見出し画像

ドリフトして生きていく

更新しない間にいつの間にやら2020年に。
あんなに先だと思っていた2020年にいま生きていると思うと不思議な感覚がある。

ところで、わたしは年の初めの抱負とか目標とかそういう大きいものを語らなければいけない雰囲気がとても嫌いだ。
幼い頃から計画を立てたり目標を立てたりするのが苦手で、いままでそういうものが求められると、その場で思いついたことを適当に答えてきた。

大事なことはわかっているのだけど、思いつかない。これと決めていいのか確信が持てない。
ちゃんと目標を語ってそれに向かって努力できるそういう真っ当な人たちをみていると、目標さえ思いつかない私は怠惰で向上心がないなと悲しくなる。だから年始や年度始めのこの時期がほんとうに嫌いなのだ。

そんな中で、先日読んだ本の中にキャリアを「ドリフト」してみることについて書かれていた。「ドリフト」とはあえて道を外れて偶然の機会に自ら身を投じてみること、を言うらしい。

「キャリアデザイン」や「人生設計」のように、しっかり将来の目標から逆算して、行動計画を立てていく考え方とはちがい、このドリフトの考え方が今のわたしにはすごくしっくりきている。

目標やゴールはなくても、すごくアバウトで大きな希望はわたしにもある。
「こんな生活してみたい」とか「こういうことはしたくない」とかその程度のもの。

そういうざっくりとした希望の方向に体は向けつつも、あとは流れに身を投じてみる。
具体的なアクションまでは決めず、与えられたチャンスや予期せぬオファーに飛び込んでみる。そうした先で、自分が思ってもみなかった道が開けたりするかもしれないと。

初めて知った考え方だったけど、感覚としては既に知っていたような気もする。
26年の人生の中で、ゆく道を選択する場面が何度かあったけれど、その場面でわたしは物事をすごく直感的に選択してきた。
そして、振り返ってみるとその選択は正しかったと思えている。

2019年は私なりに考えて、一歩踏み出した年だった。
自分がこの数年積み上げてきたものを一度まっさらにして、腕試しがしてみたかったというのが大きな理由だった。

大きなゴールは持っていないけれど、目の前の嫌いなことや好きなことは見えている。
だから今年は流れに身をまかせてみようと思う。新しい環境で、新しいやり方に身をまかせてみる。もらったチャンスに飛び込んでみる。そういう偶然を楽しめる年にしたい。

あれ、もしかしていつの間にか抱負になった?
2020年ドリフトして生きていく。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?