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道に迷ったときには、なんとかなる気持ちを胸に。


あたりが暗くなってきた途端に、迷子になった。まっすぐいけばいいと思っていたのに、どうしてもそのまっすぐいく道が見当たらない。


すべての建物が黒い固まりで、目印にしていた建物が闇にまぎれてしまったよう。スマホをみても、それらしきものが見当たらなくて、次第に焦っていた。急いで歩いては、引き返してくるを繰り返した。


ふいに空を見上げたとき。看板がキラキラしていて、目を奪われた。こんな看板あったんだなんて、ぼんやりと眺めてしまっていた。

見つけたからといって、道がわかるわけではなかったけれど。どうしてか、なんとかなるような気がしてしまった。


急ぐのをやめて、てこてこ歩くことにした。二回右にまがったら、もとの場所にもどるはずなんて思って歩いたら、やっとやっと見覚えのある場所にこれたんだ。



暗いからこそ、見つけられるものもあるんだよなぁって迷子のまま、呑気になっていたあの瞬間。ちょっぴりアクシデントがアトラクションのように思えたんだ。

そんなことを増やしたい、日常に。
なんとかなるさ、わたしなら。そんな根拠のない自信をもつことをさ。

迷子になるのは、もうやめたいけどね。苦笑

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