっと取ったのではないかと。
……まあ、最終的な真相が出てくることは無いでしょうけどね。
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ただ、この騒動が起きたのはひとえに
ホークスフロントのやらかしです。
それ以外にはありません。
和田をプロテクトしておけば何の問題もなかった
なんせ巨人から内海を取った西武です。
ベテランを狙う可能性は十分想定できたはずです。
人的保障で和田を取るぞ、というのが西武が報道を使った揺さぶりで、あわよくばプロテクト内の甲斐野を狙った策略であったとしても「和田か?なら持ってけ(血涙)」とすれば今よりは傷は浅かった。
……というか、ホークス的にはどっちが痛かったんですかね。
和田が人的保障で移籍する方が良かったのか。
それとも功労者をプロテクトしなかったことを知られたうえで、和田ではなく甲斐野が移籍する方が良かったのか。
この辺は意見が分かれそうですけど。
結局、和田をプロテクトしてなかったのが全ての原因です。
ホークスファンが日刊スポーツにキレてましたけど、キレる相手が違うでしょ。
和田をプロテクトから外したフロントにキレなさいよ。
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もう少し続けますが。
西武とホークスが「協議」した、というのは制度的に許されてるならセーフだと思います。
人的保障の移籍に公正を期すならば、リストをNPBを通じて提出して、指名選手は強制移籍、が一番公正です。
ただこの場合、その選手が「どうしても移籍しない、引退する」となった場合、選手もチームも誰も得しないですからね。
その辺が起きてしまった場合、調整はギリギリセーフだと思います。
いわゆる岩瀬式プロテクトでゴネ得を許しそうですけど……引退覚悟でも知ったことではないわ、と獲得するならそれはそれでよし。
調整の結果プロテクト内の選手を取るのを許したら問題でしょう……
今回については、この真相は出てこないでしょうね。
NPBがガチ調査に入れば分かるかもしれんけど。
まあいずれにせよ、ホークスとしては、単に一人有力選手が移籍するだけにとどまらず、功労者に報いないというイメージまでついてダブルパンチでした。
しかも獲得した山川のイメージもアレだし。
必要な選手は守りましょう。
敵を甘く見ていけない、という教訓ですね。
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