サウナで痴漢にあった話

それは2019年のことでした。

新宿酉の市で友人と見世物小屋を見物した後、お酒も入っていたこともあり、田舎まで帰宅するのがおっくうになったのでサウナで一泊することにしました。(友人は帰宅)

25時チョイ過ぎに、新大久保のとあるサウナに入店しました。施設は老朽化が進んでいましたが、フロントやロッカールームは明るく、決して悪い雰囲気ではありませんでした。

まぁ安いしこんなもんだろと、サウナでアルコールを追い出して午前3時頃にガラガラの休憩室の2段ベットの下段で睡眠をとることにしました。

空調が効いていたので腹部にだけ毛布を掛け横になりました。室内は薄暗く仕事終わりで疲れていたこともあり、すぐにウトウトとし始めました。

しばらくして、隣のベットに誰かが来た気配がありました。内心、ガラガラなんだから離れろよとも思ったのですが、自分が移動するのも面倒くさく、そのまま眠りにつきました。

ふと、股間に違和感が走り、お漏らしか、この年でまさか、いやそんなはず…など様々思いが駆け巡ったのですが、冷静になれば下着は濡れておらず、一部がテントを張っているだけでした。

あぁ、よかったとまた横になりウトウトしていたら、また股間に違和感を感じました。なんだよもう…と寝ぼけ眼をこすりながら、上体を起こしたら、隣のベットから伸びた手が、私のテントをフェザータッチというのでしょうか、優しい手つきでつまみ上げている光景が目に飛び込んできました。

パニックを起こし、夢中で、足で手を跳ね除けたものの、どうしたらいいか判らず、相手側に背を向けました。

少し冷静になると、なんも悪いことしてないのに、何でこっちが恐怖感じなけれりゃいけないのかという怒りが湧き、相手に背を向けたままそ知らぬふりを続けました。心臓は心臓が早鐘のように打つのを覚えていましたが。

その状態がしばらく、5分か、10分くらい続いたでしょうか。痴漢がべっとを離れる気配がしました。少しほっとしたものの、まだそれを目視で確認する勇気はなく、更に10分ほど携帯をいじってから隣のベットを見て、人がいなくなっていることを確認しました。

すっかり目が覚めてしまったので、とりあえず、サウナで嫌な汗を流した後は携帯をいじって明るくなるまでを潰して退店しました。


後日、自分がうっかりハッテン場に紛れ込んでしまったのではないかと思い、当該店舗を調べてみたところ、付近ではハッテン場として有名なサウナでした…

二丁目じゃないからって油断していたかなと反省しながら見ていたのですが、

・一般人が多く利用する店舗です。

・店員にばれると警察を呼ばれます

との注意事項があり、そうじゃないいというか、なんといっていいかわからない気分にさせられました…

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