抱きしめたくなるリュックに、お気にいりをつめこんで。
おべんとうと水筒。
レジャーシートとブランケット。
おかしをたくさんつめこんで。
ピクニックにいこう。
できるなら。
つめこむものも、お気にいりがいい。
両手が自由になるし。
たくさんの荷物もはいる。
なんて、もっともらしい理由をつけて。
あたらしいリュックを購入した。
背負うよりも、抱きしめたくなる。
そんなリュック。
★
リュックってきくと、遠足を思いだす。
前の日に、リビングでしおりとにらめっこしながら、ひとつひとついれた。
おかしは分けて、たくさん持ってきたのがバレないように。
おべんとうと水筒のスペースは、ここらへんなんて決めながら。
遠足のまえには、リュックを買いにいったんだ。お母さんといっしょに。
わたしがもっていたのは、赤いリボンをつけた猫のだったかな、たしか。
あのときのリュックも、お気に入りだったんだろうな。
★
今のわたしは、リュックを背負うよりもずっと抱きしめていたいくらい、お気に入り。
コロンとしたかたちのチョコレートの色のリュック。生地が柔らかくて、くたっとしてる。
電車にのるとき。
お店にはいるとき。
すぐさま、リュックは前にもってくる。
どんなにかわいくても、背負ってしまうとこのかわいさが見れないのだもの。
ちょいちょい前にもってきては、色やかたちににやけてる。
★
あたらしいリュックのおかげで気づいた。
ピクニックというよりも、遠足がしたいのかもしれない。
すきなものをたくさんつめこんで、お出かけしたいのかもしれない。
抱きしめたくなるくらい、お気に入り。
つめこむものも、すきなもの。
そんなものでいっぱいの日々ならいいね。
いつも読んでくださり、ありがとうございます♡