【MTGA】跳ねる春、ベーザ【ブロール】
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はじめに
皆さんは、「ブロール」をご存じか?そう、MTG Arena に存在する、1 v.s. 1の統率者戦です。
今回は新弾の ブル~ムバロウ から、私が使っている《跳ねる春、ベーザ》を統率者にしたデッキを紹介します。
デッキ紹介
※コピー可能なリストは記事の最後に
《跳ねる春、ベーザ》の性質
そもそも誰?
ブルームバロウ次元 では、自然―季節や災害は「災厄の獣」、要するにくそでかモンスターによって引き起こされるものとされています。ベーザもその1つですが、まだ詳しい情報は出てないようです。多分春に対応する災厄の獣なんでしょう。名前にそう書いてあるし。
カード性能
《跳ねる春、ベーザ》は戦場に出たときに対戦相手と比べて足りてないものを補充する白らしいヤクザめいた動きでアドを生みます。具体的には…
土地が足りない → 宝物1つ
ライフが足りない → 4点のライフ
クリーチャーが足りない → 魚(1/1) を2匹
手札が足りない → 1ドロー
…ですが、ブロールにおいては能力の嬉しさは良く見積もっても1:1:1:7 です。ブロールは除去や打消しが強いので一番アドを取ったやつの勝ちとかいうゲームになりがちですからね。誘発もドローのみになりがちです。
よって、ドロー能力以外は忘れてしまって構いません。たまに役立ちますが。
つまるところベーザは「でかい《神憑く相棒》」といって差し支えないでしょう。
総評すると、ベーザはその十分なボディと能力で不利な戦況を五分五分にすることはできます。が、逆に五分五分から急に有利になったり、不利を有利に転じたりさせるカードではないです。ゲーム時間も長くなる傾向にあり、時間が相手の味方になるようなデッキ相手には苦戦を強いられます。
そんなわけでベーザの活用方法は ブリンクしてドローしまくる ことしかないでしょう。トークンシナジーとか他のものを入れると事故るはずです。気を付けましょう。
デッキの本意ではないですが、このデッキは(主に《精鋭呪文縛り》によって)たまに撹乱アグロムーブになることも念頭に置いてください。
カード個別評価
ここでは入れているカードをそれぞれ個別評価していきます。
評価の見方:
★★★★ ー まずデッキから抜けることはない。強力なカード。
★★★ ー 有力なカード。堅実な働きをする。
★★ ー 強力なカードとは言えないが、最低限の仕事はする。
★ ー いまひとつ。差し替えるかも。
1マナ
《A-魂の導き手》 ★
エラッタされて天使化にエネルギーが4つ必要になってしまったカード。エラッタ後はまだ試していないが、エネルギーが3つでも結構ギリギリのラインだったので厳しそう。
《エスパーの歩哨》 ★★★★
1ドロー、あるいは相手の減速をさせる。ブロールではマナファクトやランパン系によるマナ加速が普通なので強い。
《オアリムの詠唱》★★★★
モダホラ3組。キッカーしなくてもだいたい追加1ターンできる。もしくはベーザを打ち消しから守れる。強い。
《スレイベンの検査官》《ひよっこ捜査員》 ★★
出たときに調査ができるので、ブリンクシナジーを見込んでの採用。だが、他に強い1マナ域がいれば真っ先に抜ける枠。
《ポータブル・ホール》★★★
相手のブンを遅らせるカード。後半にはあまり役に立たないのが懸念。
《マナの税収》★★
1マナを残し続けるのも楽ではなく、入れ得使い得ではない。一応精神的優位になれる。
《雲隠れ》《儚い存在》★★★★
わずか1マナでブリンクできる2枚。デッキコンセプト的に非常に重要。2マナ以上のブリンクはダブつきそうなのでほとんど入れていない。
《貴族の不真面目》★★★★
《剣を鋤に》★★★★
《流刑への道》★★★
つよつよ除去群。上二つは何も考えずに入れていいレベル。《流刑への道》は序盤のシステムクリーチャー、特にマナクリに打って減速させれないのが減点要素。1対1だと土地1つは割と重い。
《手つかずの饗宴の事件》★★★
カルロフ廷より参戦。このデッキからブリンクシナジー以外は極力排除したが、「相手よりライフが少ないときにベーザを出すと即座に解明できる」「墓地にクリーチャーのリソースを残せる」という2つの理由から、このカードだけは採用。ただ、他の解明方法は《晩餐への遅刻》の食物ぐらいしかない。
《逃走のまやかし》★★★★
2マナのブリンクだが、「放題」によって除去モードも選べるのが優秀。このデッキのクリーチャーのパワーは全体的に低いので、除去したいクリーチャーをだいたい除去できる。
2マナ
《ガラスの棺》★★★
《骨化》★★★★
優秀除去カードたち。《ガラスの棺》はPWデッキ相手には腐るのが少し減点対象。
《ゴバカーンの侵攻》★★★★
「相手の手札を把握」+「相手の減速」+「クロックの大幅な増加」を兼ね備えた優秀なカード。これがあると撹乱アグロムーブに切り替わることがある。
《ノーンの審問官》★★
全除去が当たらない位置に無視できない大きさのクリーチャーを置いておける。ブリンクしてもおいしいが、これに貴重なブリンクを使っているようでは勝てない気がする。
《のし歩く光盾》?
《ボアレスキアの通行料徴収人》★★★★
二つとも相手の手札に干渉して制約を課すカード。
《のし歩く光盾》は判断が難しい。感覚としてはあまり悪くない気がするが、正直相手に効いているかどうか分かりづらいのでまだ試用してみる。
《ボアレスキアの通行料徴収人》は撹乱アグロムーブするときの有力カード。なんでパワーが3あるんだ…?
《ラフィーンの密通者》★★
手札の土地を具に変換できる…かも。2マナ3/2バニラはインパクト不足なので手札交換を有力に使いたいが、このデッキはアドが取れづらいので捨てたい非土地カードは手札に残らないがち
《一時の猶予》★★★
(ブロールではマナ総量が大きい呪文をたたきつけるデッキが多いため)次の相手ターンの行動を予期しつつ追加ターンがもらえる可能性があるカード。最悪1ドロー。
《剛毅なるサムワイズ》★
「戦場に出たとき」の能力を持っているため入れてみたが、ブリンクしてもほとんど何もしない。また、2マナで1つだけ手札に回収してもあまりおいしくない。総じてこのデッキには合わなかったと思う。
《神憑く相棒》★★★★
中盤にはあまり出したくないものの、序盤にとりあえずで出せ、後半マナフラしたときには解決札をトップデッキする確率を引き上げれる。総じて隙がないが、後半は相手のカードの対処に追われ、このカードをブリンクしている暇がないことがある。
《野心的な農場労働者》 // 《歴戦の聖戦士》★★★
平地をサーチして土地基盤を安定させる。2ターン目に出せれば最高。以降はゆっくりと価値が減衰していく。裏面は相手に相打ちの圧を掛けるためにしか使わない。
《お別れの突風》★★★★
除去 or ブリンクのカード。かなり優秀の一言。
《白蘭の幻影》★★
「廃墟の地」を内蔵したカード。しかし、基本土地を補填しているようではあまり多色デッキへの妨害にならないし、単色デッキのバリューランドに対してもあまり強くない。だが、飛行先制攻撃2/2のボディは最低限の仕事はする。
《アイレンクラッグ》《守護像》《精神石》《秘儀の印鑑》《冷鉄の心臓》★★★★
2マナのマナファクト四(五)天王。普通の単色デッキでもまず入れとけレベルだが、このデッキではベーザを3ターン目に出せ、ドローで手札損失を軽減できる。
3マナ
《ギラプールの守護者》★★★★
出たときに味方をブリンクする天使。飛行警戒3/3なのも相まって攪乱アグロムーブでも通常のムーブでも安定した働きをする。
《永岩城の修繕》★★★★
1章で土地安定、2章でマナ加速(あるいはクリーチャーの展開)、3章で無視できないステータスのクリーチャーとなる英雄譚。白単でマナ加速をしていいんですか!?
《救出専門家》★★★
小粒クリーチャーを助け出すカード。稀に釣るクリーチャーが見つけられないが、一体ぐらいだったらだいたい墓地にいる(ようにマリガンする)。本人もなかなかのサイズ。
《鼓舞する監視者》★★
出たとき1ドローな天使。強いけど3マナはちょっと重い印象を受ける。神憑く相棒って強かったんやなぁ…
《護衛募集員》★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
モダホラ3から襲来。デッキ内のクリーチャーは大体サーチできる、このデッキの中核をなすカード。除去を打ちたいなら《スカイクレイブの亡霊》や《第三の道のロラン》や《孤独》、マナを伸ばしたいなら《野心的な農場労働者》や《真面目な身代わり》、単にドローしたいなら《神憑く相棒》をサーチと、器用さが売り。カード名・イラスト・効果・フレーバーテキストが一致していてかなりお気に入りの一枚。
《精鋭呪文縛り》★★★★
相手の手札のカード1枚に+2マナ要求する人間。しかもなぜか飛行3/1なので、1枚で攪乱アグロを体現するカード。相手が土地づまりなようなら土地を探すカードを指名することで相手をさらにまごつかせることができる。
《精霊界との接触》★★★★
範囲が狭い「忘却の輪」or ブリンク。強い。正直忘却の輪や除去を増やして撹乱アグロするのが良い勝率につながる気もするが、ベーサが要らなくなってしまうので抑えてある。
《第三の道のロラン》★★★★
ブロールで多用されるあらゆる置物を割ることができ、相手のマナファクトを割るという最低限の仕事もある。タップ能力は、基本的に相手のデッキの方が単体で強いカードが多いので、本当に何もないときにしか使わない。
《忠実な馬、フォーチュン》★★★★
毎ターンクリーチャーをブリンクし、自身が出たときも占術を行える。占術2が強力で土地をバランスよく引く助けになる。
《変異エルドラージ》★★★
(無色マナは体感1個ぐらいしか用意できないので、)毎ターン3マナかけてクリーチャーをブリンクできる。あるいは、相手のクリーチャーを押しのけて無理やり攻撃に行ける。「護衛募集員」からサーチできないのと、あまり効果を連発できないのが減点要素。
《無私のパラディン、ナダール》★★
出たとき占術1ダンジョン探索。出たときと攻撃するときに誘発するので安定した仕事が見込めるかと思ったが、インパクト不足感が否めない
《スカイクレイブの亡霊》★★★★
返さない忘却の輪。ブリンクし始めたら世界が終わる。3/3以上のトークンがこのデッキでは倒しづらいことを除けば文句なしのカード。
《ウルザの建築ドローン》★★★
ネタ枠に思えたが使ってみると案外感触は悪くなかった。このデッキでは大体マナよりも手札が足りなくなりがちだが、「ウルザの」という強すぎる文言により相手の除去の優先対象になってくれる。そうでなくとも毎ターン土地を1個づつくれながら圧を掛けれるので悪くない。
問題は抽出した土地を置かなければならないことで、うまくいったとしてもトロンが成立するのは6ターン目であり、マナコストが大きいカードがあまり入っていないこのデッキでは持て余してしまう。
《もう一杯ずつ》★★★★
自軍全体をX+1回ブリンクするソーサリー。テキストがあまりにも強いので「X回ブリンクするカードだ」と勘違いしていた。3マナでも最低限のアドバンテージを生み、マナフラッドでもその分アドを生める強力なカード。
《アヴェルヌスからの上昇》★★★
Xマナ以下のクリーチャーをすべて蘇生するソーサリー。全除去、あるいはお互いにリソースを吐いた後での切り返しの一手になりうる。着地時の効果もちゃんと誘発する。問題は、序盤は使えないため相手に時間的猶予を与える展開になりがちな事。
4マナ
《テレポーテーション・サークル》★★★★
毎ターンクリーチャーをブリンクできるエンチャント。これがあると安定したアド源になる。デッキにかみ合いすぎていてあまり言うことがない。
《晩餐への遅刻》★★★
好きなクリーチャーの完全蘇生。マナのことを考えるとほとんどベーザ用ではあるが3マナクリーチャーでも悪くはない。2マナ以下のクリーチャーに使うにはさすがにマナ効率が悪すぎる。
《魔女の結界師》 // 《魔女恵みの草地》★★★★
表はロラン、裏はボルトランド。4マナで解呪だけならさすがに弱いが、裏面土地であることで実質土地枠で相手の妨害ができることになり、相当強力。平地枠の差し替えのイメージで★4。
《光明の繁殖蛾》★★★
概ね他のクリーチャーが一回だけ死ななくなる。全除去除け。単体除去除けとしても最低限の仕事はする。
《ミラー・オヴ・ライフ・トラッピング》★★★★
一回読むだけでは何がしたいのかとんちんかんなカード。要するに戦場に出たクリーチャーが鏡に吸い込まれ、鏡に元居たクリーチャーが出てくるのだが、鏡に吸い込まれるクリーチャーは戦場に出てはいるため、着地時効果が2回誘発できる恐ろしいカード。全体的に軽い構成なので誘発も容易。嘘だと思ったら一回試してみてほしい。
分からん殺しが狙えるカードでもある。例えば、「耐え抜くもの、母聖樹を打ったけど鏡の中のクリーチャーは帰ってこない」とか、「相手がPWを出して護衛のクリーチャーを出してきたとすると、その護衛は消え、むしろこっちにクリーチャーが増える」とか。
《真面目な身代わり》★★★★
マナ伸ばし、死んだらドロー。強い。おしまい。
5マナ
《雲飼い》★★
以前「柱落としの救助者」を使用していたが、どうみてもこっちの方が上位互換なのでこれを。回収するクリーチャーは間違いなく墓地にいるが、5マナかけてやることではないかもしれない。
《エルズペス、死に打ち勝つ》★★★
相手のパーマネントを追放しながらこっちはリアニできる。間違いなく強いカードではあるが、マナコストが高いクリーチャーはあまり入っていないため戦場に戻すカードがインパクトに欠ける。
《孤独》★★★★
モダホラ3が来てからブロールはピッチだらけになるかと思ったがそうでもなかった。「悪名高い残虐爪」とかの治安の悪い不意に即死するデッキが多いため、マナを使い切るのをバックアップしてくれるこのカードは手札にいると安心する。
手札にあまり白いカードがなくてピッチが打てないときもあるが、5マナでハードキャストしても十分な強さを持つ。ブリンクしたら宇宙。
6マナ+
《永遠の放浪者》★★★
クリーチャーのサイズ負けを解消するために投入。また、全除去・全除去・PW みたいな感じのデッキに少しだけ対抗しようとした現れ。6マナカード相当の働きはするが、体感相手のカードを一時的に消す運用が多い。
《聖域の番人》★★★★
神憑く相棒レベル1000。概ね一回の破壊耐性と1ドローと1/1の兵士が付いてくるハッピーセットな天使。場持ちがよく、ドローでのアドも取りやすい。
《戦闘の打破者》★★
7マナだが「試作」により3マナでもキャスト可能。ブリンクすると3/3二段攻撃に元通りになる。…が、あまりそんなにブリンクできない。
《エメリアの呼び声》//《砕け散ったスカイクレイブ、エメリア》★★★★
4/4天使2体生成と7マナソーサリーとしては控えめだが、土地枠で打てるのが重要。手札が土地だらけになりがちなこのデッキでは素打ちする機会も割とある。
非基本土地
《皇国の地、永岩城》★★★★
入れるのに裏目がなさすぎる。おかしい。
《ミシュラの鋳造所》《這いまわるやせ地》《ミレックス》《変わり谷》★★
いわゆるミシュラランド。今のところこのマナ構成で不満はないが、もっと白マナを要求するカードを出てきたら変えるかも
《魂の洞窟》★★
打ち消しデッキも少なくなったなぁ…
《日焼けした砂漠》★★
効果を使い終わって忠誠度が1になったPWに不意打ちで1点を飛ばせるので土地枠でならまぁ…という感じで採用。
終わりに
前は除去と打ち消しで優位に立つデッキが多かった気がするが、最近はどんどんアドを取って優位に立つデッキが増えてきた気がしますね。(一部《マナ吸収》みたいな一瞬で優位になるカードがあれど)
まだまだこのデッキは更新中です。現在はこんな感じ、ということでご理解ください。例えば《一つの指輪》《セヴィンの再利用》はまだ試していませんし、《魅力的な王子》《溌溂の牧羊犬、フィリア》などはそもそも持っていないので試せていません。
コピー可能デッキリスト
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