ソーシャルレジデンスという考え方

2024年9月11日 13:52

フランスで、コミュニティマネージャーがいる住宅が増えています。文化や価値観が異なる人たちのつながりが生まれにくくなっている現代社会にあって、「共生」を支えるコミュニティ型住宅という需要は潜在的にあるのでしょうが、いざ形にするのは難しいでしょうから、うまくいっている秘訣が知りたいですね。

フランス発、多世代共生社会住宅「Cocoon'Ages」：新たな社会モデル

フランスで新たな社会住宅のモデルとして注目される「Cocoon'Ages（コクナージュ）」は、高齢化や孤独感の増加、購買力の低下といった社会問題に対処するために開発されました。この住宅は、多世代の住民が助け合いながら暮らすコミュニティ型の住居で、ユニバーサルデザインのバリアフリー住居が特徴です。

各レジデンスにはコミュニティールームやシェアガーデンがあり、専任のコミュニティーマネージャーが住民の円滑な共同生活をサポートします。人材管理はコンサルタント会社「レシプロシテ」が行い、初期費用は建設企業「エファージュ」が負担しています。

現在20件のレジデンスが稼働中で、すべて満室の状態です。高齢者、家族、就業者が共存し、地元住民とのイベントも開催されるなど、地域社会との関わりも深めています。

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