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短編

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思い付いたら書く奴
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#短編小説

進めよ勇者。誰がために。

こちらは、雨の中でひとりさん【勇者は遅れてやってくる】
タキさん
【間に合わなかった勇者】
元木一人さん
【食事】

と引き継がれた、ある勇者の物語の私バージョンでございます。
先にそちらを読まれていると更に楽しめるかと思います。(*_ _)ペコリ

 

「ご〜が〜い! 号外〜! 最新号だよ〜! なんと! ついに! 勇者様が西の領区の魔物の軍団を討ち滅ぼした! 勇者様のご活躍が見たい人は買って

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共同制作小説

共同制作小説

 私は一つのnoteに今、新しい筆を下ろそうとしている。
 この喜びはきっと誰にも伝わらないだろう。
 頭の中を刺激する有象無象の者たちが、バケモノへと変わる瞬間を垣間見た驚きと興奮だ。
 彼らの言葉は私を食い殺そうとしてくる。
 或いは、さあどうぞ召し上がれと私を誘ってくる。
 自分で想像していたよりずっと攻撃的な気持ちで私は画面を眺めた。

 私の脳が欲望を満たせと掻き立てる。
 食事もいらな

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時間旅行

時間旅行

 添乗員という名の監視員になって初めて、私は客の命を奪った。過去を変えようとする者を止める、必要なら銃を使ってでも。正当な業務遂行だ。だが女の死体を前に、私は自分に問うた。後悔しているか。何を? 女が過去を少し変えるのを見逃したことか。それとも、その後で撃ったことか。
 立場上でも、心情でも、客に肩入れする事などありえない。職務を全う出来る者が添乗員として選ばれるからだ。
 ならばなぜ、私は。

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狂感覚シンドローム

狂感覚シンドローム

 また朝から担任に怒鳴られている。
 教室の片隅だが、担任との距離は50メートルはある。担任の口からは次々と群青色のヘドロの様な液体がドクドクと噴き出し、体全体からどす黒い湯気がユラユラと揺らめき立っている。「ああ、早く説教おわらないかな」。___

 この目がおかしいと気がついたのは小学生の頃だった。
 僕はずっと絵が下手だと言われていて、図工の先生から「見たまま描くのは嫌いかな?」とやんわり責

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上げて落とさず、オトして揚げるのだ

上げて落とさず、オトして揚げるのだ

 鶏は決して自らの行く末がからりと揚がった姿だと思わない。しかし、人間は違うのだ。生の鶏もも肉を見て、すでにサクッとした茶色の衣と肉汁溢れるプリっとしたその身を思い浮かべている。
 醤油とみりんとおろし生姜の液に浸っている姿はもう食料だ。「美味しく食べてあげるからね」なんて言った所で、包丁を入れて一口大に切る前、スーパーでどこ産のにしようか選ぶずっと前、工場でパックにつめられるずっとずっと前にこの

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淀む

 あなたの言葉で、全てを思い出す。
 それでも。ゴクリと唾を飲み込んで、笑顔を作ると私は、間違いへの扉を開けた。

 

 始まりは思い付いたからだった。楽しい楽しい遊び。
 パート先の店長は私に気がある事は分かっていたし、毎日は詰まらなかった。
 空いた時間にスマホいじって、お昼ご飯を食べながら夜ご飯を考える。家族が散らかした物を決められた場所に戻して、掃除機をかけて、洗濯を畳んで。中学生の娘達

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