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変わる自分も愛してあげたい

どうして人って変わるんだろう。
変わることに対して、良いイメージをもつ人もいれば、悪いイメージをもつ人もいると思う。

私自身が変化していることに気がつくのは、少し前の私と関わりがある人たちと話す時が多い。

ついこの間、前の職場の人たちとの飲み会があった。約束の時間ギリギリまで家でパソコンとにらめっこしていた私は、海外旅行のお土産を鼻歌を歌いながらつめて、勢いよく玄関を飛び出した。

春の夕方らしい暖かい気温と明るい空を見ながら、予約していた近所の焼き鳥屋まで走って向かった。

お店に入ると、久しぶりの炭火のにおいを全身に浴びた。見慣れたメニューをめくりながら、ゴクリと唾を飲み込む。届けられたビールジョッキの冷たい水滴と、コツンと気持ちのいい音を聞いて、乾いていた喉が潤っていく。

「はあ。」

漏れ出た声は高めの吐息だった。

久しぶりの焼き鳥を味わいつつ、永遠に流れてくるラジオのような止まらない会話を聞き続けていた。少しずつ、ビールの減りが遅くなっていき、途中でお冷を頼んでいる自分がいた。

以前の私なら、永遠にビールを頼み続けていた。お冷を流し込むにつれて、心が冷たくなっていくような感じがした。その冷たさに触れたとき、驚くと同時に、どうしようもない痛みを感じた。まるで、キンキンに冷やされた保冷剤に触れて指先が痛くなるみたいに。

ビールを頼み続けていた私はどこにいってしまったんだろう、、、。


最近の私は、リアルで話すことよりもオンラインでの対話がもっぱらだ。リアルでは絶対に会えないような人たちと出会い、価値観を交換しあい、応援しあっている。新しい出会いを得ることで、日々変化する天気と同じように、自分でも気づかないうちに変化していたのかもしれない。

冷たさに驚きと痛みを感じたのは、自分の変化に気づいておらず、以前の自分が大切にしていた時間を大切にできなくなっていたからだ。

以前までビールを頼み続けていた私はずっと雨の日を過ごしていたのだと思う。職場での嫌なことは降り注ぐ雨のようで、そんな雨から自分の心を守るためにみんなで飲み会という傘をさしていたのだ。

最近の私は晴れの日を過ごしていることが多いのだと思う。だから、スコールのような大雨を見るとどうしようもない気持ちになってしまったのだ。

日々天気が変化していくように、私自身も変化していく。だから自分が大切にしたいものが変わっていくのも当たり前なのかもしれない。


誰かに伝わることを願って🌕


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#DAY21


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